キャットフードの原材料:マリーゴールド(marigold)
マリーゴールドは鮮やかな黄色やオレンジ色の花弁が特徴のキク科タゲテス属の植物で、原産はメキシコから中央アメリカだそうです。花壇でよく見かけるポピュラーな鑑賞花ですが、食用花マリーゴールドはサラダやケーキにも使われています。
マリーゴールドはそのままの状態では独特なニオイがあります。稀に猫よけに使われることもあるようなので、生のマリーゴールドを食べたがる猫が少ないかもしれません。
キャットフードで使われる場合、配合量はごく少量ですが、マリーゴールドを配合しているキャットフード製品は多く、欧米産のフードではメジャーな原材料です。
マリーゴールドには「ルテイン」と言う黄色色素が豊富に含まれています。合成の黄色着色料を使わずに、黄色い色味をつけるために天然着色料としてマリーゴールド抽出物やマリーゴールドエキスを配合する場合もあり、マリーゴールド抽出物/エキス(ルテイン源)と書かれています。
ルテインの抗酸化作用で眼球の活性酸素を抑える
ルテインはホウレンソウなどの緑黄色野菜に豊富に含まれる黄色色素のカロテノイドで、強い抗酸化作用を持っています。
抗酸化作用には細胞の劣化や体の老化の原因となる活性酸素がつくられることを防いだり、体が受けたダメージの修復促進、正常な免疫力を維持する働きがあります。
ルテインは体の中でも特に眼球の黄斑や水晶体などで働き、眼の細胞の老化を促す「活性酸素」を抑えたり、有害な光を吸収して眼を守りながら正常な視覚の維持のために働きます。
マリーゴールドの注意点
マリーゴールドは基本的に無害とされていますが、猫は好まないニオイとして有名なので、マリーゴールドを無理に食べさせないようにしましょう。
キャットフードではごくわずかな量のマリーゴールドが他の原材料と混ざり合い、さらに加熱や調理などの処理を行うことでニオイや味はほとんどわからなくなりますが、生のマリーゴールドはそのニオイの強さから毒性があるとされていた時期もありました。
まとめ
- マリーゴールドはキャットフードではメジャーな原材料
- 国産フードではほとんど使用されない
- 抗酸化作用のあるルテインが豊富
- ルテインは健康な眼球や視覚を維持する働きがある