キャットフードの米。栄養素と成分の特徴、使用される米の種類とアレルギーの心配

米 キャットフード 穀物
鈴木さん

ねこまんまというくらいですから、猫にとって米は原材料として悪いものではないと思っていたのですが、ここ最近は穀物不使用のグレインフリーが主流になってきましたよね。

米もやはり猫にとって良くない原材料なのでしょうか。

猫田
一概に良い悪いとは言えませんが、穀物不使用のグレインフリーキャットフードが猫の体に対して負担が少なくアレルギーのリスクが低くなる、というのは正しいです。

キャットフードの原材料:米

米は、キャットフードの第一原料として使用されたりメインの原材料の一つとして米が使われていることもありますが、穀物である米はグレインフリーキャットフードには配合されていません。

近年はグレインフリーという穀物不使用のキャットフードが登場したことで、以前よりも米が配合されているキャットフードは減ってきたような印象です。

白米の栄養成分、豊富な栄養素

キャットフードでは米、白米という表記が多くあります。そこで今回は白米の栄養成分について詳しく表にしました。

タンパク質2.5g
脂質0.3g
炭水化物37.1g
ミネラルモリブデン30μg
0.1μg
マンガン0.35mg
ビタミンパントテン酸0.25mg
カロリー100g168kcal
160g
(一膳だと)
269kcal

炭水化物(糖質・食物繊維)

米には炭水化物が豊富に含まれています。炭水化物とは、糖質と食物繊維の総称です。

糖質はエネルギーとなり脳が働く時に消費されます。食物繊維は腸内を掃除しながら便として排泄され、便を促すなどの働きなどがあります。

米のカロリーは100gで168kcalです。100gで300kcal台のトウモロコシや小麦などの穀物に比べてカロリーは低くなっています。

ミネラルが豊富

ミネラルではモリブデンと銅、マンガンが豊富に含まれています。精米した状態なので玄米などに比べるとビタミンやミネラルの量は少ないですが豊富な栄養を持ち合わせています。

モリブデンは酸化酵素などの活性煮必要な補酵素であり、銅はヘモグロビンをつくるために鉄を運ぶ役割を担う成分です。マンガンもまた様々なな酵素の構成成分として糖質や脂質の代謝を助けたり、抗酸化作用のある酵素の一部になったりします。

キャットフードに米を使用するメリット

低いコストで製造可能

米などの穀物を使用することで、キャットフードを安く製造することが可能です。

肉や野菜に比べて生産量の多い米などの穀物は材料費が安いため、米の配合量を多くすればその分低いコストでキャットフードをつくれます。

少ない原材料で沢山の栄養素を得られる

米には炭水化物の他に、植物性タンパク質やビタミン、ミネラルと様々な栄養素が配合されています。

そのため多くの種類の原材料を用意せずに、少ない種類でキャットフードに必要な栄養素を補えるというメリットがあります。

米は穀物の中ではアレルゲンになりにくい

米は穀物の中で見ると、アレルゲンになるリスクが低い食材になります。穀物の中でアレルギー反応が出やすいのは、小麦やトウモロコシ、大豆です。

このような穀物は猫のアレルゲンになりやすいことから、穀物全般を不使用にした「グレインフリー(穀物不使用)」が流行っていますが、米はキャットフードのアレルギー対応食に利用されることもあります。

キャットフードに米を使用するデメリット

消化器官への負担

あまり米配合が多いキャットフードは、猫の消化器官への負担が大きくなってしまうことが考えられます。

猫は元々穀物を沢山消化できる体ではないため、米の配合が最も多いキャットフードでは、猫によっては消化不良や吐き戻し、便秘や下痢の原因になることがあります。

肉原料・動物性タンパク質が少なくなる

米の配合量が多いキャットフードのデメリットとして、米が多く配合されることでその分、動物性タンパク質の量が少なくなってしまう点が挙げられます。

タンパク質は猫にとって効率よく消化吸収できる成分であり、エネルギー源としても利用される重要な成分です。そのためキャットフードでは動物性タンパク質を多く配合したキャットフードが理想と言われていますが、米の配合が多いとその分動物性タンパク質が多く含まれる肉原料が少なくなってしまう傾向があります。

穀物アレルギーのリスク

あまり数は多くはありませんが、穀物アレルギーを持っている猫に米配合のキャットフードは与えない方がいいです。

一般的なアレルギー反応の例では皮膚の炎症や脱毛、下痢、嘔吐などが挙げられ、キャットフードを変えなければ治ることはないため、穀物アレルギーの疑いのある猫には、グレインフリーのキャットフードがおすすめです。

キャットフードに使用される米の種類

日本人にとっては主食として欠かせないお米。キャットフードでもお米が配合されている商品は多くあります。

米類、白米、ライス、玄米、五穀米、ライスミール(米粉)、米ぬかなど米と一言で言っても様々な米がキャットフードには使用されています。

白米

白米とは、玄米を精米した米のことで、精米とも呼ばれます。白米は、玄米から糠と胚芽を取り除き、胚乳のみの状態のお米を言います。

キャットフードではただ「白米」と表記されることもあればただ「米」とだけ表記されることもあります。

精米される際に取り除かれる部分に多くの栄養素が含まれていますが、精米をすることで味が良くなるため、人の食品では精米された米が使われてきました。

米粉(ライスミール)

米を乾燥させて粉の状態にした米粉(ライスミール)。ロイヤルカナンやハッピーキャットなどのキャットフードで使用されています。

米粉の配合量が多いキャットフードもあり、第一原料として使用されているものもあります。

また米と併用して使用されていることもあり、米の配合量が多く見えないよう、わけて表記されることもあるので注意しましょう。

玄米

玄米とは、稲から収穫された実から籾殻だけを取り除いた状態のお米で、白米ではない糠や胚芽がついています。

精米されていない玄米には白米よりも多くのビタミン、ミネラル、食物繊維が含まれているため、近年食品でも健康食として人気が高まってきています。

キャットフードでも玄米を使用したキャットフードは多いです。海外のキャットフードでも玄米が使用されていることが多い印象です。

五穀米

五穀米とは、米、麦、アワ、豆、ヒエまたはキビなどを混ぜたものです。あまり見かけませんが、キャットフードに使用されることもあります。

ただし五穀米は混ぜる種類に決まりはないので、同じ五穀米でもキャットフードによって使用される穀物や原材料が変わってきます。

米ぬか

米ぬかとは、米を包む皮の部分です。米ぬかは米を精白にする際には取り除かれます。

米ぬかにもまたビタミンなどミネラル、食物繊維が豊富に含まれ、またコレステロールの吸収を抑えるY-織座ノールや抗がん作用を持つフィチン酸などの成分が含まれています。

しかし米ぬかが使用されるキャットフードとなるとかなり限られてくるため、ほとんど見られませんがキャットフードに使用されていることもあります。

米配合のキャットフードまとめ

猫田
今回はお米が配合されたキャットフードについてお話してきました。
鈴木さん
米といっても、白米から玄米、五穀米、米ぬかなどキャットフードによって違ってくるんですね。
猫田
そうですね。米は穀物の中ではアレルゲンのリスクが低い食材なので、小麦やトウモロコシほど警戒する必要はないかもしれませんが、消化器官への負担などを考えて飼い主さんが選んでいけばいいかと思います。