室内飼いの猫は肥満になりやすいですね。そのような愛猫の肥満やダイエット方法に悩んでいる飼い主さんも多いと思います。
今回は肥満を解消するために作られた肥満改善ダイエットキャットフードについて特徴や栄養成分、原材料などを解説していきたいと思います。
猫の肥満を解消するダイエットキャットフード
猫の肥満を侮ってはいけない
猫の肥満は、糖尿病や脂肪肝、肝硬変、心筋症、ヘルニアなど様々な病気にかかりやすくなり、さらに体重が重くなるので怪我や骨折もしやすくなります。そのためダイエットや肥満予防は早いうちから行うことが大切です。
ダイエット用のキャットフードがある
キャットフードの中には猫の肥満解消を目的としたダイエットキャットフードが販売されています。
またダイエットという名前ではなく
- 体重減量
- 体重コントロール
- 糖コントロール
- 糖尿病予防
などダイエットという単語ではない単語が使われていなかったり、糖尿病予防も同時にできるダイエットフードもあります。
肥満解消には食事
猫の肥満予防やダイエットには運動も大切ですが、食事の改善が大きいと言われています。猫が無理せずダイエットできるように肥満改善用のダイエットキャットフードを与えてみてはいかがでしょうか。
猫のダイエットキャットフードの特徴
- 高タンパク質
- 低脂質(低脂肪)
- 低炭水化物(低糖質)
猫の肥満を解消するダイエットキャットフードの代表的な特徴として挙げられるのはこの3点です。
高タンパク質なキャットフード
タンパク質30%以上
まずダイエット中でもタンパク質は多く摂取するべきです。団体によってタンパク質量の目安は26%、30%、32%以上など、ばらつきがありますが、平均するとだいたいタンパク質30%以上のキャットフードが好ましいのではないかと思います。
タンパク質は必要不可欠
タンパク質はエネルギーとして消費されなければ脂肪になってしまいますが、猫にとってタンパク質は必要不可欠な成分です。
猫の体内に入ったタンパク質は活動するためのメインのエネルギー源になりますし、皮膚や毛、筋肉などを健康な状態に維持するという重要な役割も担っています。
そのためタンパク質は肥満かどうかにかかわらず、猫には常に必要だと言えます(腎不全など特定の病気の場合を除いて)。
猫にとって負担が少ない成分でもある
また猫の肥満の原因となる脂質や糖質をカットしていく場合、その分タンパク質を増やすのが猫にとって健康的です。消化もよいため猫の体に負担がかかりにくくなります。
低脂質なキャットフード
脂質の割合は15~17%
ダイエットキャットフードの脂質は基本的に15~17%くらいのキャットフードが一般的です。ダイエットキャットフードの中には、タンパク質が30%ありながら脂質が10%を切るものもあります。
ただ極端な高タンパク・低脂質なキャットフードは、植物性タンパク質を多く使用して脂質を抑えていることもあります。動物の肉がどれくらい含まれているのかも確認しておきましょう。
脂肪として蓄積されやすい
脂質はエネルギーとして利用されやすいですが、その分消費されなければすぐに脂肪として蓄積されやすい性質があります。
よく運動する猫の場合は脂質が多くてもすぐに消費されるので問題ありませんが、肥満気味の猫は運動不足の猫が多くエネルギーとして消費されることが少ないので、ダイエットする際は低脂質なキャットフードを選ぶのが望ましいです。
低脂質な動物の肉が使われる
ただ動物性のタンパク質を多く配合すると動物の肉が多くなるので、その分脂肪も多くなる傾向があります。そのためダイエット用のキャットフードでは高タンパクで低脂質なターキー(七面鳥)やラム、魚、また脂質に少ない部位が使われることが多いです。
抵糖質のキャットフード
低糖質の目安
ダイエットキャットフードの糖質の割合はなるべく少ない方が良いです。糖質はキャットフードに記載されていないことがほとんどですが、カロリーとタンパク質量を見て「炭水化物が多いかどうか」をなんとなく確認することはできます。
カロリーはタンパク質と糖質(炭水化物)から得られるエネルギーの総量なので、タンパク質の割合が20%台後半で低いにも関わらず高カロリー(390kcalなど)だった場合は糖質が多い、ダイエット向きではないと考えられます。
炭水化物は糖質+食物繊維
炭水化物は糖質と食物繊維の総称です。食物繊維はカロリーには関係ありませんが、糖質は血糖値やエネルギー、肥満に関わってくるため、ダイエットの時は多く摂取すべきではありません。糖質は分解されてブドウ糖に変わると、体の脂肪細胞にため込まれます。
また糖質を多く摂取することは糖尿病の原因にもなります。血糖値が高くなることが増えると糖尿病を発症する危険もあるため、ダイエットキャットフードでは特に炭水化物(糖質)は抑えるべきです。