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キャットフードのミックストコフェロール
植物由来の天然酸化防止剤
キャットフードに使用されるミックストコフェロールは、植物から抽出された天然の酸化防止剤として配合されます。
ペットフードだけでなく食品添加物としても利用されており、安全性の高い天然添加物として認識されています。
同じく植物由来のローズマリー抽出物(エキス)と併用されることもあります。
トコフェロール=ビタミンE
トコフェロールとは脂溶性ビタミンの「ビタミンE」のことです。ミックストコフェロールは、いくつかの種類のビタミンE(トコフェロール)が混合されているものを言います。
そのためミックストコフェロールは、原材料名欄においてビタミンEと表記されていることもあります。
トコフェロール種類と用途
トコフェロールには、アルファ、ベータ、ガンマ、デルタの4種類があります。
- d-α-トコフェロール(アルファ)
- d-β-トコフェロール(ベータ)
- d-γ-トコフェロール(ガンマ)
- d-δ-トコフェロール(デルタ)
ミックストコフェロールはこれらが混合しています。「トコフェロール」とだけある場合は、上記のいずれかが配合されています。
またビタミンEは、トコフェロールの他にも「トコトリエノール(α、β、γ、δ)」がありますがキャットフードにはほとんど使われていません。
最も利用されるのはd-α-トコフェロール
植物の光合成で合成される
トコフェロールの中では、最も食品やサプリメント、ペットフード、飼料などに利用されているのがd-a-トコフェロールです。
d-a-トコフェロールはかねてより自然に普遍的に存在する成分で、植物などの光合成によって合成されるため安全性も高いと言われています。
天然のみじゃない!実は合成トコフェロールもある
dl-α-トコフェロール
自然由来のビタミンEとご紹介してきましたが、実はトコフェロールの中には合成型のビタミンEもあります。
合成型のビタミンEとはdl-α-トコフェロールです。d-a-トコフェロールと似ているため間違われやすいですが、こちらは合成型ビタミンEとなります。
合成か天然かの見分けはつかない
ただトコフェロールやビタミンEはほとんどの場合、名称のみで天然か合成かの表記はありません。
そのためフードに使われているトコフェロール(ビタミンE)が合成か天然かの見分けは付かないと言っていいでしょう。
キャットフードのミックストコフェロールまとめ
ミックストコフェロールと聞くと、どんな物質なのかさっぱりわかりませんが、ビタミンEと聞くと安心される方も多いのではないでしょうか。
確かに合成添加物を気にされる方にとっては、合成ビタミンEの可能性があるというのは、いささか心配になる事実かもしれません。