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キャットフードの原材料:牛肉(Beef)
焼き肉、ステーキ、すき焼き、ビーフシチュー、ローストビーフなど、牛肉(ビーフ)は様々なご馳走やメインディッシュに使われています。
一般的に売られているのは、アメリカ産、オーストラリア産、国産(和牛)のものが多いです。
焼き肉やステーキを食べに行くと牛の体の部位分けのイラストを見ることがあると思いますが、あのイラストの通り、牛は肉のほとんどすべての部位を美味しく食べることができます。
部位によって味や食感、柔らかさや脂身の多さなども変わってくるため価格も大きく違ってきます。
牛肉配合のキャットフードについて
メインの原材料として使用
キャットフードではメインの原材料として使用されることが多い牛肉(ビーフ)。
牛肉や牛肉粉などとして、他のチキンやターキー、ポークなどの肉とミックスされたりサブの原材料として使用されることもあります。
猫にとって重要な牛肉の栄養素
動物性タンパク質が豊富
牛肉(ビーフ)には、猫にとって最も大切な成分の一つ「動物性タンパク質」が豊富に含まれています。
猫にとってタンパク質は、体を作る成分であり、体を動かしたり正常に働かせるエネルギー源でもある重要な成分です。
脂質が豊富
また牛肉(ビーフ)には、他の動物の肉に比べて脂質(脂肪)が多く含まれています。牛肉の脂身を想像していただければ、脂質が多いことはなんとなくイメージしやすいのではないでしょうか。
そのため他の動物の肉と比べてヘルシーとは言えませんが、その分、効率よくエネルギーを摂取するのには便利です。たとえば猫がタンパク質を制限しなければならない時には、脂質がエネルギー源として活躍します。
またあまり食欲がなかったり、沢山の量を食べられなかったり、というような少ない量で多くのカロリーを摂取させたい時にもおすすめです。
牛肉の栄養素
タンパク質 | 14.4g | |
脂質 | 32.9g | |
ミネラル | ナトリウム | 52mg |
カリウム | 230mg | |
マグネシウム | 14mg | |
炭水化物 | 0.4g | |
ビタミン | ビタミンA | 24μg |
ビタミンB1 | 0.05㎎ | |
ビタミンB2 | 0.12㎎ | |
ビタミンB3 (ナイアシン) | 3.9㎎ | |
ビタミンB6 | 0.28㎎ | |
ビタミンB12 | 1.3μg | |
ビタミンC | 1㎎ | |
ビタミンD | 0.4μg | |
コレステロール | 67mg | |
カロリー | 371kcal |
牛肉配合のキャットフードのデメリット、注意点
牛肉は最も猫のアレルゲンになりやすい
牛肉は動物性タンパク質や脂質、その他にも猫にとって必要な栄養素を沢山持っていますが、残念ながら猫にとっては最もアレルギー反応が出やすい食材の一つとなっています。
もともと猫は肉や魚原料にアレルギー反応が出やすいのですが、その中でも牛肉は特に猫のアレルゲンになることが多いため、アレルギーを気にして牛肉を避ける飼い主さんもいます。
肥満や脂質の摂り過ぎに注意
牛肉が多く配合されているキャットフードでは、肥満や脂質の摂取し過ぎに注意しなければなりません。
上でも触れましたが、牛肉は脂質が他の動物の肉より多く含まれているため、メインで使用するとどうしても脂質量が多くなってしまいます。そのため肥満傾向の猫やダイエット中の猫にはあまりおすすめではありません。
狂牛病(BSE)感染の歴史
ミートミールにBSE(狂牛病)
また1,986年に発見された牛海綿状脳症(BSE)、通称「狂牛病」で牛肉に対する考え方が変わった飼い主さんもいるかもしれません。
ペットフードに含まれていたミートミールに牛肉が含まれており、BSE(狂牛病)の原因となる異常プリオンが混入しペットフードとして販売されたことが問題となりました。異常プリオンは高温でも生き残ることができるため、もし異常プリオンが含まれてしまった場合、加熱処理をしても菌が残り感染してしまうことがあります。
日本では管理を徹底
日本では肉骨粉やミートミールを使用したペットフードを製造するには検査や確認を受ける必要があり指導も徹底して行われるため、現在はBSEの危険のあるペットフードが販売されてしまうことはないと言われていますが、牛肉や牛肉が混入している可能性のあるキャットフードを避けてリスク回避している方もいらっしゃいます。
牛肉(ビーフ)配合のキャットフードまとめ
そうですね。牛肉配合のキャットフードで皮膚炎などのアレルギー反応が出ている場合、アレルギーの可能性も疑った方がいいかもしれません。