キャットフードの賞味期限
未開封で1~2年間もつ
キャットフードの賞味期限は、未開封で1~2年の賞味期限が設けられています。長いものから短いものまでありますが、大体のドライフードは、小袋でなければ通常、半年以上は余裕があるものを販売しているかと思います。
通常ドライフードだと製造から約3年の賞味期限になりますが、海外産のキャットフードは製造から日本までの輸入に数ヶ月間かかるので賞味期限は1年~1年半位になることが多いです。国産は輸入がない分、海外産よりも賞味期限が長めのものが販売されています。
ウェットフードは缶やパウチがありますが、ドライフードよりやや長めの2~3年の賞味期限になります。
開封済みは1ヶ月で食べきる
保管状態によって多少前後しますが、一度開封したドライフードは1ヶ月以内に使い切るようにしましょう。
ウェットフードは水分量が多くドライフードのように開封後に常温で何時間も置いておくと、すぐに悪くなってしまうので、食べ残しや余った分は冷蔵庫で保存します。その日中に食べきれなかったら処分します。
賞味期限切れのキャットフードにはどんな問題が起こる?
賞味期限が切れた後いきなり腐るわけではないことは皆さん知っていると思います。
それでは賞味期限が切れてしまったキャットフードにどんな問題が起こるかというと、賞味期限が切れると猫に必要な必須栄養素であるビタミンやミネラルの成分値が保証できなくなります。もちろん賞味期限が昨日までで今日いきなり変わるのかといえばそうではありませんが、成分保証値を担保できる期間が賞味期限となっています。
また、品質を守る酸化防止剤や保存料も、賞味期限内の品質を守るだけの量が使用されているので、それ以降の安全性は保証もされません。一度開封してしまうと密閉することはできませんので、酸素が入り、酸化もどんどん進んでいきます。
キャットフードの品質を保つための酸化防止剤や防腐剤
賞味期限を維持するために、ドライフードには酸化防止剤や防腐剤などが配合されます。酸化防止剤には天然由来のビタミンEやローズマリー抽出物などがあります。また、ハーブなどの原材料を利用して保存効果を高めているキャットフードも見られます。
ウェットフードの場合、缶もパウチも完全に密封するので保存料などは必要ありません。
水分10%程度に抑えて微生物の繁殖を防ぐ
ドライフードの場合、水分を10%程度にして水分活性を抑えることで、細菌等の微生物の繁殖を防ぎ、長期間の保存を可能にしています。水分が多いとカビや食中毒の原因になる細菌が繁殖しやすくなるので、長期間の保存が難しくなります。
ただせっかく水分を10%に抑えても保管場所が高温多湿になると内部で結露を起こしカビの原因になるので、賞味期限は目安として、保管状態によってはそれより前に食べきる必要があるケースもあります。