ISO認証取得しているメーカーや工場のキャットフードもありますよね。これはどういった認証なのか、名前だけみてもよく分かりません。
キャットフードを作る上でどんな認証を取得しているということなんでしょうか。
ISO認証とは
国際標準化機構が制定する規格
画像引用元:ISO – International Organization for Standardization
ISO認証とは国際標準化機構(International Organization for Standardization)が制定している国際的な標準基準を策定しています。ISOとは各国の国家標準化団体で構成され、世界162の機関が加盟している国際的な非政府機関です。
ISOは終戦後の1946年に創設され活動を開始した団体ですが、ISOの前身となるISA(万国規格統一教会)は1926年に設立された歴史の長い団体でした。世界大戦などによる活動休止などを乗り越え、現在のISO創設の足がかりとなりました。
ISO規格では大きく、製品そのものやサービスの規格と、品質や環境を管理するマネジメントシステムの規格の2つがあります。ISO認証は第三者認証機関によって基準を満たしているか審査されますが、認証機関は研究所や認証センター、一般企業、財団法人、協会など様々なところが行っているためそこまで取得が難しい認証ではありません。日本国内でも取得している企業は多いのではないでしょうか。
キャットフードで多いISO認証の種類
ISO9001(品質)
ISO9001は、一貫性のある製品やサービスの提供と顧客満足の向上などを目指す品質マネジメントシステムの国際規格です。業種業態問わず取得できる認証のため、キャットフードでも最もよく見られるISO認証のひとつです。世界170ヶ国以上が利用しているため、海外産のキャットフードで取得している場合も多いかと思います。
ISO22000(食品安全)
ISO22000は、安全な食品提供を目的とした食品安全マネジメントシステムの国際規格です。食品製造業からサービス供給者まで食品関係者が対象の認証になります。ペットフードのメーカーや工場が取得することも多いです。ISO22000は同じく食品衛生管理システム「HACCP」と一緒に利用されることが多く、HACCP、ISO22000セットで記載されていることも多いです。
ISO14001(環境)
ISO14001は環境リスクの低減やコンプライアンスの順守を目的とした環境マネジメントシステムに関する国際規格です。業種業態問わず取得できる総合的な認証なのでこちらもキャットフードのメーカーやペットフード工場で取得していることが多いです。
キャットフードのISO認証まとめ
ISO認証は国際的な基準として世界に通用する認証なので、キャットフードを輸出したり輸入したときの安全性や衛生面について管理をアピールするときにも役立つ認証です。
キャットフードでは原材料や成分が注目されがちですが、いくら良質な原材料をバランス良く使っていても、製造環境が不衛生であったり、異物の混入が絶えなければ、安全性や衛生面が保てているとは言えません。ISO認証はそういった製造や管理体制の意識の高さを測るために良い基準になるのではないでしょうか。