キャットフードを入れる猫用食器



猫の体に負担のない猫用食器についてご存知でしょうか。猫用食器は様々な物が販売されていますが、「猫の体に負担が少ない猫用食器」の特徴を押さえて購入することで、猫の吐き戻しや食べ残しの改善になると言われています。
今回はこの猫の体に負担がない食器について、現在販売されている猫用食器の形状や素材の種類を紹介しながら解説していきたいと思います。
猫用食器の形状を比較
猫用食器の形状は大きく3つの形に分けられます。
①平型の一般的な猫用食器

①は一般的な猫用食器として知られている形で、一番にイメージされやすい形ではないでしょうか。スタンダードで簡単な作りなので、低価格な物が多く、デザインも様々な物が販売されています。
ただ平型は猫の首や消化に負担がかかります。猫がキャットフードを食べる時に下を向く体勢になるため、吐き戻しや食べ残しが多くなる原因にもなるデメリットがあります。
②高さがある猫用食器

②は食器部分が高い位置で設計されている猫用食器で、猫の首の高さに合わせて作られています。そのため猫の首や体への負担が少なく、吐き戻しや食べ残しの改善には効果的です。またこの形状の猫用食器の中には、上の食器部分だけが猫の食べやすい角度に合わせて傾く設計の商品もあります。
しかし猫の大きさや成長段階によって首の高さが合わず、逆に高さがあることが猫の体の負担になることもあるため、選ぶ時には猫の大きさと食器の高さを十分考慮して選ぶ必要があります。また形状が単純ではないので価格は少し高くなります。
③フードと水を置ける猫用食器

③は少し高さがある土台の上に皿が二つ乗っています。この皿には2種類のキャットフードを置いたり、一方に水に入れたりして使えるので、水用の食器を買わずに済ますことも可能です。
また皿は取りはずれるので洗うのも簡単です。デザインもインテリアとしても可愛い物が多く、安っぽく見えない点もメリットとして大きいです。
ただ土台部分が汚れてしまうこともあるため、たまに洗ったり拭いたりする必要があります。また土台があることで高さは出ますが、猫の首の高さに合っているとは限らないので、低い土台だとやはり猫の首や体には負担になります。
猫用食器の素材を比較
猫用食器に使われている素材のほとんどは、
- プラスチック
- ステンレス
- 陶器
のどれかに当てはまります。それぞれのメリットとデメリットについてお話します。
プラスチック製の猫用食器
メリット
- 低価格
- 様々なデザインの物がある
- 壊れにくい
デメリット
- 軽くひっくり返しやすい
- 汚れがこびりつく
- 安っぽい
プラスチック製の猫用食器は全体的に低価格かつ使い勝手は良いですが、使っているとどうしても取れない汚れや安っぽさが出てきてしまうため、お洒落なインテリアや家具にこだわっている方や、長期的に一つの猫用食器を使いたいと思っている方には向きません。
ステンレス製の猫用食器
メリット
- 汚れが落ちやすい
- 壊れにくい
- スタイリッシュ
デメリット
- ひっくり返りやすい
- 金属臭が気になる猫もいる
- デザインや色があまりない
ステンレス製はデザインや色の幅が狭いですが、シンプルなデザインがかっこいいですし、壊れにくく手入れもしやすいです。しかし猫がステンレス特有の匂いや冷たさを嫌う可能性もあるため、キャットフードを食べてくれるか分からないという不安があります。
陶器製の猫用食器
メリット
- 暖かみがある
- ひっくり返りにくい
- 汚れを落としやすい
デメリット
- 割れやすい
- 破片で怪我をする危険がある
- 価格が高め
陶器で作られた猫用食器は特に女性に人気です。人間と同じ食器ということで猫の食事に暖かみを感じられますし、ひっくり返りにくく、汚れも他の食器と同じように落とせます。ただ割れやすく、割れたときの破片で猫が怪我をする危険がある点でデメリットが大きい素材です。
自動給餌器というジャンルも
いかがでしたでしょうか。今回は猫用食器について解説しました。個人的に考察した結果、②の猫の首の高さに合わせた形状 × プラスチックか陶器の猫用食器がおすすめでした。
しかしそれぞれに形状や素材それぞれにメリットデメリットがあるので、ぜひ愛猫と相談してどの猫用食器にするか検討してみてください。
最後に、ここ最近で新ジャンルとして注目されている「自動給餌器」も非常に人気が高いので、ぜひ候補に入れてみてもいいと思います。自動給餌器は飼い主さんに変わって猫に決めた量のキャットフードを決めた時間に与えてくれる便利な給餌器です。食器とは言えませんが、食器と一体型になっているため、一度検討してみる価値はあると思います(自動給餌器については↓の記事にあります)。