目次
キャットフードの原材料:サバ(マッカレル、マッカロー)
サバ(鯖)について
サバ(鯖)は背中が青い「青魚」の代表格の魚です。世界的に消費量の多い魚であり獲れる海も多いことから様々な国で食べられています。
キャットフードでは、英語で「Mackerel」呼ばれることから「マッカレル」「マッカロー」と訳されることもあります。
アニサキスの寄生について
最近ではサバに寄生した「アニサキス」という寄生虫が話題になりました。
芸能人の渡辺直美さんや品川庄司の庄司智春さん、南海キャンディーズの山里さんもこのアニサキスに苦しんだようです。
キャットフードの場合、加工の段階でサバは粉砕や加熱が行われるため基本的にアニサキスの心配はありません。
サバの漁獲量は日本が一番
最もサバの漁獲量が多いのは日本です。次いでインドネシア、中国、ロシアと続きます。
ただし日本で獲れるサバの多くは小型で油があまりのっていないため、サバ缶などに利用されます。スーパーなどで並ぶ脂ののったサバはノルウェー産など海外のものが多くなっています。
サバの栄養成分
タンパク質 | 20.7g | |
脂質 | 12.1g | |
炭水化物 | 0.3g | |
ビタミン | ビタミンA | 24μg |
ビタミンD | 11μg | |
ビタミンB1 | 0.15mg | |
ビタミンB2 | 0.28mg | |
ナイアシン | 10.4mg | |
ビタミンB6 | 0.51mg | |
ビタミンB12 | 10.6μg | |
パントテン酸 | 0.76mg | |
ビオチン | 4.4μg | |
ミネラル | ナトリウム | 140mg |
カリウム | 320mg | |
マグネシウム | 32mg | |
リン | 230mg | |
銅 | 1.1mg | |
セレン | 64μg | |
カロリー | 100g | 202kcal |
動物性タンパク質が豊富
サバには動物性タンパク質が豊富に含まれています。動物性タンパク質は猫が最も体に負担なく効率的に消費できる成分の一つであり、メインのエネルギー源として活躍します。
脂質も豊富
またサバには脂質も多く含まれています。特にサバの栄養素として注目されているのが脂質に含まれる「オメガ3脂肪酸」です。
サバなどをはじめとする青魚の「オメガ3脂肪酸」には、a-リノレン酸やDHA・EPAなどの成分があり、それぞれに様々な効果が期待されています。
サバをキャットフードで使用するメリット
血液をさらさらに!血管系の病気予防
サバは血液をさらさらにして血管系の病気を予防する効果があります。
コレステロールは血液をドロドロにし血管に負担をかけることから、動脈硬化や脳卒中、心臓発作などの原因になります。
しかしa-リノレン酸やDHA・EPAが豊富に含まれるサバには、悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やす働きがあります。
血管系の病気予防に効果があると言われています。
脳の活性化
またサバに含まれるDHAは脳の細胞に入り込むことができることから、脳の細胞を活性化させる効果も期待されています。
EPAもまた脳内に達するとDHAなどに変換されると言われています。
脳の活性化によって学習機能が向上する作用が期待されているため、魚を食べている猫の方が、もしかしたら賢くなるかも…?
抗がん作用、抗アレルギー作用
またサバのEPA・DHAには抗がん作用や抗アレルギー作用も。癌やアレルギーはなかなか予防が難しいため、毎日の食事で対策するのもいいかもしれません。
サバをキャットフードで使用するデメリット
イエローファット(黄色脂肪症)
魚系キャットフードではオメガ3脂肪酸が多くなる傾向にありますが、サバに含まれる不飽和脂肪酸があまりに多いと「イエローファット(黄色脂肪症)」という、脂質が堅くなり黄色く変色する病気にかかるリスクが高くなります。
黄色脂肪症による死亡例は少ないですが、痛みを伴うため、猫のためにも与える量には注意が必要かもしれません。
アレルギーの可能性
メリットの項目で抗アレルギー作用があるとお話しましたが、魚のタンパク質構造に対してアレルギー反応を示す猫もいます。
魚は牛肉やチキンに次いで猫のアレルゲンになりやすい食材の一つであり、穀物よりもリスクは高いです。
当然ながら愛猫がサバにアレルギー反応を示すようであれば、サバを使用したキャットフードは与えるべきではありません。