今回はキャットフードに知らぬ間に入り込んでいるトビカツオブシムシとタバコシバンムシの駆除方法、予防方法をご紹介します。
そもそも食べちゃっても大丈夫?
問題なし
駆除や予防の前に、そもそも猫がキャットフードに入ったトビカツオブシムシやタバコシバンムシを食べてしまっても大丈夫なのか、という問題ですが、特に問題はないことがほとんどです。
野生の猫や野良猫は、虫を捕まえて食べることもありますし、最近は虫を原料に使用した昆虫食のキャットフードも登場しているので、昆虫や甲殻類にアレルギーが出ない猫にとっては、虫は良いタンパク源となります。
駆除薬を食べた虫には注意
駆除薬(ホウ酸団子など)を食べた虫だった場合、健康被害があるかもしれないので、様子がおかしければ獣医さんに診てもらうことをおすすめしますが、猫が虫を食べることは自然なので、虫自体に問題があるということはほとんどないようです。
トビカツオブシムシの駆除・予防方法
トビカツオブシムシとは
トビカツオブシムシとは、体長約1cm程度で黒っぽい色をした食品害虫です。名前にある「かつおぶし」によく発生することからこの名前がつきました。
もちろん被害はかつおぶしだけでなく、煮干しなどの動物性の乾燥食品、食品以外にも衣類やペットフードなど様々な物を食い荒らす害虫です。
キャットフードに混入していることが多い虫の代表と言えます。
トビカツオブシムシの駆除方法
トビカツオブシムシを駆除するには、
- ゴキブリ用粘着トラップを仕掛ける
- スプレー缶または燻煙の薬剤を散布
などで駆除します。部屋中にいると考えられる場合は、粘着トラップや薬剤を使用した殺虫が効果的です。散布の薬剤を使用する時には猫や他の生き物は部屋から出して行ってください。
トビカツオブシムシが出たキャットフードは、紙や布の袋だと食べて出てきてしまうので、ビニールの袋に入れて口をしっかり閉じ破棄します。
大袋のキャットフードにも混入している可能性があるなら、トビカツオブシムシが卵を産んで繁殖する前に破棄した方がいいでしょう。
トビカツオブシムシの予防方法
- 食品やキャットフードは密閉
- 衣類には防虫剤を使用
- キャットフードを長時間放置しない
トビカツオブシムシは様々な物をエサとする生命力の高い虫です。そのため乾燥した動物性の食品やキャットフードは使用する毎にきちんと密閉してトビカツオブシムシにごはんを与えないようにしましょう。
またキャットフードや食品だけでなく、家にネズミ駆除用の毒エサやネズミの死骸などもトビカツオブシムシにとってはエサになるため、家に入り込む動物の駆除も徹底すべきです。
タバコシバンムシの駆除方法・予防方法
タバコシバンムシとは
タバコシバンムシは赤や茶色に近い色で、体長2~3mm程度の非常に小さな貯蔵食品害虫です。
一般の家庭で発生することが多い屋内害虫で、食品害虫としてはかなりメジャーな虫として知られています。
乾燥している動物性・植物性の食品を食い荒らします(名前にもなっているタバコの葉も食べます)。
キャットフードにも混入していることが多いですが、小さい見た目のため入り込んだタバコシバンムシを全て見つけるのは大変です。
タバコシバンムシの駆除方法
タバコシバンムシが出たら、
- 掃除をする
- スプレー缶または燻煙の薬剤を散布
- ライト、フェロモントラップでおびき寄せる
などで駆除しましょう。タバコシバンムシは成虫でも非常に小さいため、一匹一匹駆除するのは大変です。キャットフードに入り込んでしまった場合はすべて破棄するのが望ましいです。
部屋を徹底的に掃除をしてゴミやほこりごとタバコシバンムシを駆除すると同時に、掃除をしながら発生源を特定しましょう。
またオスを引き寄せるフェロモントラップや、暗い部屋でライトを使っておびき寄せてまとめて駆除したり、室内に薬剤を散布して一気に殺す方法も効果的です。
タバコシバンムシの予防方法
タバコシバンムシが出ないよう予防するには、
- 衣類に防虫剤
- 植物性の食品の密閉も徹底
を徹底することです。
特に乾麺や粉類、米などは常温で長期保存が可能なので密閉が甘くなりがちです。タバコシバンムシは樹木や植物から作られている食品も食べるので食品の密閉は徹底する必要があります。
全ての害虫に効果的な予防方法まとめ
- 食品・フードの密閉
- 部屋を清潔に保つ
- 早くキャットフードを食べきる
どの虫の予防でも、清潔な部屋と食品の密閉が大切です。また虫が入り込んだり卵を産んだりする場所にならないようにキャットフードはなるべく早く食べきりましょう。