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猫を運動させる方法をご紹介
好奇心旺盛で活発的な猫もいれば、ほとんど動かないどっしりとした猫もいると思います。
しかし全く運動しない状態は健康に良いとは言えません。運動をせずごはんだけ食べていれば肥満や様々な病気の原因にもなります。
健康で長生きしてもらうためにも、動けるうちにどんどん猫に運動する習慣をつけましょう。
<最大の効果>遊び相手になる猫を多頭飼い
猫は遊び相手がいることで1匹よりも動く率が高まります。
当たり前ではありますが、それぞれ予防接種や避妊去勢手術をしたり、なんでも二倍お金と手間が掛かります。どちらかが病気にかかっている場合、もう一方の猫に病気が移る可能性も高くなります。
そうしたことがあっても、猫好きの飼い主にとってはなんでもないことだと思いますので(笑)最も効果的な方法は遊び相手を作ってあげることです。
また、大人の猫、年齢を重ねた猫に子猫と暮らしてもらうことも運動を誘発できます。子供に遊ばれることで体を動かすきっかけになります。
「多頭飼いしてたって一緒に寝てダラダラしてるだけだよ」と思っている方もいると思いますが、一匹で飼育されている猫の体の動かさなさを知れば、多頭飼いがちょっとしたこと、例えばケンカやじゃれ合いなどであっても体を動かしていることに気付けると思います。
猫は多頭飼いの方が長生きする傾向にあります
運動とは直接的に関係がありませんが、なによりも多頭飼いの方が長生きする傾向にあります。猫様を愛する人にとってこれが一番重要なことかもしれませんね。
<食事>運動しながら食べさせる
運動をして欲しいと思っている時は「ながら運動」が出来るように考えるのが最も効果的かつ簡単な方法です。
穴からフードが出てくるボール
小さな穴が開いたボールの中にカリカリを入れて、そのボールを転がすと1粒2粒ずつカリカリが出てくるおもちゃがあります。
食べたがるのに体を動かさない猫にとっては効果てきめん。「食べたければ動け!」の精神でチャレンジしてみてください。
フードを入れる部分が迷路になったお皿
フードを入れる部分が迷路状になっているお皿があります。食べるためには顔の角度を変えたり、座る位置を変えないと食べられません。
そして食べることに時間がかかることで満腹感を刺激します。
動きながらゆっくり食べてもらう一番簡単な方法です。
<生活>トイレを一段、二段上げる
トレイはどうしてもいかなくてはいけないもの。しかも猫は綺麗好きなので出来る限りトイレにしたい生き物です。
このためトイレに行く度に階段昇降をしてもらえるように、一段か二段あげて設置してみてください。
とてもわずかな運動量ですが、毎日のことなので、些細な運動でもあるのとないのでは大違いです。
カンのいい猫なら「なんで上げたの?」という目で抗議してくること間違いなし!です(笑)
<生活>フード位置を変更する
もし非常に頭がよく、どの場所でも食べてくれる猫ならば、毎日フードを置く場所を変えてみることも面白がってくれるかもしれません。
ストレスになる場合もありますので、コミュニケーションを楽しみながら行ってください。
さすがに毎日動かすのは!なんて場合はトイレのように、一段上げてみることも面白いかと思います。
<基本>猫じゃらしやおもちゃで運動
まず定番的な方法として、猫じゃらしやおもちゃを使って猫の気を引き運動させる方法。
メリット
- 低コストで運動させられる
- 猫が夢中になる具合によってはかなりの運動量が期待できる
ということです。猫が食いつくとだいぶ興奮して運動してくれますし、それでいて低コストで購入できる点もメリットとして大きいです。
デメリット
- 飽きやすい
- 壊れやすい
- 誤飲に注意
などがあります。猫じゃらしやおもちゃは始めは食いつきが良いですが、どんどん慣れて反応が悪くなり、運動もしなくなってしまいます。
また安い分、壊れやすいので定期的に新しい物を購入する必要があります。そして誤飲には注意しなければなりません。
すぐ壊れそうな物や壊れたときに誤飲の危険がある物は選ばないようにしましょう。
<設備>キャットウォークを作る
キャットウォークとは、自宅の中に作った通り道のことです。天井近くの柱や壁、廊下など人間が通るのではなく猫専用の足場や通り道を作ることで、自宅の中でも外にいるような解放感を味わいつつ、自ら積極的に動いてくれやすくなります。
メリット
- 猫の自然な姿を見られる
- 猫にストレスがかかりにくい
- 部屋のインテリアや内観がお洒落に見える
- 自分の意思で自由に動いてくれる
など猫にとってもストレスが少なく、飼い主さんも自由に歩く自然な猫の姿を見ることができます。
デメリット
- リフォームや設置にお金がかかる
- 掃除や手入れが大変
- 落下や怪我の危険
- 猫が使ってくれるかどうかは分からない
キャットウォークは自分でDIYすることも可能ですが、高い場所に作ることが多く、猫の安全も考えると、リフォームや業者に設置を頼むのが無難です。しかしその場合、通常よりも費用がかかってしまいます。
また高い場所や人が通らない場所の掃除は大変です。そして落下や怪我の対策も心配されるので対策しなければなりません。
そもそも猫が気に入ってくれるか、実際に使ってくれるかも作ってみなければ分からないので、一種の賭けになってしまいます。
<設備>キャットタワーを置いて上下運動
高さのあるボックスや棒が積み上げられて猫が上ったり中に入ってくつろぐことができるかなり大きめのアイテムです。
メリット
- 長期的に使用可能
- 好かれやすい
- お手頃価格(3,000~30,000円くらい)
このようになります。居心地が良い場所として長期的な使用が可能ですし、高さがあるのでキャットツリーを上るために運動させることができます。サイズの割に低価格で買えることもおすすめの点の一つです。
デメリット
- サイズが大きく邪魔になる
- 移動や捨てるのも一苦労
- そこまでの運動量ではない
このようなデメリットもあります。キャットタワーに上るためにジャンプなどの運動はしますが、一度上ってしまうとそこから動かなく鳴ってしまうので結局そこまでの運動量にはならない欠点があります。
<設備>回し車のようなキャットホイール
キャットホイールは、ハムスターの回し車の大きいバージョンのような運動器具です。実際猫が中で歩くと、回し車のようにホイール部分がくるくる回ってずっと同じ場所で走り続けることができます。
メリット
- 狭い場所でも猫が全力疾走できる
- 走っている姿を見られる
- スタイリッシュでかっこいい
広い場所がなくても全力で駆けることができるので、猫も運動しやすいのではないでしょうか。スタイリッシュな形で一見、猫用品には見えないインテリア性が高い商品です。
デメリット
- 高い(3~7万円)
- 場所を取る
- 猫が使うかどうかわからない
などが挙げられます。実際猫は気まぐれなので、必然性がないのに自分からホイールで運動を始めるかどうか、と聞かれると簡単にイエスとは言えません。
また丸く大きいホイールは意外に場所を取ります。広く余裕の部屋でないと置いた時に邪魔になる可能性が高いです。
そしてなんと言っても価格が高いです。上記で紹介してきた物が安い物で100円台で購入できる物もありますが、このキャットホイールに関しては安くても3万円はするので、それなら他の方法を試したいと思う方が多いのではないかと感じました。
猫の運動まとめ
いかがでしたでしょうか。当記事では猫に運動させる方法とその方法のメリット、デメリットを解説しました。
無理な運動は猫のためにはならない
ただあまり無理に運動させると、疲労骨折やストレスが溜まる原因になるため、猫によくありません。
肥満猫の場合は、食事制限を優先にしながら徐々に運動量を増やしていくようにしましょう。
また屋外に出すことを考える方もいるかもしれませんが、それだけはやめてください。運動はするようになりますが、屋外は感染症や寄生虫、事故など様々な危険があります。
ぜひ猫が健康に長生きできるよう、室内でできる適度な運動を心がけてあげてください。