キャットフードのニシン。栄養素と成分の特徴、ニシンを使ったフードを紹介

ニシン ヘリング キャットフード
鈴木さん
海外の魚系キャットフードでは、ニシン(ヘリング)が使われることが多いですよね!
猫田

そうですね。日本では煮付けやフライ、マリネ、燻製などの料理でお馴染みのニシン。海外、特にヨーロッパでもニシンは食卓に並ぶ一般的な食材です。

キャットフードにおける栄養や他の魚との違いなども解説してきますね。

キャットフードの原材料、ニシン

ニシンとは

ヨーロッパ産の魚系キャットフードに使われることが多いニシン。日本ではニシンの漁獲がほとんどありませんが、ヨーロッパ、特にノルウェーではニシンの漁獲が盛んです。

ニシンは体長30cm程度、背の部分は青黒い色をしている青魚です。あの数の子の親でもあります。

キャットフードの原材料名欄では「ヘリング(herring)」と表記されていることも多いです。

日本におけるニシンの漁獲

日本におけるニシンの漁獲量は少なく、盛んとは言えません

日本でも以前は富山県や秋田県でもニシンが穫れていましたが、1,800年代から徐々に青森、北海道への北上していき、本州でのニシンの漁獲はなくなりました。

ニシンは冷たい水を好むため、主に北太平洋や北半球の中でも北極に近い海域に多く住んでいます。

ニシンの栄養成分

栄養成分(刺身)タンパク質17.4g
脂質15.1g
炭水化物0.1g
ビタミンナイアシン4mg
ビタミンB60.42mg
ビタミンB1217.4μg
ビタミンD22μg
ビタミンE3.1mg
パントテン酸1.06mg
灰分セレン60μg
ナトリウム110mg
カリウム350mg
リン240mg
1mg
亜鉛1.1mg
0.09mg
カロリー100g216kcal

ニシンにはタンパク質はもちろんビタミンや灰分が豊富に含まれています。カロリーは比較的高めです。

ビタミンの中では、ビタミンD、ビタミンB6ナイアシン、ビタミンB12が豊富です。

ニシンは青魚ということで、オメガ3脂肪酸も豊富に含まれています。

ニシンを使用したキャットフード例

デボーテッド スコティッシュサーモン ホワイトフィッシュ&ニシン入り

サーモンや白身魚をメインにサツマイモやアルファルファ、グリーンピース繊維を使ったレシピのデボーテッド。イギリス産で魚原料だけで77%を占める高タンパク・高脂肪なキャットフードです。食物繊維量は少なめで灰分が若干多くなっています。

AATU サーモン&ニシン

サーモンとドライヘリング(ニシン)を使ったAATUのキャットフードは、サーモンとニシンだけで85%を占める高タンパクキャットフードです。

使用している魚原料がニシンとサーモンに限定されるためアレルギー対策にもおすすめです。

アボ・ダーム チキン&ヘリング

アボダーム キャット チキン

アボ・ダームのチキン&ヘリングはチキンをメインに第二原料は米(玄米・白米)を使用しています。鶏脂肪、トマト繊維に次いで乾燥ニシンが使用され、次にアボダームの最大の特徴、乾燥アボカド果肉が使用されています。

チキン&ヘリングとありますが、原材料の量の配分を見ると、ライス&チキンという印象を受けます。

アカナ パシフィカキャット

アカナ パシフィカキャット

アカナパシフィカキャットは地元カナダの太平洋で穫れたニシンをメインに、イワシ、油カレイ、ニシンミール、タラミール、シロガネダラミールなど様々な魚原料を使用したキャットフードです。

タンパク質37%の高タンパクキャットフードです。

ナウフレッシュ フィッシュアダルトキャット

ナウフレッシュ フィッシュアダルトキャットはトラウト生肉をメインに使用したキャットフードです。

主原料ではありませんが、サーモン生肉と一緒にヘリング生肉(ニシン)も少量配合されています。

オリジン 6フィッシュキャット

オリジン 6フィッシュ キャット

オリジン6フィッシュキャットはサーモンが主原料で第二原料にニシンが使用されています。第二原料なのでニシンは多く配合されています。

タンパク質量は驚きの42%以上。高タンパク質なキャットフードの中でも最高ランクの高タンパクと言えます。

キャットフードの原材料ニシンのまとめ

猫田
ニシンは他の魚原料に比べて高価な原材料となっています。白身魚やフィッシュミールのような原材料に比べて高めの設定になっているので、原材料にニシンが使用されているキャットフードは価格は高めになるかもしれませんね。
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2019年4月10日

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一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。日本化粧品検定協会会員。