猫にとって必要不可欠というわけではありませんが、好んで食べる猫も多いですね。キャットフードに含まれるのはそれなりのメリットがあるからです。
ではこの記事では猫草についてご紹介していきましょう。
猫草とは
猫が食べる草の総称
猫草とは猫が食べることができる、また好んで食べる草の総称です。「猫草」という種類の植物が存在するわけではないんですね。
猫草の種類
猫が食べることができる草、好きで食べる代表的な猫草の種類をいくつかご紹介します。基本的に猫が好んで食べる草はイネ科の草です。
エンバク(燕麦)
エンバク(燕麦)とはイネ科のカラスムギ属の草で、猫草として販売されている商品のほとんどはこのエンバクです。
オーツ麦、オート、オート麦とも表記されることがあり、キャットフードの原材料に含まれていることもあります。
猫草として代表的な種類の植物で、まっすぐにピンと伸びた葉が特徴的です。
猫じゃらし(エノコログサ)
また猫じゃらしとして有名なエノコログサ。ブラシのようなフワフワした穂がついているのが特徴です。
遊び草として有名な草ですが、これも猫草として食すことができます。雑草として日本全国に生えているので手に入れるのも非常に簡単です。
マタタビは猫草とは言わない
マタタビも猫が大好きな植物ですが、マタタビが猫草と考えられることはほとんどありません。
実際マタタビは食用ではなく「ニオイ」を目的に使用されますし、販売されている商品を見てもニオイ成分を抽出したスプレーや原木になります。
猫草(燕麦)の効果、与えるメリット
なぜ猫は猫草を好んで食べるのでしょうか。また猫が猫草を食べるところにどんな効果やメリットがあるのでしょうか。
実際のところ、はっきりと解明されているわけではありませんが、猫が猫草を食べる理由と食べた時の効果やメリットをいくつかご紹介したいと思います。
腸内の掃除・便秘解消効果
猫草などの植物には食物繊維が多く含まれているため、腸内の掃除をするのに効果的です。
食物繊維は腸内の掃除をしながら排泄も助けるので便秘解消にも効果があります。
免疫機能の調整効果
また腸の健康は体全体の健康につながると言われるほど重要な器官です。
腸内の環境を整えることで、同時に体の免疫機能を正常に調整する効果も得られます。
ビタミン摂取
猫草にはビタミンが豊富なので猫草を食べることで体に不可欠なビタミンを摂取することができます。
ドライフードにもビタミンは必要量含まれていますが、原材料から得られるはビタミンは加熱や加工の過程で飛んでしまっているので、ドライフードのビタミン多くは栄養添加物で補われています。
しかし猫草は生の状態で食べるので添加ではない植物からのビタミンを摂取することができます。
新食感なヘルシーおやつに
猫草は普段食べるドライフードやウェットフードどちらとも違う食感になるので草を食べたことがなかった猫にとっては新食感のおやつになります。
またウェットフードやおやつとして販売されているものよりヘルシーで健康的なおやつなので肥満気味の猫にもおすすめです。
猫草の注意点
子猫には与えない
「猫草はいつから与えればいいのか」と気にされている方もいますが、猫草は成猫になる生後10ヶ月~1年を過ぎてから与えましょう。
子猫のうちは消化器官が十分に発達しておらず、消化器官への負担で下痢や吐き戻しの原因になります。
子猫の下痢や吐き戻しは命に関わる事態に発展することもあるので、成猫になってから与えるようにしましょう。
大量に与えすぎない
猫草をたくさん食べたがる猫もいますが、あまり大量に与えすぎないよう注意しましょう。
食物繊維は消化がしにくく少量なら効果的ですが、あまり食べ過ぎると成猫でも消化不良や吐き戻し、また便秘を悪化させる原因になります。
猫に猫草は必要なのか
必ずしも必要ではない
猫にとって猫草は必ずしも必要不可欠というわけではありません。
猫に必要な栄養はキャットフード(総合栄養食)で補えているため、無理に猫草を買い与えたりしなくて大丈夫です。
猫草好きな猫もいる
ですが猫の中には猫草が大好き!という猫もいます。一度食べてハマったならおやつとして定期的に与えるといいと思います。
猫草の入手・購入方法
猫草を購入
など猫用品を取り扱っているホームセンターやペットショップの中には、猫草を販売している店舗もあります。
また通販サイトから注文して猫草を取り寄せることも可能です。
栽培キットで育てる
いちいち購入するのが面倒なら栽培キットで猫草を育てる方法もあります。
キットになっているので必要な物も少なく栽培も簡単です。鉢が可愛いデザインになってるものもあるので、猫草好きで頻繁に食べたがるなら、検討してもいいのではないでしょうか。