ウェットフードの上手な利用法
ウェットフードを与える時、ルールを決めて与えているよりも、ドライフードの合間に与えたり、少しいいことがあった日に与えたりと無作為に与えている人が多いと思います。ウェットフードは総合栄養食ではなく、自由な使い方ができる食べ物なので、それで問題はありません。
しかしせっかく自由に与えられるキャットフードなので、もっと健康に近づくウェットフードの上手な使い方を解説します。
水分として与える
猫は水分補給が下手な生き物
猫は水分の補給が下手な生き物です。自分の身近に水場がなければ、切羽詰まっていなければわざわざ移動して飲みに行かない生き物。
例えばゴロゴロしている近くに水場があれば飲みに行っても、隣の部屋や、まして違う階にあった場合には困らなければ飲みに行きません。
これによって水分不足を招くほどカラカラになってしまう猫は少ないのですが、病気の時などは水を取るか取らないかが大きな分かれ道になる場合もあります。
水分としてウェットフードを利用
そこでウェットフードを利用します。ウェットフードは8~90%が水分の食べ物です。ほとんどが水分なので、水分補給が苦手な猫に効率よく水分補給してもらうために、ウェットフードを与えてください。
病気の猫にはより効果的です。食事を取りながら水分も補給できます。ただしウェットフードだけ与えていると栄養不足を招きますので、食事に混ぜたり、食事と食事の合間に挟んだりしてください。
しつけとして与える
トイレを教えなくてもきちんとできる猫も多く、ひとりで留守番もでき、余り手がかからない猫ですが、しつけをする場面も出てくると思います。
爪とぎのしつけ
例えば爪とぎ。壁で爪を研がれては壁紙が何枚あっても足りません。柱だったらあっという間にボロボロになり、簡単に直すこともできません。
こうした場合に爪とぎで爪が研げたらセミモイストタイプのウェットフードを与えたり、いいことをしたら与えることで、スキンシップを図りながらしつけを行うことができます。
スキンシップをはかる
全くなつかない猫。いつまで経っても自分になつかなかったり、警戒心がある猫には特別な食事でスキンシップを図ることもできます。
この場合は回数を多く与えないこと。かなりレアな食べ物として出さなければ猫の最初の一歩を引き出すことができません。ドライフードを続け、通常のスキンシップを図り、それでも駄目な時に特別なウェットフードを出してみましょう。
ウェットフードはもちろん自分のそばで出してください。猫の持つパーソナルスペース内に入れるように静かに待っていてください。突然動くと次回入ってくるまでに相当の時間を要します。ゆっくりゆっくり待ちましょう。
信頼関係を築き始めた数日~一ヶ月もすれば触らせてもらえるようになります。