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猫カリシウイルス感染症とは

猫カリシウイルス感染症の原因と感染経路
猫カリシウイルス感染症の原因は、猫カリシウイルスへの感染です。このウイルスは感染力が非常に強く、多頭飼育環境や保護施設、ペットホテルなどで集団感染が発生することもあります。
感染経路として最も多いのは、感染猫との直接接触です。くしゃみや鼻水、唾液などに含まれるウイルスが、他の猫の口や鼻、目の粘膜に付着することで感染します。
また、食器や給水器、猫用トイレ、寝床、おもちゃなどを介した間接感染も起こります。猫カリシウイルスは環境中でも比較的長く生存できるため、感染猫が使用した物に触れることで感染が広がる場合があります。
さらに、飼い主の手や衣類に付着したウイルスが運ばれ、室内飼いの猫が感染するケースもゼロではありません。
感染した猫は症状が出る前からウイルスを排出することがあり、回復後も少なくても30日間、長ければ数年間ウイルスを排出し続けるといわれています。そのため、感染拡大を防ぐには、ワクチン接種に加え、感染猫との接触を避けることや衛生管理を徹底することが重要です。
猫カリシウイルス感染症の症状
猫カリシウイルス感染症では、風邪のような症状から重篤な全身症状まで、さまざまな症状がみられます。症状の現れ方や重症度には個体差があり、猫の年齢や免疫状態によって異なります。
くしゃみ・鼻水・目やに
感染初期には、人の風邪と似たような症状で、くしゃみを繰り返したり、透明から黄色っぽい鼻水が出たりします。また、目やにや結膜炎を伴うこともあります。
口内炎・舌の潰瘍
猫カリシウイルス感染症の代表的な症状のひとつが、口内炎や舌の潰瘍です。舌や口腔内に潰瘍ができることで強い痛みが生じ、食事や水を飲むことを嫌がるようになります。口臭が強くなったり、よだれが増えたりすることもあります。
発熱
感染に伴い39.5℃以上の発熱がみられることがあります。発熱によって元気がなくなり、ぐったりと寝ている時間が増える傾向があります。
食欲不振
鼻づまりによって匂いを感じにくくなったり、口内炎の痛みで食事ができなくなったりすることで食欲が低下します。食欲不振が続くと体力が落ち、回復が遅れる原因になります。
関節炎による跛行
猫カリシウイルスの一部の株では関節に炎症が起こり、足を引きずるように歩くことがあります。突然びっこを引くようになったり、歩くのを嫌がったりすることが特徴です。
肺炎
重症化するとウイルスが肺にまで影響し、肺炎を引き起こすことがあります。呼吸が速くなる、苦しそうに呼吸するなどの症状がみられた場合は早急な受診が必要です。
強毒全身性猫カリシウイルス感染症
まれではありますが、強毒株に感染すると全身に重篤な症状が現れることがあります。高熱や顔・四肢のむくみ、皮膚の潰瘍、黄疸などを引き起こし、命に関わるケースもあります。
猫カリシウイルス感染症は、軽い風邪症状だけで済むこともありますが、子猫や高齢猫、基礎疾患を持つ猫では重症化しやすいため注意が必要です。くしゃみや口内炎などの症状がみられた場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
猫カリシウイルス感染症の治療方法
猫カリシウイルス感染症に対する特効薬はなく、治療は症状を和らげながら猫自身の免疫力で回復を目指す「対症療法」が中心となります。
- インターフェロン製剤の投与
- 消炎鎮痛剤の投与
- 点滴療法
- ネブライザー療法
- ウェットフードや流動食による栄養管理
猫用インターフェロン製剤は、猫カリシウイルス感染症や口内炎の治療に使用される動物用医薬品で、抗ウイルス作用や免疫調整作用により、症状の軽減や回復をサポートします。
口内炎や舌の潰瘍による痛みを和らげるために消炎鎮痛剤の投与、食欲がない場合には皮下点滴や静脈点滴を行うことで、水分や栄養を補給させます。
鼻づまりや呼吸器症状が強い場合にネプライザーによって症状を緩和させます。

症状が軽く見えても自己判断せず、動物病院で診察を受けることが大切です。
猫カリシウイルス感染症の予防方法
猫カリシウイルス感染症は、猫同士の接触や飛沫、感染猫が使用した食器やトイレなどを介して感染する病気です。完全に防ぐことは難しいものの、以下の対策によって感染リスクを大きく減らせます。
1. ワクチン接種を受ける
ワクチン接種は、最も重要な予防方法です。
猫カリシウイルスは、一般的な3種混合ワクチンや5種混合ワクチンに含まれています。ワクチンを接種しても感染を100%防げるわけではありませんが、発症や重症化のリスクを軽減できます。
2. 完全室内飼育を心がける
外に出る猫は、野良猫や他の猫との接触によって感染するリスクが高まります。
感染症予防だけでなく、交通事故やケガの防止にもつながるため、できるだけ完全室内飼育をおすすめします。
3. 新しく迎えた猫は隔離期間を設ける
保護猫や譲渡猫を迎えた場合は、すぐに先住猫と接触させないようにしましょう。
1〜2週間程度は別室で過ごさせ、体調やくしゃみ、鼻水、口内炎などの症状がないか確認することが大切です。
4. 飼育環境を清潔に保つ
食器やトイレ、ケージなどは定期的に清掃・消毒しましょう。
また、多頭飼育の場合は食器の共有を避け、感染拡大を防ぐことも重要です。
5. ストレスを減らし免疫力を維持する
猫カリシウイルスは、感染後も体内に潜伏し、ストレスや体調不良をきっかけに症状が再発することがあります。
- 栄養バランスの良い食事を与える
- 十分な睡眠と休息を確保する
- 急激な環境変化を避ける
- 適度な遊びや運動を取り入れる
といった日頃の健康管理も予防につながります。
猫風邪の症状が見られたら、すぐに動物病院へ
猫風邪の原因のひとつとして知られる感染力の強いウイルス感染症「猫カリシウイルス感染症」。くしゃみや鼻水、目やにといった風邪症状だけでなく、口内炎や舌の潰瘍による強い痛みが現れることもあり、子猫や高齢猫では重症化する場合があります。
現在のところ特効薬はなく、治療は症状を和らげる対症療法が中心となるため、早期発見・早期治療が重要です。くしゃみや食欲不振、口内炎などの異変がみられた場合は、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。
また、ワクチン接種や完全室内飼育、衛生管理の徹底などの予防対策によって感染リスクを減らすことができます。愛猫の健康を守るためにも、日頃から体調の変化に注意し、適切な健康管理を心がけましょう。





































































































































































猫カリシウイルス感染症とは、「猫カリシウイルス(FCV)」と呼ばれるウイルスによって引き起こされる感染症です。
猫風邪の原因のひとつとして知られており、とくに子猫や高齢猫、免疫力が低下している猫では重症化する恐れがあります。