猫が食べると危険な観葉植物「モンステラ」。シュウ酸カルシウムによる中毒症状や対処法、共生するためのすすめ

猫が食べると危険な観葉植物「モンステラ」。シュウ酸カルシウムによる中毒症状や対処法、共生するためのすすめ

猫はモンステラを食べても大丈夫?

室内のインテリアとして人気の観葉植物「モンステラ」。耐陰性に強く初心者におすすめな観葉植物のため、猫を飼っているご家庭で育てている方も多いかと思います。

そもそも、モンステラは猫にとって安全な植物なのか?

杉浦さん
結論から言うと、猫にモンステラは危険な観葉植物です。

かじったり誤って食べたりすると中毒症状を起こすこともあるため、しっかりとモンステラについて学んでいきましょう。

「モンステラ」とは

モンステラは、深い切れ込みが入った葉が特徴的な熱帯アメリカ原産の観葉植物。耐陰性があり丈夫で育てやすいため、街中のカフェやオフィスなどでも見かける人気の品種です。

つる性植物なので上へと葉が伸びる習性があり、成長速度が非常に速いことで知られています。

またモンステラはサトイモ科に属し、このサトイモ科に属する観葉植物の多くが、猫にとって危険な成分を含んでいます。

猫に危険なモンステラの毒性

葉や茎に含まれる「シュウ酸カルシウム」が危険

サトイモ科に属するモンステラには、葉や茎に「シュウ酸カルシウム」という針のように尖った結晶の成分が含まれています。

同じサトイモ科に属するサトイモを触ったときに、かゆみや赤みが発症するのはこのシュウ酸カルシウムが原因物質といわれています。

なぜ、サトイモ科植物にシュウ酸カルシウムが含まれるのか

サトイモ科植物にシュウ酸カルシウムが含まれる最大の理由は、昆虫や草食動物などの外敵から食べられないようにするためです。

動物がサトイモ科の葉や茎を食べると、この針状の結晶が口内の粘膜を刺し、強い痛みやえぐみが生じます。

私たちが普段食べているサトイモにもシュウ酸カルシウムは含まれていますが、調理中の加熱や茹でこぼすことにより結晶を破壊し、えぐみやかゆみを少なくすることができます。

モンステラと同じサトイモ科の植物

サトイモ科の植物は、世界に約100〜115属、一説では3,000種類以上が存在するとされています。熱帯を中心に広く分布しており、日本にも約14属、約76種類の自生種や帰化種が分布しています。

サトイモ科の植物のすべてにシュウ酸カルシウムが含まれているわけではありませんが、大部分の種類に含有されるとみられます。しかし、近年の品種改良により部位によっては含有量が少ないものやほとんどみられないものも存在します。

サトイモ科の代表的な植物

観葉植物

  • モンステラ
  • ポトス
  • アンスリウム
  • ディフェンバキア
  • クワズイモ

野菜

  • サトイモ
  • ハスイモ
  • タロイモ
  • コンニャク

観葉植物に分類される「クワズイモ」は、食用のサトイモと非常によく似ているため、誤食して食中毒を発症するケースが報告されています。この中毒もシュウ酸カルシウムによるものです。

参照:厚生労働省 クワズイモ

猫がモンステラを食べたときの症状

猫がモンステラの葉や茎をかじったり食べたりすると、以下のような症状が現れることがあります。

  • よだれが増える
  • 嘔吐・下痢
  • 口内の炎症
  • かゆみなどの皮膚炎

猫がモンステラを食べたときの対処法

猫がモンステラを誤食した際に上記のような症状が見られた場合は、無理に吐かせることはせずに濡らしたタオルや布で口元を拭い、かゆみを軽減させましょう。

嫌がる場合は無理強いせずに、動物病院を受診し獣医師の判断に任せることが安心です。

診療時には、以下の内容を伝えると処置がスムーズに行われます。

  • どのくらいの量を食べたか
  • 食べた時間
  • 現在の様子や症状

猫がモンステラと共生するためのすすめ

猫がいる家ではモンステラは置かないことが一番ですが、すでに購入してしまった場合は猫との共存を考え、以下のような対策をとりましょう。

①猫に届かない場所に置く

まずは、猫の手が届かない場所にモンステラを配置し物理的に接触を防ぐ方法です。

ただし、この方法はジャンプ力がある猫にとっては完璧な対策にはならず、再び誤食やいたずらしてしまう可能性があります。

②木酢液をスプレーする / 柑橘類を置く

次に、猫が嫌いな匂いで遠ざける方法です。猫は木酢液や柑橘類の匂いを嫌うため、木酢液スプレーをしたり柑橘類の皮を置くと近づかなくなる傾向があります。キャットフードにはオレンジが原材料に含まれることがありますが、匂いに敏感な猫は柑橘の香りを嫌い食べないこともあります。

また木酢液には、まれに「ホルムアルデヒド」という猫に有害な化学物質が含まれている商品があるので、市販されている猫用の木酢液スプレーがおすすめです。

③生活圏を分ける

それでも改善しない場合は、猫がいる部屋とモンステラを置く部屋を分け、徹底的に接触させないようにしましょう。猫にとって安全な環境を整えることも、飼い主の大切な役目です。

猫にモンステラは近づけない

普段、何気なく口にしている食べ物や育てている植物が、猫にとっては危険なことも。

葉や茎にシュウ酸カルシウムを含むモンステラも、猫が食べると炎症が起きるため近づかせないようにしましょう。

猫によるモンステラの誤食を防ぐためには、家に置かないことが一番ですが、上記のように共生するための工夫もあるので試してみてくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

土橋

プードル、ペキプーなど15年以上動物と暮らし、犬の介護経験もあります。グルメ、旅行が趣味で全国へ取材に行き、地方ならではの魅力や遊びについて各メディアに寄稿した経験もあります。読者の皆様にわかりやすく、親しみやすい文章で執筆することを心がけています。損害保険募集人一般試験などの資格も取得。