猫が脱走する理由と心理。玄関・ベランダ・窓それぞれの脱走防止対策方法を紹介

鈴木さん
最近、飼っている猫のうちの1匹が脱走したがるようになっていて、気が気じゃないんです。脱走したら誘拐されてしまうかもしれないし、かえってきてくれる保証もないし心配です。
猫田

確かに普段から屋外に出入りしている猫なら帰ってこれることが多いですが、完全室内飼いの猫の場合、一度脱走して外に出てしまうと二度と戻って来れなくなってしまう可能性も高いです。

では今回は猫の脱走防止に関する知識を身につけましょう。

猫が脱走する理由と心理

室内の環境に不満がある

猫にとって普段暮らしている室内の環境に不満や問題がある場合には外に抜け出そうとします。

猫は家に住むというほど普段暮らしている環境は大切です。引っ越し直後や新しい住人が増えて猫にとって慣れないことが続いたり、頻繁な模様替えやリフォームなども猫にとってはストレスとなり、脱走したがる心理に繋がります。

もし猫が室内でそわそわしていたり、落ち着かない様子だったら室内の環境を見直すところから始めた方がいいかもしれません。

発情期(生後5、6ヶ月~)

また猫が脱走する理由として、発情期になったという理由が挙げられます。発情期の猫は、外にいる猫と交尾をするために必死に鳴き声をあげたりドアや窓から脱走しようとします。

発情期の場合には、脱走対策よりも去勢・避妊手術を行うのが最も効果的となります。

屋外への興味や好奇心

室内にいても窓から見える景色や外から聞こえる音などで外の世界に興味を持つ猫は少なくありません。外には室内では見られないような景色が広がっていますし、新鮮な空気や土、自然も沢山あります。

そのような好奇心や冒険心などの心理から猫が脱走することがあります。毎日同じ空間で過ごす猫にとって退屈に感じている可能性もあります。

好奇心や冒険心から外に出たがっているというのはそれだけ家の環境に安心しているからこそ外に興味を持ち出したとも言えるので一概に悪いことというわけではありません。

しかし好奇心や冒険心から外に興味が出ている猫の場合、根本的な改善点がないので脱走防止のための柵やグッズを準備して対策をとる必要があります。

猫の玄関からの脱走防止対策

玄関は猫が特に脱走しやすい

玄関は人の出入りがあり開閉も最も多いので脱走されやすい場所なので特に脱走対策はしっかり行いましょう。

人が玄関から出る時は、猫が近くにいないか注意することで脱走を防ぐことができますが、飼い主さんが家に帰ってくる時には玄関の近くに猫がいると脱走されてしまう可能性が高くなります。

玄関に行かせない対策

玄関からの脱走対策として最も効果的なのは、猫が玄関まで行かないように玄関と部屋との間に仕切りを設けることです。

そのため対策として効果的なのは、猫を玄関に近づけさせないように柵や仕切りなどを設けることです。

ディアウォールなどを使って仕切りを作っている方もいらっしゃいます。これなら玄関が引き戸でも、ドアや扉でも対策が可能です。

猫のベランダからの脱走防止対策

ベランダからの脱走は危険

自宅が高い階層にある場合、猫がベランダに脱走するのかかなり危険です。運動神経の良い猫ですが、油断したり滑ったりしてベランダから落ちて亡くなってしまうこともあります。また低い階層の場合そのまま脱走されてしまうので、ベランダだからといって軽い気持ちで出すべきではありません。

また困った事例として、お隣のベランダに行ってしまう可能性もあるということ。ペット可のマンションであれば理解のある方が多いかもしれませんが、隣の家のベランダから落ちそうになっていたり粗相をしてしまうなどのことを考えると、やはベランダへの脱走防止対策もしっかり行うべきです。

猫脱走防止用の網戸を設置

網戸の目が少し大きくなったような猫の脱走防止用網戸、猫脱走防止用フェンスなどが販売されています。ベランダの大きな窓を開けたいけど猫がベランダに出ないようにするには、猫用網戸が最も効果的だと思います。

通常の網戸でも十分な気もするかもしれませんが、通常の網戸ですと猫はズラして開けたり外したりこじ開けたりできてしまう可能性があります。そのため通常の網戸も猫の脱走防止にもよくありません。

猫の窓からの脱走防止対策

小窓から脱走されることも

最後に猫は思いも寄らない小さな小窓から脱走をやりのけることもあります。猫は身軽で運動神経が良いだけでなく体もしなやかでやわらかく、狭い場所や小さい場所でもくぐっていけてしまうことがあります。

そのため例えば何気なく開けていたトイレやお風呂の小窓を開けっぱなしにしていたことで猫がいつの間にか脱走してしまっていたという経験がある方も多いです。

猫は頭さえ通ってしまえば体はするりと通れてしまうので、これくらいの隙間なら大丈夫、と油断せずに考えた方が脱走対策としては良いと思います。

忘れずしっかり閉めて施錠を行う

窓からの脱走の多くは、窓を開けっぱなしにしていたことや、まどの施錠がきちんと行われていなかったことなどです。

そのため窓からの脱走を防ぐ方法としては、先ほど紹介した窓に猫用の網戸やフェンスを設置する、またはきちんと忘れずに窓閉めたり施錠することが大切になります。

鍵をロックするアイテム

しかし中には鍵を閉めていても窓の鍵を開けられてしまう賢い猫もいます。その場合、鍵に加えて鍵をちょっとの力では開けられないように鍵をロックするグッズを購入するといいでしょう。

数百円から1000円台で売っているので柵やフェンスほどの出費にはなりません。

猫の脱走防止対策方法まとめ

猫田
以上猫の脱走防止対策方法についてまとめてきました。
鈴木さん
家が安心できる環境だからこそ、外へ刺激や冒険を求める気持ちは分からなくなりですが、やはり猫にふりかかるかもしれない事故や怪我などの危険を考えると、脱走しないようにしっかり対策しないといけないですね。
猫田
そうですね。脱走してから後悔して脱走防止対策をしておけばよかったと思った飼い主さんも見てきましたので、ぜひ猫が脱走を企て始めたら事前に脱走防止対策をしておいた方がいいと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

アバター画像

一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。