目次
別の場所で生活させられるのは猫にとって少なからずストレスになります。
今回はなるべく猫にストレスや負担を与えないようにするためのペットホテルの選び方や注意点、料金相場などをご紹介したいと思います。
ペットホテルについて
ペットを預かってくれる施設
ペットホテルとは飼い主さんが旅行や出張などで家を留守にしている間、ペットを預かってくれる専用の宿泊施設です。
ペットホテル専門となっていることもあれば、ペットショップや動物病院、ペットのトリミングサロンなどがサービスの一部として展開していることもあります。
ペットホテルを利用する際の流れ
ネットや電話から予約
多くのペットホテルは予約制となっているため、ネットや電話などからペットホテルに問い合わせて予約を行います。
チェックインやチェックアウトの時間にお迎えなどが間に合うか予約前に確認しておきましょう(ペットホテルはチェックインとチェックアウトの時間が決まっていることが多い)。
チェックイン
予約した時間に猫を連れてペットホテルにチェックインします。ここから飼い主さんと愛猫は、しばしの別れとなります。
送迎サービスを行っているペットホテルの場合は、スタッフが自宅まで猫を迎えに来てくれるので、予約した時間まで自宅で待機します。
ペットホテルでの猫の過ごし方
ホテル内での過ごし方については、広いフリースペースで他の猫と触れ合ったり、個室でのんびり過ごしたり、ごはんやおやつを食べたりなどになります。
ただ予約したホテルやプラン、猫の性格によっても対応は違ってくるようです。
チェックアウト
ペットホテルのチェックアウトの時間になったら、飼い主さんがペットホテルに迎えに来てチェックアウトとなります。
送迎サービスを利用した場合は、自宅まで猫を送ってくれるので、自宅で再会です。
都内のペットホテル料金相場
平均4,000~5,000円
ペットホテルの猫の料金相場は、1泊2日でおよそ3,000~6,000円程度です。
平均的に4,000~5,000円と言われています。
都内の相場なので、地方のペットホテルの場合はもう少し相場は下がるかもしれません。
ペットホテルを利用する時の注意点
必ずしも安心とは限らない
現在ペットホテルは国内に5,000以上もあり便利な施設として利用されていますが、安心して利用できる施設ばかりというわけではありません。
預けている間にケガをしてしまったり、トラウマのような不安定な精神状態になってしまったり、きちんと世話をしてもらえず悪臭が漂う状態で帰ってきたり。
必ずしもペットホテル側に問題があるとは限りませんが、預けられた猫や犬は自分がどんな扱いを受けたか、どんな状態だったかを説明できないので、ペットホテルは慎重に選ぶべきです。
感染症をうつされるリスク
ペットホテルに預けている間に他の犬や猫からウイルスや細菌をうつされてしまう可能性があります。
当然、ペットホテルでは自分の家の猫だけでなく、他の家のペットも預けられています。そのため預けられたペットの中にウイルスや細菌に感染した猫がいる場合、感染のリスクは高まります。
犬と一緒に入れられる可能性
ペットホテルによっては、犬と猫を同じフリースペースで預かることがあります。
犬は走り回ったり鳴いたり元気に遊んだりしますが、猫にとってはそれがストレスになることがあります。
犬と猫で分けたフリースペースを用意しているペットホテルもあるので、きちんと確認しておきましょう。
ペットホテルの選び方
情報や環境がオープンか
まずペットホテルを選ぶ時に重要なのは、ペットホテルの情報や環境がオープンになっているかどうかです。
- 実際に猫や犬が過ごす場所が見られない
- ネットやサイトに室内の様子や写真がまったくない
- 受付以外の場所を見せてもらえない
というペットホテルは、たとえ健全な環境であっても不安要素に。
情報や環境がオープンになっていないペットホテルは、確認することすらできないので、選ぶ時におすすめとは言えません。
猫専用の部屋があるか
猫の専用の部屋やスペースがあるかどうかは猫にとって重要です。
せわしなく動き回るような犬と一緒では、猫がうるさく感じたりストレスを感じやすいです。
犬用、猫用のスペースがあると掲載されているペットホテルもあるので、サイトで確認してみると良いと思います。
予防接種や寄生虫駆除の確認
予約の時点で予防接種や寄生虫駆除の確認を行っているかどうかも重要になります。
きちんとしたペットホテルでは感染症の危険がある猫の預かりは断っているので、猫が感染症にかかるリスクは低くなります。
反対に自分が予約した時に感染症の確認や証明書の提示を言われなかった場合、病気を持った猫に病気をうつされてしまう可能性も高くなると言えます。
空調設備や管理体制
猫にとって過ごす環境は非常に大切なので、空調設備や管理体制についても確認しておくべきです。
24時間在中するスタッフがいることも選ぶポイントとしては重要です。
なんらかの原因で空調が切れてしまったり壊れてしまった場合、スタッフがペットホテルに在中していないと朝まで暑い・寒い環境に猫が閉じ込められてしまうからです。
(そもそも夜に何時間もスタッフがいない時間があるホテルなんて1泊2日でペットホテルに預ける意味なくない?家でお留守番のための自動給餌器や便利グッズを買った方がよっぽど良くない?と私は思います。)
カメラや情報発信サービスがあると安心
ペットホテルに預ける飼い主さんにとって嬉しいサービスとして、
- 設置されているカメラから猫の様子を確認できる
- 猫の様子や近況の報告を受けられる
などの対応やオプションサービスを行っているペットホテルもあります。猫がどんな環境でどのように過ごしているか逐一確認できるので、このようなサービスを実施しているペットホテルを探してみたら良いかもしれません。
ペットホテルに猫を預ける時の準備物
ペットホテルに猫を預ける場合、
- お気に入りのおもちゃ
- 好きなおやつ
- 家のニオイのあるタオルやクッション
- いつものごはん
などを準備しておくと良いと思います。
自宅での環境やニオイ、食べ物をなるべく再現することで、猫の不安要素を少なくすることができます。
ペットホテルが無理ならペットシッターがおすすめ
自宅で猫の世話をしてもらえる
ペットホテルは環境ががらりと変わり、他の猫との関わりがある分、猫にとっては大きなストレスになりやすいです。
そこでおすすめなのは、ペットシッターです。ペットシッターとはベビーシッターのペット版で、飼い主さんが留守中に家でシッターさんがペットの世話をしてくれるサービスです。
ペットシッターのメリット
猫にとっては普段過ごす環境も変わりませんし、知らない人がいるというだけなので、嫌ならいつもの定位置や隠れられる場所に逃げ込むこともできます。
ペットホテルに比べると、猫にストレスがかかりにくいメリットがあります。
ペットシッターのデメリット
ただしデメリットとして、自分がいない間に知らない人が家に上がるため防犯面やプライバシー面でリスクがあること。
またペットホテルのように脱走対策がしっかりなされていない家では、シッターさんが猫を誤って逃がしてしまう可能性もあるということ。
猫に安心なペットホテルまとめ
環境の変化が少ない分、猫にとってはストレスが少ないかと思います。
もし防犯面が心配ならペットシッターではなく、信頼できる人で猫のトイレの世話やごはんのお世話だけしに来てくれる人にあたってみてもいいと思います。