老猫の夜鳴きの原因
老猫の夜鳴きの原因は認知症(痴呆)、病気、感覚の衰えから来る不安などが考えられます。
成猫は発情期などの理由が多いですが、老猫になってから夜鳴きがひどくなったなら上記の可能性が高いかと思います。
認知症(痴呆)が原因
人間でもよく言われる「認知症(痴呆)」。15歳以上の長生きな猫ほど認知症(痴呆)になりやすいと言われています。
猫は認知症(痴呆)になると忘れっぽくなったり飼い主さんも理解できないような行動をとったりすることがあります。これも人間と同じです。
猫の場合は夜鳴きが認知症の行動の1つで、他にも
- トイレの場所を間違える
- 食事の直後にまたごはんをねだる
- いきなり大きな声をあげる
などの症状が現れたりもします。
病気が原因
また老猫の場合は免疫力や体の働きも落ちてきているため、病気にかかりやすくなっています。夜鳴きはそういった病気の症状、また猫が病気によって感じる痛みや異変を訴えている可能性があります。
感覚の衰えが原因
老猫になると視覚や聴覚、嗅覚などの感覚が徐々に衰えてきます。そんな感覚が衰えた状態が不安で、飼い主さんを呼んだり部屋を出ようとしてしまう老猫もいます。
老猫の夜鳴きで考えられる病気と症状
老猫の夜鳴きから考えられる病気と症状についてご紹介します。
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症とは、猫の甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまう病気のことで老猫が発症しやすい代表的な病気になります。
体の働きが過剰になり、食欲旺盛になり攻撃的になったり鳴き声をあげたりなど、猫に落ち着きがなくなります。
副腎皮質機能亢進症
クッシング症候群とも呼ばれる副腎皮質機能亢進症は、副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されることで引き起こされる病気です。
こちらも猫に食欲増や多飲多尿などの症状が見られ、夜鳴きも症状の一つとして現れることがあります。
老猫の夜鳴きの対策
病気の治療
老猫の夜鳴きの原因が病気なら動物病院に連れて行って適切な治療や薬の処方をしてもらうことが大切です。
病気が治れば夜鳴きもやむはずです。
猫の毎日の生活に刺激と楽しみを
老猫になると、昔のように活発に遊んだりコミュニケーションを取りに来ることが減ってくることが多いです。
そうした時期にこそ、猫と遊んだりごはんやおやつを使って猫にとって刺激になるようなことをやってみましょう。
触れ合い一つでも猫の脳にとっては非日常で脳や身体の刺激になります。