

プレミアムキャットフードとは
高品質で高級なキャットフード
プレミアムキャットフードとは、一般的に高品質な原材料を用いて作られた高級路線で販売されているキャットフードです。
主にドライフードが多いですが、缶詰やウェットフードでもプレミアムフードと呼ばれる物はあります。
実は明確な定義はない
プレミアムキャットフードと聞くと「なにかしら基準をクリアした物だけが名乗ることができる称号」のように思えますが、実際のところプレミアムキャットフードという言葉には定義がなく、プレミアムキャットフードと名乗ることを認める認定機関などもありません。
どんなに粗悪な原材料や危険な添加物を使用していても、企業やメーカーが広告やパッケージにプレミアムキャットフードと入れたければ、問題なく入れられてしまいます。
そのため、「プレミアムキャットフード」という言葉を信用しすぎたり、その言葉だけを頼りにキャットフードを選ぶのはおすすめできません。
間違えた情報が多い
プレミアムキャットフードについて調べると、サイトには
- 添加物不使用
- グレインフリー
- 人間が食べられる原材料が使われている
など様々なことが書いてありますが、これは間違いです。
添加物を全く使わずにキャットフードを作ることは現在のところほぼ不可能ですし、使っていてもプレミアムフードと名乗っていけないという決まりはありません。
つまり上記の3項目は、あくまでプレミアムキャットフード全体の「傾向」であって、プレミアムキャットフードと名乗る物すべてが当てはまっているとは限りません。
実際は高品質なキャットフードが多い
しかし、実際プレミアムキャットフードを販売している企業やメーカーは原材料や製法、栄養バランスなどにこだわっていることが多いです。
プレミアムキャットフードと名乗るくらいですから、高品質でなかったり問題のある原材料が配合されていれば、企業側としてもクレームやトラブルの元になり良いことはありません。
キャットフードの成分や原材料などを見比べていても、やはりプレミアムキャットフードや高級路線のキャットフードの方が企業に透明性があったり、原材料の産地表示や製法についての記載もしっかりしている傾向がある印象です。
プレミアムキャットフードへの考え方
そのため、プレミアムキャットフードという言葉を安易に信用しすぎるのは良くありませんが、目印や手にとる理由の1つとするくらいに考えればいいのではないかと思います。
プレミアムキャットフードの特徴と傾向
プレミアムキャットフードには、品質が良く評判が良い商品も多くあります。それはプレミアムキャットフードには次のような傾向や特徴があるからです。
グレインフリー(穀物不使用)
プレミアムキャットフードを見ていくと、グレインフリーのキャットフードが多いことに気づくと思います。
グレインフリーとは、猫にとって消化しにくくアレルギーのリスクもある穀物を不使用したキャットフードのことです。
安価なキャットフードは、安く大量のキャットフードを作るために、肉を少なくする代わりにかさ増しを目的に、猫がほとんど消化できない穀物を大量に配合していることがあります。
しかし、プレミアムキャットフードは価格が高めに設定されている分、肉や魚、野菜やフルーツ、豆類などをふんだんに使用することができるので、かさ増しの必要がないため、グレインフリー(穀物不使用)のキャットフードにすることができます。
認定機関の基準をクリア
キャットフードなどペットフードの栄養バランスや品質を認定する機関は世界的にたくさんあります。プレミアムキャットフードはそれらの基準をクリアし、認定を受けていることが多いです。
基本的なところでいくと、アメリカの政府機関AAFCO(米国飼料検査官協会)、ペットフード公正取引協議会の総合栄養食基準などがあります。
これらはプレミアムキャットフードでなくても認証されていることがほとんどですが、プレミアムキャットフードの場合、オーガニックや工場のレベルを示すさらに難しい認証機関に認定を受けているケースもあります。
危険な添加物や原材料を使用していない
プレミアムキャットフードということで、猫が安全に食べられるよう添加物にも配慮しているキャットフードが多いです。
人工的に作られた合成添加物やアレルギーのリスクが高い原材料を不使用にするなど、レシピに工夫を凝らしているプレミアムキャットフードも多い傾向にあります。
動物原料が豊富、高タンパク質
プレミアムキャットフードは猫にとって重要な動物性タンパク質が豊富に含まれている傾向にあります。
猫にとってタンパク質は、体の器官を作る成分としてはもちろん、体の活動に必要なエネルギーとしての役割も果たしています。これは炭水化物(糖質)をエネルギーとして利用している人間や犬とは違っています。
そのためプレミアムキャットフードでは、猫にとって最も重要な成分の一つである動物性タンパク質を豊富に配合するため、動物の肉や魚を多く使用していることが多いです。
外国産キャットフードが多い
日本のキャットフードに関する法律は欧米に比べると緩く、日本の法律をクリアしたところで猫の健康に良いキャットフードとは言えないのが現状です。
プレミアムキャットフードは外国産(ヨーロッパ産)の物が多く、キャットフードを生産している国の基準をクリアしなければならないので、日本よりも厳しい環境でキャットフードを製造することができます。
プレミアムキャットフードの価格帯
安価な物に比べれば高い
高級路線で販売されているプレミアムキャットフードの価格は大体どれくらいが平均なのか知りたい方も多いのではないでしょうか。
やはりスーパーやホームセンターで販売されているようなキャットフードと比べるとかなり高価格だと感じる方もいるかもしれません。
1.5kgでおよそ3,500~6,500円
プレミアムキャットフードの価格帯を見ると、1.5kgでおよそ3,500~6,500円程度の価格で販売されている物が多く、平均すると大体4,000円前後となりました。
猫1匹がキャットフードを食べきる量がおよそ1.5kg~2kgくらいになりますので、この価格が大体の1ヶ月の食費に近い方が多いとも言えます。
1日の食費で考えると安い
4,000円前後の金額だと考えると高いと感じられるかもしれませんが、これが猫1匹にかかる1ヶ月前後の食事だと考えるとどうでしょうか。
キャットフードが4,500円だった場合、1ヶ月(30日)で割ると1日あたりの猫の食費はたった150円です。1日あたりの価格で考えれば、4,500円のプレミアムキャットフードの価格もそこまで高いとは感じないのではないでしょうか。
まとめ



はい。しかし、もちろんプレミアムキャットフードと言っていて本当に低品質なキャットフードを売っていたら批判殺到ですし、そもそも売れなくなりますので、そんなことをしている企業は多くないと思います。
しかし愛猫のキャットフードを選ぶ時にはプレミアムキャットフードという言葉に飛びつかず、原材料や成分などを細かくみてから判断すべきでしょうね。