キャットフードのカウベリー(コケモモ)。尿路や膀胱への細菌定着抑制作用、長寿遺伝子の活性化

キャットフード クランベリー

キャットフードの原材料:カウベリー(コケモモ)

カウベリー(Cowberry)は、リンゴベリーやコケモモとも呼ばれるツツジ科スノキ属の果実で、同じくスノキ属にはブルーベリーやビルベリー、クランベリー(別名ツルコケモモ)などがあります。

ヨーロッパや北アメリカに生息するため、日本ではカウベリーはフルーツとしてあまりなじみ深いものではないかもしれませんが、ジャムや果実酒、シロップなど食品としても一般的に使われています。

キャットフードの原材料として使われることもありますが、メジャーではなく、カウベリーが育ちやすい欧米のキャットフードに見られます。

カウベリーの栄養素と猫におけるメリット

プロアントシアニジンが膀胱粘膜や尿路への細菌定着を抑制

カウベリー(リンゴンベリー)には、ポリフェノールのプロアントシアニジンが豊富に含まれています。

プロアントシアニジンは、尿路や膀胱に細菌が定着することを防ぎ、細菌を原因とする尿路感染や膀胱炎の予防や再発防止に効果があると考えられています。

キャットフード カウベリー
引用元:Randomised trial of cranberry-lingonberry juice and Lactobacillus GG drink for the prevention of urinary tract infections in women|NCBI

(一部抜粋)尿路感染症の再発がクランベリーリンゴンベリージュースまたは乳酸菌GGドリンクで予防できるかどうかを確認する。

【結果】12か月の追跡調査中の尿路感染症の初回再発の累積率は、グループ間で有意に異なりました(P=0.048)。6ヵ月の時点で、クランベリー群の8人(16%)、乳酸菌群の19人(39%)、対照群の18人(36%)が少なくとも1回の再発を経験していた。これは、対照群と比較してクランベリーリンゴンベリージュース群の絶対リスクが20%減少したことになります (95%信頼区間3%~36%、P=0.023、治療に必要な数=5、95% 信頼区間 3~34)。

上記は大腸菌による尿路感染症を患っている女性150人を対象にした調査であり、猫の尿路結石や膀胱炎の原因は細菌感染だけではないため一概には言えませんが、人間においては細菌感染を原因とした尿路感染症の再発防止に効果があることが報告されています。

抗酸化作用のあるレスベラトロールが豊富

カウベリーには赤ワインなどにも含まれるレスベラトロールというポリフェノールが豊富に含まれています。

レスベラトロールには強い抗酸化作用があり、細胞の酸化を防ぐだけでなく、老化を防止する長寿遺伝子(SIRT1)を活性化させる働きがあることもわかっています。

すべてが解明されているわけではありませんが、長寿遺伝子(SIRT1)には、血糖値を下げるインスリンの分泌や糖・脂肪などのエネルギー代謝を促進したり、神経細胞を守り記憶や行動を制御するなど、老化や寿命に深く関与している特性があると考えられています。

他にも、フルーツに多く含まれる水溶性食物繊維のペクチンやビタミンCなどの栄養素も含まれています。

まとめ

  • カウベリーはユーラシアや北米国に生息する果実
  • 細菌を原因とする膀胱炎や下部尿路疾患の再発防止効果が報告されている
  • レスベラトロールには強い抗酸化作用や長寿遺伝子の活性化する働きがある
キャットフード 果物

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2019年8月27日

ABOUTこの記事をかいた人

鈴木利奈

一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。