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猫はナスを食べても大丈夫?
夏野菜の代表のひとつ、「ナス」。これからの季節、食卓に並ぶ機会も増えてくるのではないでしょうか。

猫にとって、ナスは少量食べたり舐めたりしても大きな問題にならないケースもありますが、積極的に与えるメリットはほとんどありません。
そのため、総合栄養食であるキャットフードには、ナスが使用されることはありません。

猫がナスを食べると危険な理由
ナスは「アルカロイド」という毒性がある植物成分を含んでいるため、体が小さい猫は悪影響を受ける可能性があるといわれています。
猫よりも体が大きい犬の場合は、「葉」や「茎」を除いた果実(可食部)のみであれば、食べても大丈夫とされています。
しかしながら、アルカロイドの含有量が少ないとされるナスでも、猫は人間より体が小さく消化機能も異なるため注意が必要です。

猫に危険なナス科植物に含まれる「アルカロイド」
「アルカロイド」とは、植物が生成する窒素を含む有機化合物、また植物が外敵から身を守るために作り出す天然の成分の総称のこと。
多くのアルカロイドは苦みや刺激を持ち、ほかの生物に対して有毒ですが、薬理作用があるため医薬品の原料として使われています。
ナスやじゃがいも、トマトなど、よく食べられるナス科の野菜にもアルカロイドが含まれています。代表的なものには「ソラニン」や「チャコニン」などがあり、過剰に摂取すると消化器や神経に影響を与える可能性があります。
しかしながら、長年の品種改良により有毒なアルカロイドの濃度が非常に低くなっており、人間が食べる分には問題にならないと考えられています。
ナスの未熟な緑色の実や芽、葉は注意!
ナスの中でも特に注意したいのが、未熟な緑色の実や芽、葉の部分です。これらにはアルカロイドが完熟した実(可食部)よりも多く含まれているため、猫が口にすると体調不良を起こす恐れがあります。
特に未熟なナスは苦味が強く、アルカロイドの一種であるソラニン類の含有量が高い傾向があります。
また、家庭菜園などで育てている場合は、猫が葉や茎をかじらないよう注意が必要です。
ナスを扱う際は、猫の届かない場所で保管し、調理中の切れ端やヘタなども放置しないよう気をつけましょう。
猫がナスを食べてしまったときの症状
完熟した実の場合
完熟したナスの実を少量食べた程度であれば、重い中毒症状が出るケースは多くありません。しかし、猫の体質や食べた量によっては、胃腸に負担がかかることもあり、下痢や嘔吐、血便などの症状がみられることがあります。
緑色の実や芽、葉の場合
摂取量によっては、以下のような中毒症状が現れる可能性があります。
未熟な緑色の実や芽、葉には、アルカロイドが多く含まれているため、完熟した実より危険性が高くなります。
- 激しい嘔吐
- 強い下痢
- よだれが増える
- ふらつき
- 震え
- 元気消失
- 呼吸が荒くなる
症状が重い場合は神経系に影響することもあり、早急な対応が必要です。
猫がナスを食べてしまったときの対処法
猫がナスを食べてしまった場合は、まず「どの部分を」「どれくらい食べたのか」を確認しましょう。
症状が見られない場合でも、数時間は体調の変化に注意しておくと安心です。
一方で、繰り返し吐く、ぐったりしている、呼吸が苦しそうなどの異常がある場合は、すぐに動物病院を受診してください。
受診時には、食べたナスの量や状態(生・加熱済み・緑色だったかなど)を伝えると診察がスムーズです。
また、自宅で無理に吐かせるなど、誤った対処によっては症状が悪化することもあるため、自己判断で処置せずに獣医師の指示を仰ぎましょう。
猫にナスは食べさせない!基本はキャットフードを
猫がナスを少量食べても、すぐに危険になることは少ないですが、体が小さい猫にとって有毒なことは変わりないので注意が必要です。

万が一、猫がナスを食べてしまい、嘔吐や下痢などの強い中毒症状が見られる場合は、早めに動物病院を受診する必要があります。
基本の食事はキャットフードやウェットキャットフードなど、猫が食べられるものにするのが安心です。



































































































































































