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日本ではほとんど馴染みのないカンガルー肉(ルーミート)。私もスーパーの缶詰めでくらいしかお目にかかったことはありません。
キャットフードでも数は多くありませんが、カンガルーを使用したキャットフードには意外にメリットが多いです!
キャットフードの原材料:カンガルー肉
珍しい肉原料
カンガルー肉を原材料として使用したキャットフードは非常に少ないと言えます。
カンガルーは限られた地域でしか生息しておらず、さらに飼育することも難しいことから、原産国も限られてきます。
そのためカンガルー肉のほとんどは、野生化で暮らしているカンガルーを捕獲して食肉やペットフードなどに利用されています。
カンガルーの栄養の特徴
高タンパク低脂質
カンガルーは運動量が多く、ジャンプを繰り出す強靱な筋肉を持つため、タンパク質が豊富な赤身肉の割合が他の動物に比べて多く、高タンパクでありながら低脂質となっています。
また脂質が低いためその分カロリーも低く、コレステロールも他の肉原料に比べて少なくなっています。
カンガルーをキャットフードに使用するメリット
ヘルシーな肉を与えられる
カンガルーは捕獲されるまで広大な大地で運動量も多いため脂質が少なく引き締まった赤身肉が多くなります。
タンパク質をたくさん摂取しながら脂質をおさえたヘルシーなキャットフードに仕上げることができます。
アレルギー対策になる
また特定の肉や魚にアレルギー反応が出てしまった猫にもカンガルー肉はおすすめです。カンガルーは比較的アレルゲンのリスクは低く、アレルギー反応が出やすい猫にもおすすめです。
ホルモン剤の心配がない
カンガルーは野生化で育つため、ホルモン剤投与の心配がないと言えます。
飼育されている牛や豚、鶏などの家畜に代表される動物は、成長促進のためにホルモン剤を投与されることもあります。
カンガルーをキャットフードに使用するデメリット
カンガルー肉使用のフードが少ない
カンガルー肉のデメリットとしては、キャットフードを選ぶ際に、カンガルー肉を使用したキャットフードで探していくと、フードの種類や販売しているメーカーが少ないという点が挙げられます。
やはり手の入りやすさや選べる幅も飼い主さんにとっては重要な項目の一つ。
カンガルー肉でキャットフードを探す場合には、選べる幅がせまく、選択肢がいくつかしかみつかりません。
安定供給に疑問符
またカンガルー肉は安定的な供給が可能かという点でも疑問が残ります。カンガルーが生息するオーストラリアでは、広大な土地からカンガルーが自然に繁殖していきますが、捕獲してフードや食肉に利用できる分には制限がかかっています。
そのためある年でカンガルーの捕獲できる量が急激に少なくなった場合、生産できるキャットフードも限られ、カンガルーを使用したキャットフードが一時期手に入れられなくなるという事態も考えられます。