総合栄養食で無添加キャットフードはほぼ無理
総合栄養食でドライタイプのキャットフードを製造するためには、少なからず添加物が必要になります。
ですので実際のところ、キャットフードで無添加の総合栄養食は不可能なケースが多いです。
無添加の総合栄養食ドライフードが製造不可な理由
栄養添加物
製造が不可能なケースが多い理由として、まず総合栄養食にはほとんどの場合、栄養添加物が必要になるからです。
総合栄養食は猫が毎日の主食として食べても栄養に偏りや不足が出ないようにつくらなければならないので、猫の栄養バランスを整えるために原材料では補えない栄養を添加する必要があります。
必要な栄養を原材料だけで補えれば栄養添加物は必要ありませんが、ドライフードにする際、加熱や高熱で乾燥させることでビタミンやミネラルなど熱で壊れてしまう栄養素もあるため、原材料だけで栄養をまかなうのは難しいと言えます。
酸化防止剤や保存料
ドライフードは酸化を防止するための酸化防止剤や保存料が必要になります。
ローズマリー抽出物などの天然の原材料でなるべく酸化防止剤を添加しない方法もありますが、多くのキャットフードには酸化防止剤としてビタミンEやトコフェロール、BHT、BHAが添加されています。
ドライフードの場合、缶詰やレトルトのウェットフードのように小分けでしっかり密閉されているわけではなく、何食~何十日分かが入っている状態でが基本で、一度開封すると食べきるまで何度も開け閉めを繰り返すことになります。
“合成添加物が”無添加という意味?
おそらく無添加のキャットフードと言っているメーカーは添加物全般というより「合成添加物」が無添加という意味で言っているのだと推測しています。
無添加が可能なキャットフード
一般食や間食
本当の意味で無添加が可能なキャットフードを挙げるなら、総合栄養食以外のキャットフードとなります。
総合栄養食は栄耀成分の試験を通らなければならないので、少なからずビタミンやタウリンなど栄養添加物が添加されています。
しかし一般食や間食の場合、総合栄養食のように栄養バランスを気にする必要はありません。嗜好性を高めるために添加物が含まれていることはありますが、素材だけのシンプルな材料で無添加なキャットフードを製造することが可能です。
ウェットフード
また特にウェットフードは猫缶やパウチなど密閉容器に入っているため、保存料などの添加物が必要ないことから、無添加なキャットフードをつくりやすくなっています。
そのため無添加のキャットフードは、ウェットフードの一般食が最も探しやすいと思います。