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そうですね。しかし猫にケーキを与える時には注意も必要です。
そこで今回は猫用ケーキについてご紹介していきたいと思います。
市販の猫用ケーキとは
猫用ケーキとは猫のために作られたケーキで、通常の人間用ケーキとは原材料や調味料、調理方法などが違ってきます。まさに猫様専用ケーキです。
毎日同じキャットフード・同じおやつで、茶色い物ばかり与えているからたまには華やかな食べ物で一緒に記念日を祝いたい、そんな時におすすめです。
市販の猫用ケーキの価格は300~4,000円
カップケーキサイズ
猫用ケーキはサイズによって価格も変わってきますが、小さい猫用ケーキならおよそ300~600円くらいで購入することができます。
ホールケーキサイズ
大きいホールケーキになるとだいたい1,500~4,000円くらいの価格になります。かなりボリュームがあり、人間用のホールケーキと同じくらいの大きさとなります。
猫用ケーキが買える場所
- ネット通販
- ペットショップ
- ペットカフェ
最近ではネットで様々なケーキの種類の中から猫用のケーキを選ぶことができます。また大きなペットショップや大型ショッピングモールに入ったペットショップには、猫用ケーキが販売されていることがあります。
数は少ないですが、ペットに食事を提供するペットカフェでも猫用ケーキを注文が可能なことがあります。
あらかじめHPなどで確認
店舗で購入する場合、すべてのペットショップやペットカフェで猫用ケーキを購入できるわけではありません。ペットカフェの場合、猫用ケーキを店内で食べるのはOKでも持ち帰ることはできない、ということもあります。
先に電話やホームページ、お問い合わせフォームなどから確認してみましょう。
市販の猫用ケーキを選ぶなら
原材料のチェック
たった1食だけなので、原材料などにも過剰に神経質になる必要はないのかもしれませんが、猫の食いつきが良いだけの猫用ケーキでは、愛猫の健康を損ねてしまう可能性もあります。このため最低限、原材料のチェックは購入前にしましょう。
こだわった猫用ケーキもある
猫の体を気遣った猫用ケーキには「生クリーム不使用」「添加物不使用」「小麦粉不使用」「アレルギー不使用」などの表記があります。
中には、添加物、小麦、糖分、乳、油分など一切不使用で、さらに一つずつ手作りで作って販売している猫用ケーキも見られます。
もしよく分からない、でも心配という方は、手作りのケーキを検討するか、大きいホールケーキではなく体への負担が小さい、少量のカップケーキ程度にしておくのがおすすめです。
安全な猫用ケーキの原材料の特徴
生クリームは卵白やヨーグルト
安全な猫用のケーキでは、生クリームの代わりに泡立てた卵白(砂糖なし)、ヨーグルト、ジャガイモペーストなどが使われます。
牛乳などから作られる通常の生クリームには糖分や脂肪分が非常に多く、安全とは言えません。
スポンジは猫缶やドライフード
安全な猫用ケーキでは、土台部分が主食となるドライフード総合栄養食や猫缶のフレーク、ペースト状のパテなどをケーキの形にかたどって作られていることが多いです。
最後にトッピング
仕上げとなる最後のトッピングには、ジュレタイプの猫用おやつ、猫用クッキー、フルーツ(猫が食べてOKの果物)、ろうそくなどを使い、豪勢な見た目を演出します。
クッキーに猫の名前やメッセージを書いてプレート代わりにしたりろうそくを使用すると、見た目はまるで本物のケーキです。
安全とはいえない猫用ケーキの原材料の特徴
「猫に与えても本当に大丈夫?」と疑問を感じさせるような猫用ケーキもあるので注意してください。
脂肪と砂糖がたっぷり!生クリーム
実は脂肪分や砂糖が含まれた生クリームをたっぷり使って作られた猫用ケーキもあります。
「それなら人間用ケーキとそんなに変わらないのでは…」と言いたくなるほど、原材料名に「砂糖」という文字が並んでいます。
寄せられた口コミの中には「ネットで安くて可愛い猫用ケーキを買ったら糖分も脂肪分もとても高くて驚きました。結局それは与えていません。」という口コミもあり、よく原材料を確認せず購入したことを後悔していたようでした。
ケーキの上に砂糖菓子
ケーキの上に砂糖菓子や砂糖で作られたプレートが載っているケーキもあります。
人形やプレートなど誤食した場合を考え食べ物で作られている点は安心ですが、ほぼ砂糖で構成されている砂糖菓子を食べて安心…とは言えないので、与える前の写真撮影時だけ飾って、与える時は砂糖菓子は除去しましょう。
合成添加物がたくさん
猫用ケーキには様々な着色料や保存料が使われていることも多いです。
ケーキを華やかに見せるためや綺麗な状態を保つため、賞味期限を長くするためだったとしても、もしこれらの合成添加物が原因でアレルギー反応が出てしまう可能性もあります。
穀物が沢山!スポンジケーキ
あまり安全とは言えない猫用ケーキは、小麦粉がふんだんに使用されたスポンジケーキが使用されています。
安全な猫用ケーキではそこをドライフードやフレーク状のお肉などに代用して作られたり、小麦粉以外で代用するのですが、おかまいなしに沢山の小麦粉で焼いたスポンジケーキを使用されていることがあります。
小麦粉は穀物に中でも特に猫のアレルゲンになりやすい食材ですから、記念日といえどもおすすめはできません。
簡単&安全な猫用ケーキの手作りレシピ
安全な猫用ケーキを与えたいと考えるなら、自宅でオリジナル猫用ケーキを手作りするのも一つの手です。自宅にあるキャットフードやおやつを使って愛猫のためにとっておきの簡単ケーキ風ごはんをつくることができます。
普段与えているキャットフードとおやつを使った「なんちゃって猫用手作りケーキ」です。
キャットフードを器に盛る
まずはいつも食べているキャットフードやお気に入りの猫缶の中身をこんもり器に乗せます。
ここは土台で使用量が多いのであまり高カロリーな物はのせず、いつも食べている総合栄養食や低カロリーな物しましょう。
疑似クリームでケーキ感を演出
次に、
- 砂糖なしメレンゲ
- 手作りチーズ
- 無糖・低脂肪ヨーグルト
- ジャガイモのペースト
- 猫缶(パテ、ペースト状のおやつ)
トッピングでケーキを飾ろう
最後にケーキのトッピングとして、
- ふりかけ
- フルーツ
- 野菜
- ゆで卵
- 猫用クッキー
- 煮干し
- ろうそく
- プレート
手作り猫用ケーキをつくる時の注意点
猫に生・加工無しで与えられる食材
普段与えていないフルーツや野菜は、猫が加工無しの状態で食べても大丈夫な食材かを確認してから使用しましょう。
たとえば、キャットフードに含まれているオレンジは問題ありませんが、オレンジをそのまま猫に与えると皮に含まれるリモネンという有害物質で猫が中毒を起こす可能性があります。
カロリーや量も多少は考慮
記念日くらいと思うかもしれませんが、猫の健康を考えてあまりにも高カロリーだったり大量の猫用ケーキを作り上げてしまわないようにしましょう。
普段と違う食べ物を大量に食べるのは猫の体もびっくりしてしまいますし、その後の体調にも影響します。
ろうどくなどは猫が食べる前に取り外す
当たり前ですが、ろうそくやメッセージカードなどをケーキに載せる場合には猫が誤って食べてしまわないよう食べる前にしっかり取り除きましょう。
人間用ケーキはNG!様々な病気を引き起こす原因に
糖分・脂質が非常に多い
人間用のケーキには、生クリームやスポンジが使われており、糖分や脂質が非常に多くなっています。
人間でさえ「ケーキを沢山食べる=太る、体に良くない」と一般的に知られているくらいですから、猫が人間用のケーキを食べるのは、たとえ少量でも猫の小さな体に与える影響は大きいでしょう。
様々な病気の原因に
- 急性膵炎
- 黄色脂肪症
- 肥満
- 糖尿病
- 歯周病(猫は虫歯にはならない)
猫にケーキを与えると急性膵炎や肥満、糖尿病、虫歯などの原因になります。
急性膵炎
急性膵炎は聞き慣れないかもしれませんが、嘔吐や下痢、発熱、食欲がなくなる、血便などの症状を引き起こし、最終的には多臓器不全まで引き起こします。
黄色脂肪症
黄色脂肪症とは、脂肪が酸化して黄色く変色する病気です。偏食や高脂肪な食事が原因で引き起こされます。
黄色脂肪症では腹部に痛みを感じ、異臭を放ちます。また体調不良、食欲不振など様々な症状も出て猫にとっても大きなストレスとなります。
糖尿病、肥満
また脂質と糖分が多ければ当然、肥満や糖尿病のリスクも高くなります。
1年に1回の記念日くらいと思うかもしれません。しかしその1回で脂質が多い甘い物や人間の食べ物にハマってしまう猫もいます。今まで以上に人間の食べ物を欲しがるようになるかもしれません。
虫歯や口腔内
最後に人間用のケーキを食べることで虫歯や口腔内の病気になるリスクも高くなります。
ケーキは柔らかく、スポンジや生クリームは口の中にも残りやすいです。そのため放っておくと歯周病や虫歯になり、猫の歯が衰えていく原因になります。
猫用ケーキのまとめ
- 人間用のケーキはNG
- 販売されている猫用ケーキが全てが安全とは限らない
- 自宅で簡単に手作りすることも可能