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猫にぶどうは食べさせちゃダメ!
夏から秋にかけて旬を迎える「ぶどう」。巨峰やデラウェア、シャインマスカットと種類豊富で、食卓に並ぶ機会もあるぶどうですが、猫に与えても大丈夫なフルーツでしょうか?

そのため、キャットフードにぶどうが使用されることはありません。

猫がぶどうを食べてはいけない理由
猫にぶどうを与えてはいけない理由は、ぶどうを摂取することで「ブドウ中毒」を起こし、急性腎不全(急性腎障害)に陥る危険性があるからです。
アメリカの研究結果によると、95匹の犬と13匹の猫がぶどうを食べた結果、14匹の犬と2匹の猫に嘔吐や下痢といった症状がみられ、このうち1匹の犬は急性腎不全を発症したことが明らかになっています。この症状を「ブドウ中毒」と呼びます。
また、日本においても、犬はブドウ中毒になることが分かっていますが、猫に関してはぶどうの危険性は解明されていません。
しかしながら、猫の体は犬の構造と似ていることや中毒を起こす食べ物が共通していることから、ぶどうは猫にも与えてはいけない果物とされています。
参照: イヌおよびネコにおけるブドウ果実誘発臨床徴候および急性腎臓損傷の発生率【JST・京大機械翻訳】
ブドウ中毒の原因
現在まで、犬や猫がブドウ中毒になる原因物質は明らかにされていません。
近年の研究では、「酒石酸」というワインに多く含まれる有機化合物が原因物質の候補として有力視されています。
レーズンやぶどうジュースなどの加工品もNG!
猫にとって危険なのは生のぶどうだけではありません。レーズンや干しぶどう、ぶどうジュースなど、ぶどうを使った加工品も与えてはいけません。
特にレーズンは、水分が抜けて成分が凝縮されているため、少量でもブドウ中毒を引き起こすリスクが高いとされています。パンやお菓子に混ざっていることも多いため、誤食には注意が必要です。
猫がぶどうを舐めたり、少量食べた場合は?
猫がぶどうを少し舐めたり、少量だけ食べてしまった場合でも安心はできません。ブドウ中毒は、食べた量に関係なく発症するケースがあるとされており、少量でも腎臓に深刻なダメージを与える可能性があります。
ただし、すべての猫に必ず症状が出るわけではなく、「少し舐めただけで重症化する猫」もいれば、「食べても症状が出ない猫」もいるため、危険性の判断が難しいのが特徴です。
猫がぶどうを食べたときの致死量
猫がぶどうを食べたときの致死量は明らかにされていませんが、猫は体が小さいため1粒程度でも危険性はゼロではなく、食べた量に関係なく早めの対応が重要です。

猫がぶどうを食べたときに起こる症状
猫がぶどうを食べると、中毒症状を引き起こし、重症化すると急性腎不全につながる恐れがあります。症状の現れ方には個体差がありますが、誤食後数時間以内に体調の変化が見られることもあります。
初期症状として多いのは、以下のような消化器症状です。
- 嘔吐
- 下痢
- 食欲不振
- よだれが増える
- 元気消失
その後、腎臓へのダメージが進行すると、さらに深刻な症状が現れる場合があります。
急性腎不全による症状
ブドウ中毒が進行すると、腎機能が低下し、体内の老廃物を正常に排出できなくなり、以下のような症状が見られることがあります。
- 水を大量に飲む
- 尿の量が増える、または減る→進行すると、水を飲む量が減って尿が出なくなる
- アンモニア臭のような口臭
- 脱水
- ふらつき
- ぐったりする
- けいれん
- 血圧・体温の低下
- 昏睡
急性腎不全は進行が恐ろしく早く、重症化すると命に関わる危険もあるため、「少ししか食べていないから大丈夫」と油断するのは危険です。
猫がぶどうを食べたときの対処法
猫がぶどうを食べてしまった場合は、無症状でもできるだけ早く動物病院へ連絡しましょう。ぶどう中毒は少量でも発症する可能性があり、時間が経つほど腎臓へのダメージが進行する恐れがあります。
受診時には、以下の情報を伝えられるようにしておくとスムーズです。
- 何を食べたか(生のぶどう・レーズン・ジュースなど)
- どのくらいの量を食べたか
- 食べた時間
- 現在の様子や症状
食べた直後であれば、動物病院で催吐処置(吐かせる処置)を行う場合があります。さらに、活性炭の投与、点滴治療や血液検査によって腎機能を確認しながら治療を進めることもあります。
急性腎不全が発症し、腎臓の機能障害の程度が重篤だと透析が必要になるため、動物病院での早めの治療が必要になります。
猫がぶどうを食べないために
ぶどうは私たちにとって身近な果物ですが、猫にとっては命に関わる危険な食べ物です。少量でも中毒を起こす可能性があり、レーズンやジュースなどの加工品にも注意が必要です。
「猫にぶどうを近づけさせない」「キッチンには入らせない」など、誤食を防ぐ環境づくりをし、万が一食べてしまった場合は早めに動物病院へ相談しましょう。
基本の食事はキャットフードなどの総合栄養食を与え、猫にとって安全な食生活を心がけることが重要です。


































































































































































