犬と猫を一緒に飼っていると、猫が犬のフードを、反対に犬が猫のフードを食べてしまうことがあるかもしれません。
実際、ドッグフードとキャットフードには成分や原材料にどのような違いがあるのでしょうか。
キャットフードとドッグフードの違いを比較
含まれている成分の違い
キャットフードとドッグフードを比較したときに最も違いが出るのは、フードに含まれている成分です。ドッグフードよりもキャットフードの方が全体的に栄養価が高い傾向にあります。
- タンパク質(特にタウリン)
- 脂肪
- ビタミン類
- ミネラル
などを比較すると、とくにキャットフードの方が多く含まれています。
価格の違い
キャットフードとドッグフードで価格を比べると、同じ量でもキャットフードの方が全体的に高いです。
その理由は、
- キャットフードの方が栄養価が高い
- キャットフードに使われる原材料の方が高い
という点が挙げられます。
キャットフードは犬に比べて栄養価が高く、同じ量を食べてもキャットフードの方が栄養が豊富に含まれています。
タンパク質を始めとする様々な栄養素を取り込む必要があるので、原材料も動物性の物が多くなります。そのためキャットフードの方が価格が全体的に高価格になってしまいます。
猫と犬の体や必要な成分の違い
では、なぜキャットフードの方が多く栄養価が含まれているのでしょうか。
実は、犬の方が自分に必要な成分を体内で作り出す能力に長けています。
一方、猫はタウリンなど体に必要な成分を自分で作り出すことが難しいため、食べ物からそれらの成分を摂取する必要があります。
お互いのフードを食べる問題点
猫がドッグフードを食べる問題
猫が犬用の食べ物であるドッグフードを食べると、
- 必要な栄養が足りない
- フードを消化しきれない
猫の体に必要な栄養素が足りなくなります。ドッグフードを食べてすぐに健康に問題が出るわけではありませんが、食べ続けると猫に必要な栄養がどんどん足りなくなって、徐々に健康にも影響が現れます。
またドッグフードには猫が消化しにくいとされる穀物が多く含まれています。猫がドッグフードを食べると、消化が追いつかず、吐き戻しの原因になったり消化不良で体調が悪くなることもあります。
犬がキャットフードを食べる問題
犬が栄養価の高いキャットフードを食べることに何か問題はあるのでしょうか。
- 肥満の原因になる
- 全体的に栄養の摂り過ぎ
- ドッグフードを食べなくなる
- 腎臓や肝臓などの臓器に負担がかかる
キャットフードは栄養価が高いので、犬が食べても一見問題なさそうにも思えますが、犬がキャットフードを食べ続けると、肥満の原因になります。
またキャッフードはドッグフードと比べて嗜好性も高く、ドッグフードよりも美味しいと感じられます。そのため、一度キャットフードに慣れてしまうと、ドッグフードに戻せなくなる問題があります。
そして一番問題なのは、栄養を摂り過ぎることで臓器に負担がかかり、犬が病気になってしまうことです。腎臓や肝臓などの臓器の病気にかかってしまいやすくなるため、犬もキャットフードを食べるのは避けるべきです。