去勢・避妊直後の食事のタイミングと量
基本的には獣医の指示通り
避妊の場合、1日入院が必要になるケースが多いので気にならないかもしれませんが、去勢の場合、去勢手術が終わって当日に自宅に帰れるので、食事のタイミングや量について迷うと思います。
食事のタイミングは、獣医さんから指示があればその通りに行いましょう。
指示がなかった場合
もし獣医さんから特に指示がなかった場合は、先に水を与え、念のため食事は2~3時間は空けてから少量のキャットフードから与えるのがいいでしょう。
去勢・避妊後の食事の注意点
食べたがらない猫もいる
去勢・避妊直後は、ストレスや疲れからあまりキャットフードを食べずに寝て過ごす猫も多いです。あまりに長く続くと心配ですが、手術直後はそういうこともあると考え、静かにそっとしておきましょう。
一度にたくさん与えない
去勢・避妊手術を終えた猫がごはんを食べたがっていると、いつもよりたくさんのキャットフードやおやつを与えたくなるかもしれません。
しかし去勢・避妊手術後にいきなりたくさんの量のキャットフードやおやつを食べると、猫の体はびっくりして吐き戻しや下痢などを起こすことがあります。
手術後は少ない量をこまめに
そのため、去勢・避妊手術後の猫に食事を与える時には、いつもより少量ずつ、こまめにキャットフードを継ぎ足して与えるのが望ましいです。
経過を見ながら徐々にキャットフードを増やし、吐き戻しなどがないか観察しましょう。
去勢・避妊手術後は太りやすい
1日に必要なエネルギー量
去勢・避妊済みの猫は、去勢・避妊していない猫に比べると、必要なエネルギーの量がおよそ25~35%も少ないです。
いつもの2~3割のエネルギーが必要なくなるわけですから、去勢・避妊前と同じような食事量、カロリーを摂っていては、猫が肥満になってしまいます。
キャットフードの目安は去勢・避妊していない猫向け
さらにキャットフードのパッケージに表記されている目安となる給餌量は、去勢・避妊を行っていない猫に向けた給餌量なので、目安と同じように与えていると少し多くなってしまいます。
去勢・避妊後のキャットフードの与え方
気持ち少なめにする
去勢・避妊手術後、何日かすると安定してきますが、猫の1日に必要なエネルギー量が少なくなっているので、いつもより気持ち少なめくらいを心がけます。
おやつを頻繁にたくさん与えていた人は、頻度や量を少なくしてカロリーを抑えるようにしていきましょう。
ヘルシーなキャットフードを変える
キャットフードをヘルシーなものに切り替えるのも一つの手だと思います。
去勢・避妊猫用のキャットフードや、ダイエットサポートがあるキャットフード、脂肪分が少ないキャットフードなど、これまで食べていたキャットフードよりも低カロリーなキャットフードに切り替えてもいいでしょう。
猫の肥満は万病の元
少しくらい太っている方が可愛いという飼い主さんも多いですが、猫の肥満は様々な病気やけがの元になります。
去勢・避妊した直後だけでなく、その後のキャットフードや与え方についても考えてみましょう。