猫に必要なミネラルの種類を解説!不足・過剰でなる病気や症状

猫田
キャットフードには様々な原材料が使われ、多くの栄養が含まれています。その中でも、今回は「ミネラル」についてお話したいと思います。

ミネラルというとよく聞かれる言葉ですが、説明しようと思うと言葉に詰まってしまう栄養素だと思います。しかし猫に限らず生物においてミネラルは非常に大切な栄養素です。

まずは、そんなミネラルが猫にとってどんな栄養素なのか、何から構成されいているのか解説します。

ミネラルとは

ミネラルの役割

ミネラルとは、生物の体の中では、

  • 様々な器官や体液の構成成分となる
  • 酵素として働く
など様々な役割を持っています。酵素とは、他の成分の変化を促進する物質で体の中で必要な成分を作り出すために働きます。

ミネラルが不足すると

体の中でミネラルが不足すると、私達の体は正常に働くことができなくなってしまい、体の至る所に問題が出てくるようになります。

そのためミネラルは、タンパク質や脂質などの栄養素と並んで「五大栄養素」と呼ばれる栄養素の一つでもあり、生物にとって必要不可欠な物質となっています。

ミネラルは総称

しかしミネラルとは一つの成分や物質を指して言うわけではありません。ミネラルは、無機質・鉱物の性質を持つ栄養の「総称」となっています。

必須ミネラルの種類と働き

生物にとって必要なミネラル

ナトリウムマンガン
マグネシウム
リンコバルト
硫黄
塩素亜鉛
カリウムセレン
カルシウムモリブデン
クロムヨウ素
クロライド(塩素)フッ素

カルシウムやマグネシウム、ナトリウムなど聞き覚えのあるお馴染みの成分も、ミネラルの一種となっています。

必須ミネラルだけでも18種類あり、すべて説明していると飽きられてしまいそうなので、この中から特に注目しておきたい成分をいくつか詳しくご紹介したいと思います。

カルシウム(Ca)

カルシウムの働き

カルシウムは、リンと一緒になって体の中にある骨や歯をつくり、骨がスカスカにならないよう、頑丈に強化しています。

また細胞と細胞の間で情報や神経の伝達にも関わっており、骨の中に常に蓄えられています。

乳製品や小魚に多く含まれていますが、野菜にもカルシウムは含まれています。

カルシウムの不足と過剰摂取

カルシウムが不足すると、骨からカルシウムを補っていくため、骨がどんどんスカスカになってしまいます。骨がもろくなって骨折しやすくなりますし、けがもしやすくなります。

しかし、カルシウムは多ければ多いだけ良いというわけではなく、過剰摂取は尿路結石を招く原因にもなるので、バランスが大切です。

マグネシウム(Mg)

マグネシウムの働き

マグネシウムは、体内にある栄養からエネルギーを得るための化学反応に関わっています。

また神経の伝達、猫のあのしなやかな筋肉を動かすためにも必要不可欠な成分です。

マグネシウムは海藻や魚の骨に多く含まれています。

マグネシウムの不足と過剰摂取

マグネシウムが不足すると、神経に障害が出たり、筋肉の動きが悪くなるなど、猫の体が正常に機能しなくなります

しかし反対にマグネシウムを過剰に摂取してしまうと、余分なマグネシウムが排出される際に、腎臓や尿管、膀胱、尿道などで他の成分を合わさり結石を作ってしまいやすくなります。

鉄(Fe)

鉄の働き

鉄分といえば血!よく貧血気味の人や献血などで血を抜いた際には「鉄分を沢山摂ってくださいね~」と言われますよね。

鉄分は、体に入るとその半分以上がタンパク質と結合して血液中のヘモグロビンとなり、体全体に酸素を運んでくれます。

鉄分はほうれん草やレバーに多く含まれています。またレバーでなくても、肉類、魚類にも含まれています。

鉄の不足と過剰摂取

猫の体内で鉄が不足すると、貧血を起こしやすくなり、急に猫がふらついたり息が切れたりといった症状が現れます。猫の食事はタンパク質が多く含まれる肉や魚がメインとなるので、鉄が不足して貧血になるケースが多いです。

普通にキャットフードを与えていて鉄分を過剰に摂取してしまうことは少ないですが、サプリなどで多量の鉄を摂取すると、嘔吐や下痢などの症状を引き起こすことがあります。

ヨウ素(I)

ヨウ素の働き

ヨウ素はあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、海藻などに含まれる成分です。

働きとしては、主に栄養素からエネルギーを得るための化学反応に関わっていたり、神経の伝達、体毛や皮膚を作り出すための酵素の構成成分、ホルモンとしての役割など様々です。

海藻といえば髪を綺麗にすると言いますが、それは海藻に含まれるヨウ素が関係していたのです。

ヨウ素の不足と過剰摂取

ヨウ素が不足すると、食欲がなくなる、発熱などの症状が出る他、抜け毛が増えたり新しい体毛が作られずに体毛の艶が悪くなったりと、中からも外からも変化が見られます。

反対にヨウ素を過剰に摂取してしまうと、ホルモンを出す甲状腺の病気になるので注意が必要です。

ミネラルは食事から摂取する

ミネラルはキャットフードなどの食事から摂取します。

ミネラルはお互いに作用して体の中で必要な働きをするため、どれがあれば大丈夫、どれがなくても大丈夫、ということはありません。

そのため猫の食事では、ミネラルをバランス良く摂取させてあげることを心がけることが大切です。

キャットフード成分分析値で確認

ミネラルの量はキャットフードの成分分析値で確認することができます。

販売されているキャットフードの背面や側面には「成分分析値」と言って、キャットフードに含まれる栄養そのパーセンテージが表記されています。

ミネラルは「粗灰分」で見ることができますが、マグネシウムやカルシウムなどミネラルの種類毎に割合が記載されていることは少ないです。そのため、実際、そのミネラルの栄養バランスを確認することは難しいです。

しかし猫の健康や栄養バランスにこだわったメーカーでは、代表的なミネラルがいくつか種類毎に記載されていることもありますので、ぜひペットショップやネット通販でキャットフードを見つけたら成分分析値を確認してみてください。