キャットフードの原材料:パセリ(Parsley)
パセリ(Parsley)は世界で最も使われているハーブのひとつで、料理では彩りを添える飾りとしてよく使用されますが、基本的に猫がパセリを食べても問題ありません。
甘みのある香りと苦味が特徴で、葉が縮れたカーリーパセリ、平たい葉のイタリアンパセリなどの種類がありますが、どちらも栄養価が高くキャットフードでは非常によく使われています。
国産・海外産問わずパセリを使用したキャットフードは他にもたくさんあり、特に健康やナチュラル志向のプレミアムフードによく見られます。
パセリの栄養素と猫におけるメリット
パセリにはβカロテン、ビタミンE、ビタミンK、葉酸、ビタミンC、カリウム、カルシウム、鉄分など様々な栄養素を多く含んでいます。
強い抗酸化作用をもつβカロテンやビタミンEが豊富
とくにパセリはβカロテンやビタミンEが豊富で、トマトやかぼちゃ、小松菜などと同じ緑黄色野菜に分類されます。
βカロテンやビタミンEには強い抗酸化作用があり、抗酸化作用は体内に発生した活性酸素を除去したり、免疫を活発にする働きがあります。
人や犬の場合、βカロテンは体内でプロビタミンAに変換されますが、猫の場合はβカロテンのまま利用されるので、その分より高い抗酸化作用が期待できます。
パセリの注意点、副作用
パセリには精油成分のアピオールが含まれています。
アピオールには胃液分泌促進作用や食欲増進、口臭予防など効果が確認されている反面、食べ過ぎると吐き気や肝臓・腎臓に悪影響が報告されており、人間の場合、パセリを200g食べるとアピオールの危険な量に達すると言われていることから、妊娠・授乳中は避けたい栄養素とされています。
ただキャットフードなど使用される場合、全体の1%にも満たないごく少量で配合されることに加え、精油成分は蒸留法など特殊な方法で抽出するほど繊細であり製造過程でアピオールは検出されないことから、パセリそのものを大量に与えるのでなければ心配はないと言えます。
まとめ
- 基本的に猫がパセリを食べても問題なし
- キャットフードでもよく使用される
- 強い抗酸化作用があるβカロテンやビタミンEが豊富
- 多量摂取に注意