キャットフードの原材料:ローズヒップ (Rose hip)
ローズヒップ(Rose hip)とはバラの果実のことで、毒性成分は含まれないため猫が食べても問題ありません。
酸味とほのかな甘み、さわやかな風味が特徴のハーブで、食品ではサプリメントや食用油、ハーブティーに使われるのが一般的です。
キャットフードでもロースヒップ(バラの果実)は原材料のひとつとしてよく使用されていて、乾燥したローズヒップをごく少量ずつ他の野菜やハーブと合わせて配合されます。
ローズヒップは海外産のキャットフードに使用されることが多く、特にハーブが身近で生産量も多い欧米産の製品に特によく見られます。国産キャットフードでは大葉やシソなどなどのハーブ以外はあまり使用されないので、ローズヒップを使用した国産フードはほとんど見かけません。
ローズヒップの栄養素と猫におけるメリット。
抗酸化作用があるビタミンCやカロテンが豊富
ローズヒップには抗酸化作用のあるビタミンCやカロテン(ルテインやリコピン)を多く含んでいます。
抗酸化作用には活性酸素の除去、疲労回復、老化予防などに繋がる働きがあり、健康維持に役立ちます。
神経系の過活動抑制、腸の蠕動運動活発化、消化促進、利尿作用
またハーブの効能として、他にも神経系の過活動を抑制する(鎮静)、大腸の蠕動運動を活発にする(緩下)、消化促進、尿量を増やす(利尿)などの効果も期待されています。
食物繊維が豊富
ローズヒップは果実なので食物繊維が豊富です。
特にキャットフードなどに配合される場合は、乾燥させてハーブティーの茶葉と同じような状態で使用することが多いため、水分などが抜ける分、食物繊維を占める割合は高くなります。
ロースヒップの注意点、副作用
ローズヒップは葉や種ではなく果実なので、カフェインや毒性成分は含まれていませんが、どんな食べ物でも与え過ぎは禁物です。
ローズヒップティーを少し舐めてしまった位であれば問題ないかと思いますが、ローズヒップを大量に食べれば、猫もお腹を壊したり、消化不良、体調不良などを起こす可能性もあるので注意しましょう。
まとめ
- ローズヒップは猫が食べても大丈夫
- ローズヒップはバラの果実なのでカフェインや毒性成分が含まれない
- ビタミンCやカロテンなど抗酸化作用のある成分が豊富