目次
猫は梅を食べても大丈夫?
5月~6月にかけて行われる「梅仕事」。梅シロップや梅酒、梅干しなど、青梅が店頭に並び始める梅雨の時期だけに作られるとっておきの保存食です。
猫がいるご家庭でも梅酒や梅干しを仕込むことがあると思いますが、その際に猫が匂いにつられて近づいたり、いたずらしたりすることも。

結論から言うと、猫に梅はNGです。とくに梅の実(完熟前の青梅)や種には注意が必要です。
ここでは、猫に危険な梅の毒性や誤って食べた際の症状、対処法などをご紹介します。
猫に危険な梅の毒性「アミグダリン」
梅の実や種が危険
猫にとって危険なのは、完熟前の梅の実や種に多く含まれている「アミグダリン」(青酸配糖体)という成分です。
アミグダリンそのものに強い毒性はありませんが、これを人間や動物が食べると体内で強い毒性を持つシアン化水素(青酸)に変化します。
人間の場合、多量に摂取するとめまいや頭痛、嘔吐といった「青酸中毒」とよばれる症状が見られ、体の小さな猫は人間よりも注意が必要です。
ほかには桃やあんず、びわ、さくらんぼなどのバラ科サクラ属の種にも含まれています。
梅の花や木は大丈夫

しかし、花が咲き終わった後には青梅がなるため、普段から近づけさせないようにすると安全です。
また猫を飼っている家の庭に梅の木がある場合は、猫が誤って青梅を食べないように注意が必要です。
猫には梅干しや梅酒などの加工品もNG
梅の実を塩漬けにして作られる梅干しには、アミグダリンは分解・除去されているため、梅干しの果肉であれば理論上は猫も食べられます。しかし、梅干しは塩分が強いため猫には与えない方がよいと考えられています。梅干しの種にはアミグダリンが含まれているため与えないようにしましょう。
種は大きくて硬いため、猫が誤って飲み込んでしまうと窒息や腸閉塞の危険があります。
また、梅酒はアルコールのため絶対に与えてはいけません。
猫は体内でアルコールを分解できずアルコール中毒になると、嘔吐やふらつきといった酩酊状態に陥り、最悪の場合は死に至る可能性があるためです。
猫が梅を食べたときの症状
猫が梅の実や種を食べて、青酸中毒に陥ると以下のような症状がみられます。初期症状としては、よだれの増加や嘔吐・下痢など。重症化すると、呼吸困難や痙攣、意識障害に陥る危険性があり、体が小さな猫は少量でも注意が必要です。
- よだれが増える
- 嘔吐・下痢
- 腹痛
- ふらつき
- 呼吸困難
- 痙攣
- 意識障害
猫が梅を食べたときの対処法
猫が梅を食べた際に上記のような症状が見られた場合は、口の中にまだ梅の実が残っていないかを確認する程度にとどめ、無理に吐かせないようにしましょう。
嫌がる場合は無理強いせずに、動物病院を受診し獣医師の判断に任せることが安心です。
診療時には、以下の内容を伝えると処置がスムーズに行われます。
- 梅の何を食べたか(実か種か加工品かなど)
- どのくらいの量を食べたか
- 食べた時間
- 現在の様子や症状
猫には梅を食べさせない
梅の実や種にはアミグダリンが多く含まれ、猫が誤って食べてしまうと中毒症状を起こす危険性があるため注意が必要です。
また、猫は酸味の強い梅の匂いを嫌う傾向があります。そのため、毒性がないからといって梅干しの果肉を与える必要もありません。
人間の食べ物や加工品は猫にとっては塩分が強いため、基本の食事はキャットフードなどの総合栄養食を与え、猫が健康的な食生活を送れるようにサポートしましょう。


































































































































































