キャットフードのビタミンB2(リボフラビン)。エネルギー代謝や成長促進、抗酸化物質の再生に関与

キャットフード ビタミンB2

キャットフードの栄養素:ビタミンB2(リボフラビン)

ビタミンB2は、リボフラビン(riboflavin)、ラクトフラビンとも呼ばれるビタミンB群の一種で、エネルギー産生、脂質代謝、成長促進作用、抗酸化機能の維持など、補酵素として様々な働きがあります。

比較的熱に強いので、キャットフードの製造過程でも損失しにくいビタミンです。主な供給源には、乳製品、脱脂粉乳レバー肉類酵母、緑黄色野菜などがあり、タンパク質と結合した状態で存在しています。

ビタミンB2はFMNやFADへ変換される

ビタミンB2は小腸で加水分解され、単体(遊離)のリボフラビンとして吸収されます。アルブミンやグロブリンと結合して血中に入り、必要とされる組織へ届けられます。

必要とされる組織に送られたリボフラビンは、FMN(フラビンモノヌクレオチド)やFAD(フラビンアデニンジヌクレオチド)へ変換され、補酵素として重要な働きを担っています。

猫におけるビタミンB2の働き

エネルギー産生や脂質代謝に関与

リボフラビンは補酵素の前駆物質へ変換されると、フラビン酵素の働きを助ける補酵素として、猫のエネルギー産生や脂質の代謝に関わります

フラビン酵素とは、糖・アミノ酸・脂肪酸の中間代謝などの重要な「酸化還元反応」を触媒する酵素で、フラビン酵素が反応に必要な触媒として機能するための補酵素として利用されます。

抗酸化物質の再合成に必要不可欠

また、FAD(フラビンアデニンジヌクレオチド)は、抗酸化物質「グルタチオン」の再合成にも必要不可欠です。

グルタチオンにはフリーラジカルや過酸化物といった活性酸素種から細胞を保護する働きがあります。グルタチオンは抗酸化物資として自身が酸化された後も再合成されることで、再び抗酸化作用を発揮できますが、再合成にはグルタチオン還元酵素とFAD(リボフラビン)が必要となります。

このため、リボフラビンが不足すると体内の酸化ストレスが上昇しますが、十分に摂取できればグルタチオンの再合成が活発になって酸化ストレスが減少します。

上記のことから、酸化ダメージが原因と考えられている白内障や目の疾患の予防や治療に役立つと考えられています。

キャットフードに必要なビタミンB2の量・基準

ビタミンB2 キャットフード画像引用元:2016 AAFCO Midyear Meeting Committee Reports

ペットフード公正取引協議会が採用するAAFCOのガイドラインによると、ドライタイプのキャットフードのビタミンKの最低基準は、幼猫用・成猫用ともに4.0mg/kg以上と定められています。

最大値(上限値)の設定はありません。

ビタミンB2の欠乏/過剰摂取

欠乏

  • 耐移住減少
  • 脂漏性皮膚炎
  • 紅斑
  • 白内障
  • 繁殖障害
  • 食欲不振

ビタミンB2が不足すると、猫の皮膚疾患や眼の疾患、成長や繁殖に関わる障害の原因となります。

過剰摂取

  • 中毒性は報告されていない

他の水溶性ビタミンと同様、過剰摂取による毒性は低いので、多く摂取しすぎても問題になることはありません。

まとめ

  • リボフラビンはFADやFMNに変換されて補酵素として働く
  • エネルギー代謝に重要な酸化還元反応の触媒の補酵素
  • 抗酸化物質の再合成に関与し抗酸化機能を維持する
キャットフード ビタミン

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2018年9月25日

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一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。