キャットフードのPG(プロピレングリコール)は使用禁止。犬猫飼育者は要注意

プロピレングリコール キャットフード
猫田
当サイトでは様々な添加物について目的や安全性など解説してきましたが、キャットフードには使用してはいけない添加物はありませんでしたね。
鈴木さん
キャットフードにだけ使用不可な添加物もあるんですか?
猫田

はい。今回はキャットフードにだけ禁じられている添加物「プロピレングルコール」について紹介します

プロピレングリコールはどんな添加物で、猫が摂取するとどのような危険があるのか、またなぜ猫だけに危険なのかなど解説していきます!

キャットフードに使用禁止のプロピレングリコール

プロピレングリコールは、ペットフード安全法の法第5条に基づく愛玩動物用飼料の成分規格等に関する省令によって猫用のペットフードへの使用を禁止されています。

ただし使用禁止なのは猫用のペットフード(キャットフード)に限られるので、今現在もドッグフードにはプロピレングリコールが使用が可能です。

プロピレングリコールとは

プロピレングリコール(propylene-glycol)とは、無味無臭無色で吸湿性のある油状液体で、湿潤作用、保存作用、乳化作用、殺菌作用など様々な作用を持つ毒性の低い合成添加物です。

その多様な作用を生かして、生麺、米(精米改良剤として)、ウェットティッシュ、歯磨き粉、シャンプー、おしりふき、電子タバコ、保湿剤など食品から日用品、化粧品、医薬品など身近なところで使用されています。

キャットフードに使用不可な理由

では毒性が低いにも関わらず、猫やキャットフードに対して禁止される理由を解説します。

猫は免疫介在性溶血性貧血を引き起こす

猫はプロピレングリコールを摂取すると「免疫介在性溶血性貧血(自己免疫性溶血性貧血)」を引き起こすことが確認されています。

この疾患によって猫には次のような症状が現れます。

  • 食欲不振
  • 発熱
  • 元気喪失
  • 疲れやすい
  • 息切れ
  • 動かなくなる
  • 黄疸
  • 尿の色の変化

免疫介在性溶血性貧血とは、体内で赤血球に対する抗体がつくられ、自分自身の赤血球を大量に破壊してしまう疾患です。

赤血球を破壊する抗体をつくる?

赤血球が大量に破壊されると、赤血球を構成するヘモグロビンの酸化変性物の集塊である「ハインツ小体」が増加します。

プロピレングリコールによって猫の血液中のハインツ小体が増加し、赤血球の数にも変化が確認されたため、プロピレングリコールは猫の免疫機能に自分自身の赤血球の抗体を作り、赤血球を破壊すると考えられています。

ちなみに犬の場合、プロピレングリコールの摂取による溶血性貧血は起こらなかったことから、プロピレングリコールの使用は禁止されていません。

犬猫両方を飼っている方は注意

プロピレングリコールはキャットフードには使用禁止なので安心して与えられますが、誤ってドッグフードを猫に与えてしまった時や食べてしまった時が問題です。

犬にとって毒性がないプロピレドッグフードングリコールも、猫にとっては毒物になります。特に、犬と猫の両方を飼っている方は、猫が誤って口にしても心配ないか、また普段から猫がドッグフードを食べてしまわないよう給与方法は工夫しましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

【監修・執筆】鈴木利奈

一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。