猫が1日に必要な水分量の求め方。水分補給にはウェットフードが効果的!

猫田
猫の先祖は元々水が少ない砂漠地帯に住んでいたので、水分が少ない環境でも生きられるよう進化してきたので、めんどくかったり近くに水飲み場がなかったりすると、水を飲まずにやり過ごしてしまう性質を持っています。
鈴木さん
うちでもあまり水を飲まない子が多いです…。でも水を飲まなくて大丈夫なように進化したなら、猫が水を飲まなくても問題ないってことですか?
猫田

いえ。そういうわけではありません。ここ最近は水分を摂らないことが、猫に多い腎不全、膀胱炎、尿石症などの大きな原因だと言われています。

ということで、ここでは猫に必要な水分量の計算式、そしてその量を飲ませるための方法などを中心に解説していきたいと思います。 

猫に必要な1日あたりの水分量

必要な水分量を求める計算式

猫の1日に必要な水分要求量(ml)は、1日に必要なエネルギー量(DER)と同じだと言われています。

このため1日に必要な水の量はDERを求めれば知ることができます。

愛猫に必要な1日あたりの水の量

1日あたりで必要な水の量(DER)
{30×体重(kg)+70}×係数 

係数については下の表から自分の猫のライフステージや猫の状態に合わせて選びましょう。

猫のDERを求めるための係数係数
成猫
(去勢・避妊なし)
1.4
成猫
(去勢・避妊済み)
1.2
肥満傾向の猫1.0
高齢の猫1.1
妊娠中の猫2.0
授乳中の猫2.0~6.0
(自由)
成長期の猫4ヶ月未満
(3ヶ月まで)
3.0
4~6ヶ月未満2.5
7~12ヶ月2.0

1日に必要な水の量の計算例

たとえば4.5kgの避妊・去勢済みの成猫(普通体型)の場合、この計算式に当てはめると、1日あたりのエネルギー要求量は(30×4.5kg+70)×1.2=246kcalとなります。

よってこの4.5kgの避妊・去勢済みの成猫に必要な1日あたりの水の量は、およそ246mlとなります。

キャットフード給与量とエネルギー要求量(必要カロリー)を求める計算方法。

2016年12月26日

猫に効率良く水を飲ませる方法

猫に普段から水を飲んでもらうためにはどのような方法があるでしょうか。

家にたくさん水飲み場をつくる

まず猫が水を飲んでもらうための対策として一番は、水飲み場をいろんな場所に配置することです。

のどが乾いていても近くに水飲み場がなければ水を飲まない猫にはこれが効果的です。起きた時にすぐ近くに水が飲める場所があれば、ついでに猫が水を飲んでくれる可能性は高くなります。

また水飲み場をすでに沢山置いているなら、場所を変更するのも方法の一つです。全然飲んでいる気配がない水飲み場は、猫がよくいる場所に移動すると、飲んでくれやすくなります。

ウェットフードを使う

水をあまり飲まない猫にウェットフードを与えて水分補給をさせるのは、最も良い効率の良いやり方と言えます。

価格が高いウェットフードを普段の食事として与えるのは難しいかもしれませんが、おやつやおかずとしてパウチや缶を与えるのは良い方法だと思います。

ウェットフードは80~90%とほとんどが水分で構成されているので、ウェットフードを与えると必要な水分量の大半を摂取できるというのが魅力です。

ウェットフード おすすめ 猫 

【まんが】おすすめウェットフード総合栄養食とキャットフードの選び方基準

2018年7月18日

ウェットフードが金銭的に難しければ、味付けなしのぬるめのダシスープをつくって与えるという方法もあります。野菜や鶏肉、魚を茹でてとったダシは風味があって温かいので猫の嗅覚も刺激できます。

水を入れる器を変える

また猫によっては水が入っている器を変えることで水を飲んでくれることも。

  • 昔から使っている器に戻す
  • 自動給水器
  • 水を美味しくする器
  • 首に負担がかからない器

水が常に流れるような自動給水器は特に評判が良く、猫が飲んでくれやすいのでおすすめです。水の位置を猫の首くらいまで高くした器、水道水を猫好みの味にしてくれる器など、様々な器があるので試してみてはいかがでしょうか。

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2018年12月6日

反対に水を飲み過ぎる猫!病気や疾患がある可能性も

水をあまり飲まないことも心配ですが、なにもしていないのにある日から突然水をたくさん飲むようになった猫も、病気にかかっている可能性が高いです。

水を沢山飲むようになった猫がかかっているかもしれない病気をいくつかご紹介したいと思います。

慢性腎不全

慢性的な腎不全を患った猫は水を飲む量が増えます。

慢性腎不全とは腎臓の機能が徐々に低下していく病気で、ここからの完治は見込めないと言われています。

水を飲む量が増える他、トイレに行く回数が増えたり尿の量が減るなどの症状も現れます。

糖尿病

糖尿病もまた完治することがない慢性的な病気で、死ぬまで治療が続く病気です。

猫の糖尿病の代表的な症状として水を飲む量が増える点が挙げられます。糖尿病の場合、排泄される尿の量も増えます。

甲状腺機能亢進症

猫の甲状腺機能亢進症は、猫の喉の近くにある甲状腺からホルモンが異常に沢山作られてしまう病気で、シニア猫がかかりやすいです。

水を飲む量だけでなく食欲が増して沢山食べるようになりますが、それにも関わらずどんどん痩せていってしまう病気です。

猫と水についてまとめ

猫田

以上、猫に必要な1日あたりの水の量をご紹介してきました。簡単に復習しましょう。

  • 1日に必要な水の量={30×体重(kg)+70}×係数
  • 水を飲ませるには水飲み場を多くつくる、ウェットフードを使う等の方法がある
  • 突然たくさん水を沢山飲み始めたら病気や疾患の可能性がある
鈴木さん
水を飲まなすぎるのも飲み過ぎるのも問題なんですね。
猫田
はい。ただ普段から水をよく飲む子もいるので、前よりも水を飲む量が多くなったなと感じたら注意してみてください。

投稿者プロフィール

【監修・執筆】鈴木利奈
【監修・執筆】鈴木利奈ペットフード販売士 / コスメコンシェルジュ
一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。

日本化粧品検定協会会員。

ABOUTこの記事をかいた人

【監修・執筆】鈴木利奈

一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。