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オート麦・オートミールとは
猫草(エンバク)の種子
オート麦・オートミールとは、燕麦(エンバク)から穫れる種子です。燕麦は猫草として一般的に利用されている植物です。
イネ科の植物の種子なので、燕麦から穫れるオート麦やオートミールは穀物の分類になります。
オート麦とオートミールの違い
ミールとは、挽き割って粗い粉のような状態にしたものを言います。そのためオート麦とオートミールの違いは、
- オート麦…燕麦から穫れた種子(そのままの状態)
- オートミール…粗い粉に挽かれた燕麦の種子(加工済み)
ということになります。
オートミールの栄養素
栄養成分表
栄養成分 | タンパク質 | 13.7g | |
脂質 | 5.7g | ||
炭水化物 | 69.1g | ||
食物繊維 | 9.4g | ||
ビタミン | ビタミンB1 | 0.2mg | |
ビタミンB2 | 0.08mg | ||
ナイアシン | 1.1mg | ||
ビタミンB6 | 0.11mg | ||
葉酸 | 30μg | ||
パントテン酸 | 1.29mg | ||
ビタミンE | 0.6mg | ||
ミネラル | マグネシウム | 100mg | |
リン | 370mg | ||
鉄 | 3.9mg | ||
亜鉛 | 2.1mg | ||
銅 | 0.28mg | ||
セレン | 18μg | ||
モリブデン | 110μg | ||
カロリー | 100g | 380kcal |
多い成分と少ない成分
オート麦、オートミールの栄養素は、穀物なので炭水化物や食物繊維が最も多くなっています。またカロリーも他の炭水化物と同様で高めです。
モリブデンやセレンなどのミネラル、ビタミンも豊富に含まれています。
脂質は高くありません。脂肪酸は含まれておらず、タンパク質を構成するアミノ酸もそこまで量は多くありません。またナトリウム量も少ないです。
オートミールが使用されているキャットフードのメリット
毛玉・便通の改善に利用される
オート麦・オートミールは毛玉・ヘアボールコントロールを目的としたキャットフードに利用されることがあります。
穀物であるオート麦・オートミールは、食物繊維が多く含まれているので便通の改善や毛玉ケアへの効果が期待できます。
アレルゲンが他の穀物より低い
またオート麦は、小麦やトウモロコシなどの比べてアレルゲンは低くなっています。
そのためアレルギーのリスクを考えながら穀物も与えたい場合には、オート麦や米など配合のキャットフードがいいかと思います。
腹持ちが良い
穀物ということで、消化に時間がかかる分、腹持ちも良くダイエット食でも利用されることがあります。
消化吸収の良いキャットフードはすぐにお腹が減ってしまいますが、オート麦は消化器官をゆっくり通っていくため、お腹が減るまでに時間がかかるメリットがあります。
安くキャットフードを製造できる
またオート麦など穀物は肉原料などに比べて低いコストで生産が可能なので、キャットフードの価格も安く抑えられるメリットがあります。
飼い主さんのお財布事情によりそったキャットフードが多い印象です。
オーツ麦・オートミールが使用されているキャットフードのデメリット
量が多いと消化器官の負担に
オート麦やオートミールの配合量が多すぎると、消化器官に負担がかかり、かえって便秘を悪化させてしまったり、毛玉詰まって排泄されなくなってしまうこともあります。
量次第でメリットにもデメリットにもなるので、沢山食べるからと言って与えすぎるのはおすすめしません。
交差反応でアレルギーが出る可能性
オート麦やオートミールはアレルゲンの少ない食材ですが、小麦や他の穀物でアレルギー反応が出ている猫の場合、似た構造のアレルゲンに交差反応でアレルギー症状が出てしまうことがあります。
オート麦・オートミールを使用したキャットフード例
ホリスティックレセピー キャットフードライト体重管理(オーツ麦繊維、オートミール)
ボジータ ウェットフード(オート麦)
ナチュラルバランス キャットフード(オートミール、オート麦繊維)
ワイソン キャットフード(ひきわりオーツ麦)
オーガニクス チキン&ライス(有機オートミール)
キャットフードの原材料オートミールのまとめ
はい、オート麦・オートミールは、小麦やトウモロコシ、大豆のような代表的なアレルゲンに比べると低アレルゲンですが、すでに穀物アレルギーを発症している猫はグレインフリーがおすすめです。
燕麦の草部分、猫草が気になる方は下の記事をご覧ください。