キャットフードの豚肉(ポーク)。栄養成分の特徴やメリット、キャットフード例を紹介。

豚 肉 キャットフード
鈴木さん
私たち人間の食卓では、豚肉はよく登場する食材ですが、キャットフードではどうなんでしょう。
猫田
キャットフードではあまりメジャーな原材料というわけではありませんね。ただ猫に必要な動物性タンパク質や様々な栄養素を持った原材料です。

キャットフードの原材料:ポーク(豚)

キャットフードでは豚肉や豚レバーなどがよく使用されます。豚レバーは特に栄養価が豊富で少ない原材料で必須栄養素を補うために便利な食材です。

メイン原材料としては、豚肉よりも鶏肉(チキン)などがよく使用されており、ポークは様々な肉原料の一つとして使用されていたり、ミートミール内に含まれているということが多いかもしれません。

ポーク(豚)配合のキャットフード
  • フィーラインシンプレックス ポーク
  • ナウフレッシュ ポークパテ
  • シシア ドライ アダルト ハム
  • モンプチ

猫における豚肉の栄養素とメリット

タンパク質14g
脂質35g
炭水化物0.1g
ミネラルナトリウム47㎎
カリウム250㎎
マグネシウム15㎎
ビタミンビタミンA10μg
ビタミンB10.54㎎
ビタミンB20.13㎎
ビタミンB3
(ナイアシン)
4.6㎎
ビタミンB60.2㎎
ビタミンC2㎎
ビタミンD0.4μg
コレステロール70㎎
カロリー100g386kcal

ポーク(豚)にはビタミンB群が豊富

ポーク(豚)を使用したキャットフードにはビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンB群とは下記の8種類の水溶性ビタミンの総称です。

  • ビタミンB1
  • ビタミンB2
  • ナイアシン(ビタミンB3)
  • パントテン酸(ビタミンB5)
  • ビタミンB6
  • ビオチン(ビタミンB7)
  • 葉酸(ビタミンB9、ビタミンM)
  • ビタミンB12 [/box]

動物性タンパク質

豚肉は動物性タンパク質が豊富に含まれています。チキンやターキーほど高くはありませんが、ポーク(豚)もタンパク質を14gと豊富に含んでいます。

ポーク(豚)をキャットフードに使用するメリット

疲労回復や代謝を助ける働き

ポーク(豚)をキャットフードに使用することで、ビタミンやミネラルを多く摂取できるので、疲労回復や血行促進、代謝をあげる効果が期待できます。

疲労回復には豚肉といいますが、これはビタミンB群が豊富に含まれているためです。

タンパク質の分解や再合成

体の中で「補酵素」としてタンパク質の分解や再合成、糖質や脂質、タンパク質の代謝など体を正常に機能させるために働きます。

特にタンパク質を多く必要とする猫の場合、タンパク質を体で機能させるためにビタミンB群は大切な役割を果たしています。

コレステロール抑制効果

豚肉にはオレイン酸が多く含まれており、コレステロール抑制効果が期待できます。

カロリーは高いですがその分、コレステロールを下げる効果があるため、意外にも肥満予防への効果も期待されています。

ポーク(豚)をキャットフードに使用するデメリット

猫本来の食事内容とは異なる

豊富な栄養素を持っていますが、猫本来の食生活を与えたいという方にとってはポーク(豚)は少しズレてしまうかもしれません。

猫はウサギやネズミ、鶏など自分で狩ることができる小動物を狩って食べていたので、豚や牛のような大きな動物の肉は本来の食事として考えれば、口にすることは少なかった食材と言えます。

高脂肪・高カロリー

コレステロールを抑える効果はありますが、高脂肪、高カロリーという点は他の動物原料に比べてデメリットになるかもしれません。

さいきんでは完全室内飼いの猫が増えて運動量が減ったことで、猫の肥満が増えてきていますが、体重管理のために低脂肪のキャットフードを探している方には、低脂質な肉の方がおすすめです。

キャットフードの原材料ポーク(豚)のまとめ

鈴木さん
キャットフードの原材料のポーク(豚肉)には、ビタミンB群が豊富なんですね。
猫田

はい、他の栄養素も豊富で肉原料ということで、穀物メインのキャットフードよりも猫の嗜好性は高くなりやすいです。

しかし栄養バランスのとりやすさや必要性、イメージなどを考えると、他の動物原料の方が猫に必要な栄養素を満たしやすいのかもしれません。 

肉 キャットフード 種類 

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2019年8月14日

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一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。