キャットフードの理想的な栄養バランス
たんぱく質
単刀直入にいうと肉類が豊富な「高たんぱくな食事」であることが大切です。たんぱく質の含有量は30%以上を目安に配合されているものを探してください。原材料名は家禽類ではなく、チキンやビーフなど素材名が書かれているものを選びたいところです。
穀物、食物繊維
穀物はほとんど消化吸収ができないので毛の排出を主にしない限りは「穀物はほとんど配合していなくてもいい」です。穀物が完全に配合されていないものを選ぶ場合はグレインフリーというキャットフードから選びましょう。グレインフリーの食物繊維量は3%以下が多いと思います。
ミネラル
カルシウム:リン:マグネシウムのバランスは「1.2:1:0.1」を基準にしてください。
保存料、添加物
保存料、酸化防止剤は天然由来のものを使用しているものを探してください。
脂肪
脂肪は15~20%前後が望ましいと考えます。脂は動物性油脂ではなく、鶏脂や牛脂と素材名が書かれているものを選んでください。
多価不飽和脂肪酸
オメガ6:オメガ3は5:1~10:1程度が望ましいと言われています。
猫が食べたいを思うものをあげてください
時折原材料や成分ばかりに目が行ってしまい、愛猫が全く食べないことをキャットフードのせいにされている方が見られます。
キャットフード自体が悪いのではなく、愛猫にも好き嫌いがあり、ただ単に食べないだけというものはたくさん存在します。しかも猫は一度食べて安全だと認識すると、ずっとそれを食べ続けられる生き物です。
このため、自分が納得できない食べ物は食べません。猫も好みではないものを出されるとストレスになっていきます。
同じような原材料や成分値でもメーカーや種類によって成分や味に差があるので、ひとつにこだわらずに猫が好む味を見つけてあげたいところです。品種や年齢、さらに体型によっても細かく分けられていますので、内容成分をしっかりと確認しましょう。
フードを変えたときは記録を取ることも大切で、普段から観察記録を付けておくのがおすすめです。
必要な栄養バランスは年齢や状態で変わります
お気に入りのキャットフードを見つけて、味も栄養バランスも良く、愛猫が気に入っているとなるとずっと使い続けたくなります。
キャットフードは同じものを食べさせていても問題はないのですが、時として体調を崩す、太ってきた、年を取ってきたという変化が生まれることがあります。この時には見直す必要が出てきて、猫に合わせて調整することが必要なのです。
ポイントとしては同じメーカーの品を使うことで、味わいや食感が似ていますので抵抗なく食べてくれるでしょう。特に肥満の傾向にある時はフードの見直しが重要で、ダイエットはなかなかに大変なのでそうなる前に対処したほうがいいです。健康を守るために日々の食事は大切になります。