キャットフードのセージ。高い抗酸化作用や殺菌作用などがある長寿のハーブ!

キャットフード セージ ハーブ

キャットフードの原材料:セージ(Common Sage)

セージは地中海北岸を原産とするシソ科アオギリ属の植物です。「長寿のハーブ」と呼ばれ、古くから薬草として利用されてきました

薬のような独特の香りと若干の苦味を特徴とするハーブの一種で、日本ではヤクヨウサルビア(薬用サルビア)とも呼ばれています。

パープルセージ、ゴールデンセージなどの品種の他、チェリーセージやパイナップルセージ、フルーツセージなど果物の名前がつく類似種もあります。

セージの原産地が地中海北岸ということもあり、ヨーロッパで親しまれてきたためか、セージを使用したキャットフードはほとんどがヨーロッパ産です。

セージの作用や効果と猫におけるメリット

非常に高い抗酸化作用

セージは他のハーブと比較しても非常に高い抗酸化作用がることが報告されています

抗酸化作用は体内の活性酸素による細胞の老化や劣化を防ぐ働きがあり、老化予防、血流改善、動脈硬化予防、疲労回復など健康維持に役立ちます

殺菌・防腐効果

また、セージには強い殺菌作用、防腐効果があります。

近年のキャットフードでは合成保存料・合成防腐剤を避ける代わりに、自然由来の食材で防腐・保存効果を高めるフードが増えてきています。

セージも防腐効果を持った食材のひとつで、防腐効果を高めることができます。

様々な薬効が期待されている

セージは「セージは医者、料理人にも、台所、地下室の場所も、貧富も問わず役に立つハーブである」「庭にセージを植えているものが、どうして死ぬことができようか」などのことわざができるほど古くから様々な薬効が確認されています。

効果について実証はされていないものの、これまでの経験則で期待されている効果については下記のようなものがあります。

  • 消化促進
  • 喉の痛みの予防
  • 口内炎の予防
  • 血中コレステロール値の調整

セージの注意点、副作用、危険性

高濃度の精油成分ツヨンには神経毒性がある

セージにはツヨン、ピネン、シネオール、ボルネオール、セスキテルペンなど複数の精油成分を含んでいます。

特に高濃度で含まれているケトン類のツヨンには神経毒性が確認されています。

キャットフードのように少量の配合、かつ加熱や乾燥、保存などの工程を経た商品の場合はこの限りではありませんが、セージが体にいいからと猫にそのまま与えたり大量に与えるのは危険です。

まとめ

  • 非常に強い抗酸化作用がある
  • 殺菌・防腐効果がある
  • 他にも古くから様々な薬効が確認
  • 精油成分ツヨンには神経毒性があるので注意

キャットフードのハーブ類一覧!目的や効果、種類、配合量について

2019年3月19日

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一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。