目次
フリーズドライ製法とは
凍結×真空
フリーズドライとは「真空凍結乾燥技術」といい、水分が含んだままマイナス30度で急速凍結させた食品を、真空状態にして乾燥させる技術を指します。
凍った状態で水分を乾燥させるのは想像しにくいですが、真空状態にすることで水分を昇華させ乾燥します。
フリーズドライで作られたキャットフード例
フリーズドライで販売されているキャットフードの例をいくつかご紹介したいと思います。
フィーライン ナチュラルフリーズドライ 320g
フィーラインナチュラルが販売するフリーズドライ製法でつくられたフリーズドライ チキン&ラムはニュージーランド原産の総合栄養食です。ニュージーランド食品安全省(MPI)の認証があります。
320gで5,998円とかなり高価格となっていますが、タンパク質が48%以上と非常に豊富になっています。ただその分、脂質も31%以上と高脂肪になっています。
ネイチャーズバラエティ インスティンクト ロウマーケット ナゲット 56g
ネイチャーズバラエティから販売されている総合栄養食インスティンクトロウマーケット56gは1,511円で販売されています。
アメリカ産でチキンや野菜、果物が豊富に配合されたキャットフードです。こちらもタンパク質は40%以上、粗脂肪34%以上と高タンパク高脂肪となっています。
whitefox ささみフリーズドライ 45g
whitefoxのささみフリーズドライは鶏のササミをフリーズドライにしたおやつです。
写真にもあるようにドライフードにかけたり混ぜたりして与えることで、キャットフードを飽きにくくさせたり食いつきを良くするために使ったりすることができます。
45g(ササミ3本入り)税込1,036円で販売されています。
お湯で戻すことで、香りや風味が良くなり、戻したお湯にもダシがしみるので、スープとしても水分補給に利用できます。
フリーズドライキャットフードのメリット
栄養素が壊れにくい
フリーズドライ製法のキャットフードは栄養素が壊れにくく、原材料にある栄養素をそのまま取り入れやすいメリットがあります。
栄養素の構造も壊しにくいので、加熱や高温乾燥などをしたキャットフードよりも栄養素を保ったままで体内に取り込むことができます。
元の状態に戻しやすい
フリーズドライ製法で作られたキャットフードは、お湯や水を注ぐだけで水分を取り戻し、フリーズドライ前の状態に復元することができます。
特別な道具や調理をしないと元の状態に戻らないわけではないのでとても手軽に利用することができます。
軽量で携帯用おやつとしても便利
フリーズドライでキャットフードを作ることで、水分が昇華されるのでフリーズドライ製法前よりも軽くなります。
そのため持ち運びや携帯用としても便利で、猫を連れてどこかに行くときなどにも、持って行きやすいです。
添加物なしで長期間の保存が可能
フリーズドライ製法でキャットフードを作ることで酸化防止剤や保存料などの添加物を使用せずに長期間の保存が可能になります。
ドライフードと比べてもさらに水分の含有量が低くなるため、品質を保つことが可能になります。
フリーズドライキャットフードのデメリット
キャットフードが高くなる
フリーズドライのメリットを見ると非常に良い製法でぜひとも採用すべきだと思いますが、このフリーズドライ製法で作られるキャットフードは他のキャットフードよりも高価格な傾向があります。
フリーズドライでキャットフードでつくる場合、ドライフードやウェットフードなどのような設備や技術でつくることは不可能ですので、専用の設備が必要になります。その分やはりコストは上がりますし、キャットフードも必然的に高くなってしまいます。
食材によっては変化するものもある
フリーズドライでキャットフードを作る場合、食感や色等の見た目が変化する可能性があります。
フリーズドライは復元性が高いとメリットでお話しましたが、使用する食材やキャットフードの形状によっては、完全に復元できるとは限りません。
高脂肪になりがち
フリーズドライのキャットフードは原料の栄養素を重要視しているため、動物原料の割合が多い印象です。そのため高タンパクですが、その分高脂肪になってしまいがちです。
他の部分でコストを削らなければならない
また傾向としてフリーズドライ製法にすることで、製法にコストがかかってしまうため、他のキャットフードと価格を近づけるためには原材料や他のコストを削らなければなりません。
そのため原材料や栄養バランスにこだわるのが難しくなりやすいというデメリットもあります。
フリーズドライキャットフードのまとめ
栄養素や風味も残りますので、猫の嗜好性も高いのではないかと思います。ただ高いので、おかずやおやつ、ご褒美などでたまに与えるくらいがちょうど良いかと思います。
総合栄養食でおすすめのキャットフードは下の記事で紹介してしますので気になる方は見てみてください!