キャットフードの基本的な成分の見方、成分表示(分析値)について

鈴木さん
キャットフードは成分やその割合が特に大切って言いますよね。
猫田
そうですね。キャットフードのだいたいの成分は、原材料欄や成分表示などで確かめることができますよ。

まずは一番多い原材料に注目

1番の原材料が最も多い

キャットフードを選ぶ際の原材料の見方として大切なのが、パッケージの原材料欄の一番始めに記載されている原材料をチェックすることです。

原材料欄の一番に来るものは一番多く使用されている原材料で、下へ行くほど含有量が少なくなります。

メインの原材料を判断できる

そのため成分表の原材料欄を見れば、メインの原材料は何なのか、どのようなキャットフードなのか、を大まかに判断することができます。

例えば、原材料欄の始めに記載されているので多いのは、

  • チキンやビーフなどの肉
  • サーモンなどの魚介類
  • 米やとうもろこしなどの穀類
などです。

肉や魚が多いキャットフード

たんぱく質や脂質が豊富

肉類が豊富なキャットフードはたんぱく質が豊富になります。

猫はたんぱく質をエネルギーに変えることができるので、十分なエネルギーと筋肉を作る栄養を確保することができます。こうしてしなやかでしっかりした体つきを作ることができます。

食物繊維が少ないかも

肉や魚が多いキャットフードはグレインフリー(穀物不使用)キャットフードであることが多いですが、食物繊維が少ない傾向もあり、腸内環境についても考えておく必要があります。

魚介類が多いキャットフード

オメガ3が豊富

魚介類が多く含まれると、脂質に含まれる「オメガ3脂肪酸」が多くなります。

そのためオメガ6とのバランスを確認する必要があります。オメガ6とオメガ3のバランスは5:1から10:1程度がいいとされています。オメガ3がかなり多いキャットフードではオメガ6よりも多く含まれているものもありますので注意しましょう。

穀物が多いキャットフード

食物繊維や炭水化物が豊富

穀物が多く含まれるキャットフードは食物繊維や炭水化物が豊富な傾向があります。

猫は穀物はほとんど消化できず、ほとんど栄養にすることができませんが、それが原因で病気になったりすることはありません(アレルギーは別)。

逆に穀物入りを好み、その食物繊維によって便をいい状態を保てる猫もいます。一概に穀物が悪いと思い込むのは止め、愛猫に合ったキャットフードを選べるようにしましょう。

成分分析値(成分表示)の見方

成分分析値とは

成分分析値とは、成分を分析して主な栄養の割合を示した値で、キャットフードを作る際には必ずパッケージに記載しなければならない項目です。

  • 粗タンパク質
  • 粗脂肪
  • 粗繊維
  • 粗灰分
  • 水分
この5つの成分の割合を%で表示しています。原材料や代謝エネルギーと一緒に記載されており、キャットフードの背面または側面に記載されていることが多いです。

根拠を確かめられる

成分分析値を大きく理解しておくと、キャットフードのキャッチコピーにあるような「ヘルシーなキャットフード」「食物繊維が豊富!」「オメガをバランス良く配合」などの根拠を確かめることに利用できます。

成分の値の見方

表示義務のある項目値の幅 
タンパク質20~40%・26%以上が望ましい(AAFCOの基準)
・30%以上が望ましいという見解も
・グレインフリーは30%以上が多い
脂肪10%台~20%台18~20%が多い
繊維2~10%・グレインフリーは3%前後が多い
・毛玉ケアは10%近くあることが多い
灰分(ミネラル)10%以下多すぎると結石の原因に
水分だいたい8~10%ドライフードは10%以下と決まっている

この値を参考に見ると、キャットフードのどの成分が多くどの成分が少ないかがよく分かりやすいのではないでしょうか。

ただ値の幅は筆者の経験やペットフード団体の基準から書いたものなので、必ずしもこの範囲にある、この値が理想的というわけではなく、あくまで傾向だと思っていただければと思います。

たんぱく質、脂質の成分量が大切

高タンパクが理想

たんぱく質や脂質などの含有量をチェックすることが大切です。成分表では粗たんぱく質や脂質(粗脂肪との表記もあります)と%が表記されていますが、この成分表から粗たんぱく質は30%以上、脂質は20%前後が理想的な食事といえます。

高脂質には注意

しかし日本の猫のようにほとんど運動をしない猫の場合は、あまり高たんぱく高脂質だと肥満の原因になりますので注意してください。

中にはタンパク質が高い(35%以上)にも関わらず、脂質が低い(10%前半)キャットフードもあります。この場合、猫のエネルギー源を確保しつつ脂肪になりやすい脂質を抑えているので、ヘルシーなキャットフードということができます。

食物繊維

毛玉ケアは粗繊維が多い

食物繊維は、成分表示では粗繊維と表されます。長毛種などのヘアケア用キャットフードでは食物繊維が10%程度含まれているものもありますが、多くは5%以下です。

中でもグレインフリーの場合は1.5%と少ないものも多く存在します。

適度な量が必要

食物繊維は適度に配合されている分には、腸内洗浄の役割を担ったり、腸内の微生物の住処になって腸内バランスをコントロールしたりしますので、食物繊維も適量配合されているキャットフードを見つけたいところです。

食物繊維が必要な量は猫種によって異なりますので、便の様子をみながら愛猫に合った量を探してあげましょう

ミネラルの配合量

カルシウム・リン・マグネシウム

必須ミネラルの中でもカルシウム、リン、マグネシウムの含有量のバランスには注意しておきましょう。バランスが崩れていると尿路結石の原因になると言われています。

配合量のバランスはカルシウム:リン:マグネシウムが1.2:1:0.1程度がいいといわれています。

塩分の摂り過ぎに注意

塩(塩化ナトリウム)に含まれるナトリウムは猫にとって必要な栄養素でもありますが、塩分の摂りすぎは腎不全を起こしてしまう原因になる場合もありますので、成分表に記載されているナトリウム含有量にも気を配りましょう。