毛艶・毛並を綺麗に保つキャットフードと必要な栄養素。毛並みが悪い原因は?

猫 毛並み 毛艶

毛艶・毛並みを良くする

鈴木さん

猫の触り心地の良いふわふわな毛並みは癒やされますよね。でも猫の毛艶ってそんなに大切なことなんでしょうか。

それに毛艶・毛並をよくするためのキャットフードもあまり多く販売されていないし、どんなフードを選べば被毛を綺麗に保てるのかわかりません。

猫田

被毛は体の中でも末端の末端のため、臓器や他の器官より優先順位は当然低く、体にちょっとした問題で優先順位の低い皮膚や被毛には正常に栄養が行き渡らなくなったり、調子を崩して炎症や脱毛など様々な問題が現れたりします。

このため、猫の美しい毛並みや毛艶は、栄養が十分に摂れていて特に健康的で調子のよい猫を判断するにもわかりやすい目安となります。

この記事では毛並みや毛艶をより良い状態に保つためにはどんな働きを持つ栄養素を摂取させることが大切なのか、解説していきたいとお思います。

毛艶・毛並みを良くするキャットフード

被毛の主成分は「ケラチン」というタンパク質

猫の毛並や毛艶を綺麗に保つためには、猫の被毛の主成分の「ケラチン」というタンパク質が必要不可欠です。

ケラチンは体内で沢山のアミノ酸によって合成されます。被毛を綺麗に保つためには、このケラチンの材料となるアミノ酸と、ケラチンの合成を助けるビタミンやミネラルを摂取することが大切です。

毛並・毛艶を綺麗に保つために必要な栄養素

ケラチンを構成するアミノ酸

ケラチンの主成分はシステイン(シスチン)やグルタミン酸、チロシン、メチオニンなど以下18種類のアミノ酸によって構成されるので、これらのアミノ酸をバランス良く摂取することで被毛の主成分となるケラチンがつくられます。

必要なアミノ酸は動物性たんぱく質が豊富な肉原料に多く含まれるため、肉や魚がメインの食材となる高タンパクなキャットフードを摂取することが大切です。

  • グリシン
  • アラニン
  • バリン
  • ロイシン
  • イソロイシン
  • フェニルアラニン
  • ブロリン
  • セリン
  • スレオニン
  • チロシン
  • アスパラギン酸
  • グルタミン酸
  • アルギニン
  • リジン
  • ヒスチジン
  • トリプトファン
  • シスチン
  • メチオニン

リノール酸などの必須脂肪酸

毛艶に関わる栄養として重要なのが「必須脂肪酸」です。必須脂肪酸とは必要不可欠な栄養素かつ体内では合成することができない脂肪の構成成分で、食事から摂取する必要があります。

特に毛艶を綺麗に保つために必要なのがオメガ6脂肪酸。リノール酸などのオメガ6脂肪酸は植物油や肉に多く含まれる脂肪酸です。オメガ6脂肪酸は炎症を促す働きがあり、炎症を抑えるオメガ3脂肪酸(DHAやEPA等)とともに皮膚や被毛の健康維持のために働きます。オメガ6が少ないと炎症が起こらず新しい皮膚や被毛に切り替わらないため、美しい被毛を保つためにオメガ6脂肪酸の摂取も重要になります。

ビタミン類(A、B6、ビオチン等)

ビタミンは皮膚や被毛の形成を助け、美しく力強い被毛を作り出すために必要な栄養素です。

ビタミンA(レチノール)は皮膚や粘膜の形成や正常な細胞分裂を助ける栄養素です。ビタミンAの欠乏は被毛の貧弱化を招くため、健康的な毛並や毛艶を保つには重要な栄養素です。ビタミンAは分解前のβカロテンとして緑黄色野菜などにも含まれていますが、猫はβカロテンを分解する酵素を持ち合わせていないため、分解されたビタミンAの状態で摂取する必要があります。ビタミンAは動物の肉やレバーに多く含まれます。

ビタミンB6はアミノ酸の代謝で様々な役割を果たしており、欠乏すると皮膚や神経に異常が現れ成長不良などを招きます。

ビオチンはビタミンB7とも呼ばれる水溶性ビタミンの一種で、脂肪酸の合成やアミノ酸代謝などを助ける働きがあります。欠乏することは稀ですが、ビオチンが不足すると皮膚炎や脱毛などを招くため、健康な被毛の維持には欠かせないビタミンです。レバーや豆類、鶏卵などに豊富に含まれています。

亜鉛などのミネラル

亜鉛は必須ミネラルの一つで、皮膚や粘膜お形成に必要な細胞分裂を促すビタミンAを活発化させる働きがあります。亜鉛が不足すると皮膚炎や治癒力の低下を招きます。

毛艶・毛並が悪くなる原因

必要な栄養素の不足

上記で紹介した毛並・毛艶を綺麗に保つために必要な栄養素が十分に摂取できていない可能性があります。また、十分に摂取しているつもりでも猫が利用できない分解前の栄養素であったり、比率やバランスが崩れていることも考えらえます。

また、キャットフードを別の商品に変更すると、栄養の配分などが変わることで一時的に毛並みや毛艶に変化が出ることあります。

病気やアレルギー

栄養が摂れていても、病気やアレルギー反応が原因で毛並が悪くなります。また、病気とまでは行かずとも、加齢や老化による体の衰えや各器官の機能の低下、腸内環境の悪化、食欲不振、脱水なども毛並や毛艶が悪くなる原因の一つです。

精神的なストレス

猫は変化に敏感です。環境の変化や人の出入り、音やニオイの変化にストレスを感じて、毛並・毛艶の健康を保てなくなっている可能性もあります。

毛艶や毛並みをよくするキャットフードまとめ

  • 動物原料が豊富な高タンパクなレシピ
  • ケラチンの合成や皮膚被毛の形成を助けるビタミンや必須脂肪酸、ミネラルが適度に含まれ、バランスが整ったレシピ
  • 猫のアレルゲンが含まれないフード

ABOUTこの記事をかいた人

【監修・執筆】鈴木利奈

一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。