キャットフードの原材料:オレガノ
オレガノは地中海沿岸原産のシソ科の植物です。ワイルドマジョラムと呼ばれ同じシソ科のマジョラムとは近い種にあり、効果も似ています。
オレガノ(oregano)はギリシャ語で「山の喜び」という意味です。淡紅紫色の小さな花を咲かせることから日本では「ハナハッカ」と呼ばれています。キャットフードには他のハーブと合わせて少量程度が配合されます。
ハーブの中でも最も香りが強いと言われる植物で、食べると清涼感のあるほろ苦い爽やかな味がします。肉や魚、野菜、ワインなどの香り付けにスパイスや香辛料として利用されています。特にトマトやバジル、チーズによく合うため、イタリア料理との相性が良い食材です。
オレガノの効果
- 消化の促進
- 鎮静作用
- 殺菌作用
- 整腸作用
- 強壮
- 疲労回復
上記は人で確認されている効果のため、猫に対してどの程度の効果を発揮するかははっきりとは分かっていませんが、オレガノには様々な効果があると報告されています。現在は薬として利用されることはありませんが、昔は民間薬として胃腸内のガスの排出を助ける駆風薬や、神経性の頭痛薬、精神安定、呼吸器系の治療薬などに利用されてきました。
オレガノの注意点
オレガノの香りを嫌う
オレガノの鼻にぬけるような香りと清涼感は、猫が嫌いな傾向があります。オレガノそのものは乾燥させたドライオレガノよりも非常の強い香りを放つので、オレガノ自体の香りで嗜好性が高くなるということは望めません。
キャットフードに使用されるオレガノは、乾燥させて香りがある程度抑えられており、他のハーブや原材料とバランスを取りながら配合されています。また配合量も非常に少ないので嗜好性への影響は少ないですが、オレガノそのものは与えない方がいいでしょう。
オレガノのアロマはNG
猫はオレガノを少量なら食べても問題ありませんが、アロマのような香りを充満させるものに利用するのはNGです。
アロマ自体猫にはNGですが、特に香りが強いオレガノは猫にとって危険で中毒症状を引き起こす可能性があるため、注意しましょう。
まとめ
- ハッカのような強い香り
- ほろ苦い味がする
- 消化の促進や鎮静、殺菌、整腸作用などがある
- オレガノそのものは香りが強すぎる
キャットフードではハーブは多くの種類が使用されていますが、いずれも健康や味に大きな影響が出るほど大量に使用されることはなく、少量ずつの配合になっています。
嗜好性や体に問題が出ない量で、効果や作用の良いところ取りをして猫の健康と嗜好性を守るのにオレガノなどのハーブはとても便利な原材料です。