キャットフードのケール。葉酸やビタミンKが豊富だけど大量摂取は注意

キャットフード ケール
鈴木さん
あまり日本ではメジャーではないケールという野菜。海外産のキャットフードでたまに見かける原材料ですが、猫にとって危険な成分や物質は含まれていませんか?またどんな栄養が豊富なんでしょうか?

キャットフードの原材料:ケール

ケールはアブラナ科の植物で、地中海沿岸原産のキャベツの原種に近い種類の葉物野菜です。日本の食卓ではあまり馴染みがないかも多いかもしれませんが、栄養価の高さから「野菜の王様」とも呼ばれ、青汁製品やグリーンスムージーなど健康食品に利用されています。

種類によっては苦みがありますが、キャットフードで使用される場合、ほとんど少量の利用で苦みがあっても気にならないくらいになっているので、味はそこまで心配しなくても大丈夫かと思います。

ケールの栄養素と効果

タンパク質2.1g
脂質0.4g
炭水化物5.6g
食物繊維3.7g
ビタミンビタミンA240μg
ビタミンC81mg
ビタミンE2.4mg
ビタミンK210μg
葉酸120μg
ミネラルモリブデン38μg
カルシウム220mg
カロリー100g28kcal

ケールには不溶性食物繊維が豊富です。不溶性食物繊維は水に溶けにくい性質を持っているため大腸まで消化されずに届き、体内の不要物を巻き込んで便量を増やし腸内をゆっくり通過していきます。

また脂溶性ビタミンのビタミンA、ビタミンE、ビタミンKも豊富に含まれています。特にビタミンKは多く含まれていて出血を止めるなどの血液凝固のために働きます。

ミネラルでは、カルシウムや葉酸、モリブデンが豊富です。カルシウムはご存じの通り、骨や歯を形成するために必要な成分で、他にも体内が正常に機能するために様々な働きを担っています。葉酸はビタミンB群の一種で赤血球を作る(造血)ために働きます。妊娠中の猫に特に必要な栄養素です。モリブデンは補酵素の構成成分となって糖質や脂質の代謝を助けます。

ケールの猫への副作用や影響

大量摂取は避ける

キャットフードなどに少量含まれる程度であれば問題ありませんが、ケールをサラダのように沢山猫に食べさせるのはNG。ケールには「ゴイドロゲン」というヨウ素の吸収を邪魔してしまう成分が含まれているので、沢山食べると甲状腺の機能低下を起こしやすくなります。甲状腺とはノドと食道の間にあるホルモンを分泌する器官で、体の成長促進や新陳代謝を高める働きがあります。甲状腺の機能が低下すると、疲れやすく元気がなくなったり、皮膚の炎症や気力低下などを招きます。

生食はおすすめしない

手作りごはんでケールを与える場合、あまりそのまま生でケール一種類で与えるのはおすすめしません。ケールは種類によっては苦みがあるので、カットした時に苦みで猫がケールを嫌う可能性があるからです。また摂取量が多すぎることも問題です。ケールを与える場合、それなりの量になってしまうので、猫の健康と嗜好性の両面から見てもおすすめではありません。

ケールのまとめ

  • ケールは青汁や健康食品に利用
  • 種類によっては苦みが感じられる
  • 海外産キャットフードで使われることが多い
  • ケールには脂溶性ビタミンやミネラルが豊富
  • 大量の摂取は健康に影響が出る可能性がある

キャットフードの原材料、ケールについてお話してきました。キャットフードではケールをメインに使う商品はほとんどなく、他の野菜と一緒に少量含まれる程度のものが多いようです。

ABOUTこの記事をかいた人

【監修・執筆】鈴木利奈

一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。