キャットフードの原材料:パパイヤ(Papaya)
パパイヤ(Papaya)はメキシコ南部、西インド諸島を原産とするパパイア科パパイア属の果物で、キャットフードやサプリなどでよく使用されています。
パパイヤは酵素が豊富に含まれていることから「酵素の王様」と言われていますが、酵素が多く含まれるのは熟す前の青パパイヤです。
青パパイヤは野菜として食べられることが多く、キャットフードでは熟したパパイヤよりも酵素が豊富な青パパイヤ粉末が使用されることが多いです。
また、猫とは関係ありませんが、パパイヤ生葉はウサギが好んで食べる草なので、ウサギ用のおやつとしてパパイヤの葉が販売されています。
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パパイヤの栄養素と猫に与えるメリット
パパインはタンパク質・脂質・糖質を分解
パパイヤに多く含まれる酵素パパインはタンパク質をペプチドまで加水分解するタンパク質分解酵素システインプロテアーゼであり、タンパク質だけでなく脂質や糖質も代謝します。
パパイン酵素はエネルギー源となる3栄養素すべてを分解し消化吸収を助けるので、猫の消化不良や食欲不振の改善効果などが期待できます。
一般には酵素は加熱により活性を失いますが、グリーンパパイヤに含まれるパパインは100℃の温度でも酵素活性を失わないので、加熱が必要なキャットフードにも適した酵素源です。
ビタミンやポリフェノールが豊富
パパイヤにはポリフェノールや水溶性ビタミンが豊富に含まれています。青パパイヤには赤ワインの7倍のポリフェノールが含まれており、血行促進、冷え性や肩こり対策などの効果が期待されています。また、猫の必須栄養素ではありませんが、疲労回復に良いビタミンCも豊富に含まれています。
猫におけるパパイヤの注意点
酵素パパインにアレルギー反応が出る猫もいる
万能な消化酵素パパインについて紹介しましたが、猫の中にはパパインに対してアレルギー反応が出てしまうことがあります。
酵素はすなわちタンパク質なので、酵素が豊富ということはそれだけタンパク質が多いということになるので、食物アレルギーを発症しやすいと言えます。
また、パパインのアレルギーはダニやキウイフルーツ、パイナップルのアレルゲンと似ているため、交差反応でアレルギー反応を発症する可能性があるので、猫がいずれかにアレルギーを示す場合には注意した方がいいかもしれません。
まとめ
- パパイン酵素はタンパク質・脂質・糖質を分解する
- 酵素には珍しい熱に強い酵素。100℃の温度でも酵素活性を失わない
- パパインにアレルギー反応が出る猫もいるので注意