キャットフードのアジ。良質な脂質EPAとDHAが豊富!栄養効果と注意点を解説

キャットフードのアジ。良質な脂質EPAとDHAが豊富!栄養効果と注意点を解説

キャットフードの原材料:アジ(jack mackerel

アジはマアジやシマアジやムロアジなどが種類が多くいますが、一般的にスーパーで売られているアジはマアジを指します。

アジは多くのメーカーでキャットフードやおやつの原材料としてよく使用される魚です。

この記事では、アジを原材料に使用しているキャットフードのメリットとデメリットをご紹介します。魚系のキャットフードをお探しの方はご参考にしてください。

アジが原材料のキャッフード

  • デリシュー
  • ペットアイ/いつものごちそう アジ入り
  • PURINA/フィリックス ゼリー仕立てあじ
  • 犬猫生活/キャットフード オールステージ

アジの栄養素

下表は、マアジ/生100gあたりの栄養素です。

エネルギー112kcal
タンパク質19.7g
脂質4.5g
リン230mg
カリウム360mg
カルシウム66mg
ビタミンD8.9μg
ビタミンB60.3mg
ビタミンB127.1μg
ビオチン3.3μg
エイコサペンタエン酸300mg
ドコサヘキサエン酸570mg

※出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

アジはアミノ酸スコアが100

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アミノ酸スコアとは、その食材に含まれている必須アミノ酸が十分にバランスよく含まれているかを数値であらわしたものです。最大値は100で、必須アミノ酸が一つでも欠けている食材はアミノ酸スコアが0となります。

必須アミノ酸とは生きていくうえで欠かしてはならない重要な栄養素で、AAFCOの規定によりキャットフードには必ず含まれているものになります。

アジはアミノ酸スコアが100の食材です。魚類の中では、アジ以外にカツオ、イワシ、ホタテもアミノ酸スコアが100です。

アミノ酸スコアはキャットフードなどに記載されていませんが、アミノ酸スコアが100の食材は限られているので、愛猫のために覚えておくのがおすすめです。手作りごはんなどにも取り入れてみましょう。

アジが原材料のキャットフードのメリット

高たんぱく・低カロリー・低脂質

アジは他の魚類に比べて高たんぱく、低カロリー、低脂質です。

日頃から運動が好きで動き回っている猫や、しっかりとたんぱく質を摂って筋力を付けたい猫、運動量が少なく消費カロリーが少ない猫におすすめです。

良質な脂質

アジは低脂質の魚ですが、その脂質は不飽和脂肪酸とよばれる良質な脂質であるエイコサペンタエン酸(EPA)ドコサヘキサエン酸(DHA)が含まれています。魚類以外にはあまり含まれていない脂質であるため、意識して摂取したい栄養素です。

エイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)は血液をサラサラにしたり血中コレステロールや中性脂肪を減少させる働きがあるため、血栓形成や動脈効果の予防につながります。

食いつきが良い

アジは白身魚と比べてしっかりとした味付けになるため、淡泊な魚に比べてキャットフードへの食いつきが食いつきが良くなることが期待できます。

猫によって好みが分かれますが、あっさり味よりしっかりとした味の方が好みの猫におすすめです。

アジが原材料のキャットフードの注意点

アジに限らず、魚類に含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)は良質な脂質ですが、過剰摂取は黄色脂肪種(イエローファット)を引き起こす可能性があります。

毎日のキャットフードの給与量や回数をきちんと守っていれば過剰摂取になることはありませんが、キャットフードにさらに魚系のトッピングをするなどはおすすめできません

まとめ

  • アジはキャットフードの原材料でよく使用される魚
  • アジは高たんぱく、低脂質、低カロリー
  • アミノ酸スコアが100で、良質な脂質がバランスよく含まれている
  • 過剰摂取は黄色脂肪種の発症の恐れがあるため注意が必要

ABOUTこの記事をかいた人

古川菜々

愛玩動物飼養管理士2級、ペットセラピスト、ペット看護士、愛犬飼育スペシャリスト、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。帝京科学大学アニマルサイエンス学科卒業。文章を通して猫ちゃんの魅力を発信し、また多くの飼い主さんの悩みや不安を解決することで、飼い主さんと猫ちゃんの幸せのお手伝いになれれば嬉しいです。