キャットフードのススキ。食物繊維源として毛玉ケアに使用。セルロースとの違いは?

キャットフードのススキ。食物繊維源として毛玉ケアに使用。セルロースとの違いは?

キャットフードの原材料:ススキ(silver grass

ススキとはイネ科ススキ属の多年草で、日本各地の草原や河川敷、山野に自生します。地下茎で増え、秋には銀白色の穂を出すのが特徴です。古くから茅葺き屋根や家畜の敷料として使用され、お月見などでもおなじみの植物です。

ススキの根(芒根)には利尿や解熱、解毒などの効果があるとされています。

ススキが原材料のキャットフード例

ススキはさまざまなキャットフードの原材料に使用されています。原材料欄にはススキの他に、ススキ粉などと表記されます。

など

ススキの栄養素と猫への健康効果

ススキそのものの健康効果は確認されていませんが、ススキ由来の食物繊維「ミスカンサス繊維」は、キャットフードの繊維原料としての作用が研究されています。

  • 腸内細菌のエサとなり、腸内環境に関与する
  • 便の硬さや量を極端に変えず、糞便の質を安定させる
  • 栄養素の消化吸収(消化率)を大きく低下させにくい
  • セルロースなど従来の食物繊維源の代替原料として使用できる

セルロースの代用として使用される

毛玉ケア(ヘアボール対策)用キャットフードでは、セルロースなどが代表的に使われる食物繊維源ですが、猫はセルロースを分解できない点や、内臓に負担をかけやすい点が懸念されます

そこで、セルロースと作用がよく似ていて、便の状態を安定させやすいミスカンサス繊維が、セルロースの代わりとして選ばれることがあります

研究では、ミスカンサス(ススキ)由来の繊維を配合しても、食欲や便の状態、栄養の消化に悪影響はなく、従来使われている繊維原料(セルロースなど)と同程度に安全に使えることが示されました。

参考:Miscanthus Grass as a Novel Functional Fiber Source in Extruded Feline Diets

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2018年5月8日

ススキの注意点

ススキ自体は猫に毒性のある植物ではありませんが、摂取すると消化不良や嘔吐などの体調不良や、口の中や喉を刺激・傷つける可能性があります

お月見や観葉植物などで部屋に飾る場合は、猫の手が届かない場所に置きましょう。また、遊び道具として猫に与えるのは適しません。

まとめ

  • ミスカンサス繊維は腸内環境を整える効果がある
  • セルロースなど従来の食物繊維源の代替原料となる
  • 生のススキの摂取は体調不良や怪我の原因になる

ABOUTこの記事をかいた人

古川菜々

帝京科学大学アニマルサイエンス学科卒業。愛玩動物飼養管理士2級、ペットセラピスト、ペット看護士の資格を取得。キャットフード勉強会ディレクターとして、猫ちゃんの栄養や病気、生態、キャットフードなどの情報を提供しています。猫ちゃんの魅力を発信し、飼い主さんの悩みや不安を解決することで、猫ちゃんと飼い主さんの幸せのお手伝いになれれば嬉しいです。