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キャットフードの原材料:キス(sand borer)
キスは日本沿岸に30種類ほど生息し、シロギス、アオギス、モトギス、ホシギスがいます。大きさは20~35cm程度で海釣りの人気魚種で、夏の季語ともされています。
キャットフードやおやつの原材料に使われるのはシロギスが多くみられます。
今回はキャットフードにキスを使用するメリットやデメリット、栄養成分についてご紹介します。
キスが原材料のキャットフード
キスはキャットフードやおやつの原材料として、さまざまなメーカーで使用されています。
- アカナ/パシフィカキャット
- C&Rプレミアム・キャット
- CUPURERA/CLASSIC ラム&ミレット・キャット
キスの栄養素
下表はキス100gの栄養素です。
エネルギー | 73 | kcal |
タンパク質 | 18.5 | g |
脂質 | 0.2 | g |
カリウム | 340 | mg |
カルシウム | 27 | mg |
リン | 180 | mg |
ビタミンB6 | 0.22 | mg |
ビタミンB12 | 2.2 | μg |
ビオチン | 2.3 | μg |
※出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
キスをキャットフードに使用するメリット
低脂質で低カロリー
キスは肉類や青魚より低脂質で低カロリーです。非常にヘルシーでありながら動物性タンパク質をしっかりと摂取でき、ビタミンやミネラルも豊富です。手作りごはんにも取り入れやすいでしょう。
日ごろ活発に動き回る運動好きの猫や、体重管理をしたいダイエット中の猫におすすめです。
あっさり味が好みの猫におすすめ
キスは淡泊でさっぱりしているので、油分が多いキャットフードよりもあっさり味が好みの猫におすすめです。
またあっさりとしたキャットフードは、長期的に見ても飽きずに食べてくれるメリットもあります。
キスをキャットフードに使用するデメリット
キス単体のキャットフードは少ない
キス単体を原材料に使用しているキャットフードはほとんどなく、多くは複数の魚類と配合されています。
キスは高たんぱく・低脂質でありながら栄養が豊富に含まれていますが、キス単体が原材料に使用されているキャットフードを探すのは非常に難しいといえます。
物足りなく感じるかも?
キスはあっさりとした味がメリットとして挙げられますが、猫によっては物足りないと感じるかもしれません。
脂質はキャットフードのうま味となって猫の食いつきにつながるので、これまで脂質が多いキャットフードを食べてきた猫は、食べ終えてもさらに求めてきたり、逆に全く食べてくれない可能性があります。