好き嫌いせずに何でも食べてくれる猫もいますが、いつも同じキャットフードでは飽きてしまうとか、キャットフードによって好き嫌いが激しいという猫もなかにはいます。
そこで今回は珍しいだけでなく、栄養価も高いキャットフードの食材についてご紹介します。
珍しい原材料:クランベリー
病気を予防する
猫にとってビタミン類は欠かせない栄養素です。キャットフードの栄養素としてどのようなビタミン類を含むか確認するようにしましょう。
中でも大切なのがビタミンAとビタミンBです。高級なキャットフードには珍しい食材として「クランベリー」が使用されていることがあります。
尿を酸性に保ってくれるキナ酸を含むクランベリーを食べることで尿路結石ができにくくなるのです。尿がアルカリ性になり、結石ができると膀胱炎や尿毒症を引き起こす原因になります。
また、このキナ酸は殺菌効果もあるので、膀胱炎や血尿になりにくいと言われています。クランベリーを含むキャットフードを食べていれば、成長不良や食欲不振なども防ぐことが可能です。
珍しい原材料:鴨肉
良質なタンパク質を摂る
タンパク質を摂れる食材のイメージとして多いのは、魚類ではサーモンやマグロ、肉類では鶏や七面鳥(ターキー)が一般的です。
珍しいキャットフードの場合、「鴨肉」が使用されていることがあります。鴨の骨髄を含んだ鴨肉は猫の免疫力を高めるのに必要な栄養素が豊富に含まれます。
鴨肉にはビタミンB1とビタミンB2が豊富で、とくにビタミンB2は脂肪の代謝を促すことから猫のメタボ予防にもなります。鉄分も多く含まれているので貧血防止につながります。
さらにコラーゲンが豊富なため、毛並みにツヤを与える効果もあるのです。鴨肉は消化吸収を助ける成分を含み、多くの猫が好む味でもあるので、美味しさと栄養価を兼ね備えた食材です。
珍しい原材料:海藻
多種多様な栄養価のかたまり
猫の骨や歯を丈夫に保ってくれるのはリンやカルシウムを含むミネラルです。そんなミネラルを摂取できる食材と言えば「海藻」が挙げられます。
キャットフードとしては珍しい食材かもしれませんが、とくに海藻に含まれるヨウ素は甲状腺機能の働きを助け、筋肉量も増えることで運動量が増し、代謝の改善に繋がります。
海藻はその他にもビタミン類、アミノ酸、オメガ3脂肪酸など様々な栄養素を含む、非常に栄養価の高い食材です。
ただし、いくらミネラルが猫の体に良いと言っても過剰摂取させてしまうと、尿路結石や内臓障害、糖尿病を引き起こす可能性もあります。健康に良い範囲で栄養が偏らないように与えるのが大切です。
まとめ
・キャットフードの珍しい食材には猫に必要な栄養素が含まれている
・鴨肉はメタボと貧血を防ぎ、毛並みにツヤを与える
・クランベリーは新陳代謝を上げるだけでなく尿路結石の予防に効果を発揮する
・海藻は様々なミネラルを豊富に含み、代謝改善に繋がる