キャットフードのレンズ豆。栄養や特徴、糖尿病予防の効果が期待できる調査結果も出ている

キャットフード レンズ豆

キャットフードの原材料:レンズ豆(lentil)

レンズ豆(英語lentil、学名Lens culinaris)は西アジア原産のマメ科ヒラマメ属の植物の種子で、サラダやスープ、カレー煮込み料理などに使われます。

レンズ豆1粒は0.7~1cm弱のものが多く出回っており、タブレットのような平たく丸い形をしています。色は茶色っぽいものと鮮やかな赤やオレンジに近い色のものがありますが、実は皮が付いているか付いていないかだけの違いだったりします(キャットフードに使われているレンズ豆が皮付きか皮なしかは分かりません笑)。

レンズ豆

キャットフードでは、レンズ豆はグレインフリーフードに使われることが多く、ヒヨコ豆やエンドウ豆、そら豆など、他の豆類と一緒に使われたりします。

レンズ豆の栄養素

レンズ豆の栄養素のおよそ6割は炭水化物で、およそ2割が植物性タンパク質です(あわせておよそ8割)。

またレンズ豆はビタミンやミネラルも豊富に含まれています。ミネラルは、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、動、マンガン、セレン、モリブデンなど多くの項目で高い数値が出ています。

タンパク質23.2g
脂質1.3g
炭水化物61.3g
食物繊維17.1g
ビタミンビタミンB10.55mg
ビタミンB60.54mg
パントテン酸1.77mg
ビオチン22.9μg
灰分カリウム1,000mg
9.4mg
セレン54μg
モリブデン180μg
カロリー100g353kcal

レンズ豆をキャットフードにつかうメリット

低脂質で低カロリー

レンズ豆は、キャットフードでよく一緒に使われるヒヨコ豆と比べると低脂質でカロリーも抑えめです。それでいてタンパク質や炭水化物は豊富に含まれるので、脂質を抑えながら炭水化物やタンパク質を摂取するのに便利な食材と言えます。

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低GIで血糖値を上げにくい

レンズ豆はGI(グリセミック指数)の値が低く、血糖値を急激に上昇させにくい食材の一つです。血糖値は猫の糖尿病や肥満にも影響するので、血糖値が高い猫や、糖尿病家系、肥満傾向にある猫には低GIのレンズ豆はおすすめの食材です。

スペインで3349人を対象として行われた調査では、レンズ豆を頻繁に摂取することによって糖尿病リスクを予防できるという結果が出ています。

レンズ豆 研究調査引用元:Legume consumption is inversely associated with type 2 diabetes incidence in adults

A frequent consumption of legumes, particularly lentils, in the context of a Mediterranean diet, may provide benefits on type 2 diabetes prevention in older adults at high cardiovascular risk.

上記の翻訳:マメ科植物、特にレンズ豆を地中海式食事との関連で頻繁に摂取すると、心血管リスクが高い高齢者の 2 型糖尿病予防に効果がある可能性があります

この調査が猫にも当てはまるとは限りませんが、人と猫は同じ「二型糖尿病」という種類の糖尿病にかかりやすいので、参考になるかと思います。

キャットフードのレンズ豆まとめ

  • タブレットのような平たく丸い形をした豆
  • 低GIで糖尿病予防へ効果が期待されている
  • ミネラルが豊富
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一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。日本化粧品検定協会会員。